2017年秋の味覚: ベニズワイガニ、サンマ、極早稲米(ごくわせまい)、新品種梨・加賀しずく
などが続々初競りに掛けられた。
(文中の※印補足は筆者が調べて書いたもの)
■ 9/2(土) 北日本新聞(※富山市安住町2-14)配信
秋の味覚、ベニズワイ初競り 新湊漁港
富山湾の秋の味覚・ベニズワイガニの今シーズンの初競りが2日、射水市八幡町の新湊漁港で行われ、色鮮やかなカニと競り人の威勢のいい掛け声に港が活気づいた。
ベニズワイガニ漁は毎年1日午前0時に解禁。
ことしは高波の影響で、新湊漁協所属のカニかご漁船5隻のうち2隻が漁を取りやめ、3隻が沖合にカニかごを仕掛けていた。
この日は2隻がかごを引き揚げ、水揚げは昨年より700匹少ない1,800匹だった。
漁港の競り場にはカニがサイズ別に並べられ、午後1時に競りがスタート。
競り人の掛け声に合わせ、仲買人がお目当てのカニを次々と競り落とした。
重さ800グラム以上で身が詰まった高品質であることを示す「新湊ブランド」のタグは10匹に付けられた。
そのうち1匹は甲羅が15センチ、全長75センチで、県が昨シーズンからブランド化を進める「高志の紅(あか)ガニ」のタグも付けられた。
同漁協によると、浜値は昨年より2割安。
当面は地元の料理店や飲食店、すし店、スーパーなどの小売店に出回る。
漁は11月末から1月ごろに最盛期を迎え、来年5月末まで行う。
出典
新湊漁港ベニズワイガニ漁解禁
20170902北日本新聞
■ 8/24(木)JST朝日新聞配信
サンマ初水揚げ「今までにない不漁」 本州一の大船渡
本州一のサンマの水揚げ量を誇る岩手県大船渡市で24日、秋の訪れを告げるサンマの初水揚げがあった。
大きさは中型のものが多く、前年の初水揚げに比べて量はほぼ半減。
平均価格も1割程度高くなり、北海道沖でとれた約15トンに、1キロあたり1,080~1,150円の値がついた。
国立研究開発法人「水産研究・教育機構」(※神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-3 クイーンズタワーB15階)によると、日本近海で漁獲対象となる今年のサンマの来遊量は、資源量が減っていることから、不漁だった前年をさらに下回る見通し。
第八三笠丸の漁労長清枝光臣さん(74)は「今までにない不漁で型も小さい。復興のために大漁を目指したい」と話した。
大手スーパーによると、首都圏では現在、昨年とほぼ変わらない1匹あたり198円ほどで販売されているという。
担当者は「まだ旬のはしりの値段。今後は水揚げ量によるが、例年より型が小さくなるという情報もある」と心配している。
出典
大船渡漁港サンマ初水揚げ
20170824朝日新聞デジタル
■ 8/23(水)城南新報(※宇治市宇治里尻81)配信
早場米収穫の秋へ 黄金色の稲穂、刈り取り 京都府久世郡久御山町東一口(ひがしいもあらい)
久御山町東一口地区で、早場米の収穫が始まった。
厳しい残暑が続く中、生産農家が巧みにコンバインを操り、こうべを垂れた黄金色の稲穂を刈り取っている。
同地区では1953(昭和28)年9月に台風による被害を受けた経験から、巨椋池(おぐらいけ)干拓田で、一般の稲よりも約2カ月早く栽培する極早稲米(ごくわせまい)を、農家が作付している。
40年ほど農業に携わる地元の内田雅嗣さん(65)は5月初旬に約15㌃の田んぼに苗を植え、このほど収穫期を迎えた。
今年は出足が低温のため平年より1週間ほど生育が遅れたが、7,8月の高温で持ち直したという。
収量は平年並みの750キロ前後を見込む。
22日は収穫の秋へと移ろう空の下、内田さんが田んぼで作業に当たると、周囲はコンバインの軽快なエンジン音に包まれた。
早場米の収穫を終えると、地域では特産品の淀大根の栽培が始まる。
出典
早場米の収穫
20170823城南新報(宇治市)
■ 8/25(金)日テレNEWS24配信
梨の新品種「加賀しずく」初競りで10万円
石川県が開発した梨の新品種「加賀しずく」。
25日朝、金沢市で初めての競りが行われ、1箱10万円の値がついた。
県が16年の歳月をかけて開発した「加賀しずく」は酸味が少なく、上品な甘さが特徴。
25日朝の初競りには26軒の農家が生産した144ケースに加え、品質の高いものを集めた6個入りのプレミアムな1箱が競りにかけられた。
金沢市内の料亭(※「つば甚」金沢市寺町5-1-8)が1箱10万円で落札した。
「加賀しずく」の出荷は9月中旬まで続き、生産量の少ない今年は県内の市場だけに出荷される。
出典
梨の新品種「加賀しずく」初競り
20170825日テレNEWS24