先日の9/4(日)正午からNHK-BS1で、
「COOL JAPAN 発掘 ! かっこいいニッポン」
「外国人への大ギモン!なぜ外国人は○○するのか?」シリーズの再放送を観た。
外国人の感性をフルに活かして、クールな日本の文化を発掘して、その魅力と秘密を探ろうという番組。
司会: 鴻上尚史、リサ・ステッグマイヤー
ナレーター: 日髙のり子、中井和哉
その中で、「雨の日、なぜ外国人は雨が降っても傘をささないの?」は興味深かった。
初放送8/28(日)18:05~18:49、再放送9/04(日)12:00~12:44
ゲスト出演: 博物学者・作家: 荒俣宏
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日本は、降雨日数が多い国で、世界で13番、降水量では東京が世界で2番目にランクされている。
世界の年と東京の降水確率を比べると、最も高いのがグアムで61%、2番目がロンドンで44%、3番目はシドニーで36%、東京は4番目の31%。
日本国内では雨の日には雨傘を差し、陽射しの強い時期には日傘を使うことが日常的に行われている。
気候や国民性が日本とは違う海外の国々では傘はどのように使われているのか?
☂ ロンドン
雨の日が多い割に雨が降り続けるのは短い。
多くの人が雨に降られても傘を差さない理由は---
街中にある店は軒が長く出ているので、軒下を歩けば濡れない。
風が強く吹くと傘を差しても濡れるし、傘が壊れることもあるから。
☂ ニューヨーク
日本人のようにわざわざ折り畳み傘を携帯して出かけるというようなことはあまりない。
また、傘のたたみ方も日本人はきっちりと巻くが、海外では、巻かずに止めるだけという人も多い。
ニューヨークやロンドンでは、売られていても殆どが黒い折り畳み傘。
しかも粗悪品が多いので、骨の部分がきっちり作られていないため、きれいに巻けないということもある。
☂ シドニー
雨は降っても通り雨で、湿度の低いシドニーでは、
横殴りの雨が多いので、傘を差しても無駄。
雨に濡れてもすぐに乾く。
☂ パリ
天候が変わりやすく、雨が降ってもしばらくすれば止むことが多いので、いちいち傘を持ち歩くのが面倒。
空気も乾燥しているので濡れても乾きやすい。
ニュースで流される天気予報でも「晴れ時々曇り時々雨」という、日本から考えると天気予報とは呼べないような、全ての可能性を記した予報マークが、ほぼ全国を覆っていることも日常茶飯事。参考にならない。
小学生は、傘は尖っていて危険であり他人を傷つける恐れがあるという理由で傘を学校で使えない。
したがって子供たちは雨が降るとレインコートを着たり、そこまで雨が激しくない時は服のフードを頭に被ったりして済ませる。このような環境で育っているので、大人になり雨が降ったところで傘が無くてもそれほど気にならない。
☂ 日本
雨が降り始めると長時間降り続けることが多い。
湿度が高いため、夏の季節であっても雨に濡れると衣服が自然に乾くことはほとんどない。
街中の環境を考えると、地下道に入る以外、雨に濡れずに歩けるような道路が少ない。
天気予報に対する関心が高いし、予報がかなり当てになる。
出勤前に天気予報を確認し、午後降るかもしれない雨に備えて傘を用意する人が多い。
傘を携帯する準備の良さは国民性を表している。準備が良い几帳面さがあり、それが傘の使い方に現れている。
和傘が江戸時代からファッションの一部、装いを演出する小道具として考えられていたことから、実用性に加えて、美しさ、洒落たデザインが凝らされたものに進化して来た。
それにつられて洋傘もまた、多様なデザインや色のものが精巧な技術で作られた。
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出典: 写真共有サイトflicker
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台風13号は、9/8(木)午前3時頃、温帯低気圧に変わりました。