■ 1月10日は「成人の日」
□「元服(げんぷく)」「加冠(かかん)」
▽ 奈良時代
氏神様の社(やしろ)で成人を示す儀式として「元服」を行った。
「元」は首=頭を表し「服」は着用を表す。
男子は数え年で早ければ12歳、遅くとも16歳に成れば、総角 [あげまき、別称: 美豆良(みずら)] と呼ばれる子供の髪型を改めて、髻(もとどり) と呼ばれる大人の髪型を結う。
公家のうち、堂上家 [どうじょうけ、京御所清涼殿の殿上間(てんじょうのま)に昇れる家柄、公卿(くぎょう)に成れる家柄] は"髻(もとどり)" を結い "冠(かんむり)" を着用する。
頭に冠を着けることを「加冠」と言う。
一方、堂上家以下の地下家(じげけ)は "烏帽子(えぼし)" を着用する。
▽ 平安時代
頭に烏帽子を着用しても加冠と呼ぶようになった。
▽ 平家・鎌倉時代以降の武家社会
髻を結い "月代(さかやき)" を剃るだけで冠も烏帽子も着用を省略するようになった。
<補足説明>
男子は古代から頭に冠や烏帽子を着用するのが一般的であり、その中に髪を纏(まと)めて入れたため、髪を纏めたのが髷(もとどり)の原型。
古代には、冠などの中に入れるため上に立てていた。
中世には、武士たちは合戦に際して兜を被(かぶ)るために髷を解き、合戦時は頭に血が上るといって頭部の髪を抜いた。これが月代(さかやき)で頭部の前面から頭頂の髪を除いた。月代は剃るのでなく抜いたために血だらけになることも多かった。
中世後期には、烏帽子などを被らなくなり髷を後ろに纏めて垂らした。烏帽子や冠は儀式に着用する程度になった。
近世には、月代が庶民にまで広がって剃るのが一般化した。そして髷を前に曲げて頭の上に置くようになると丁髷(ちょんまげ)と呼ばれた。
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□ 成人年齢
1876年に太政官布告、1896年に旧民法が制定されて、丁年 (ていねん、別称: 成年=成人年齢) を満20歳と規定した。
それから146年後の今年2022年4月1日から、成人年齢を20歳から18歳に引き下げる民法改正が施行される。
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□「成人の日」「成人式」
太平洋戦争後の「成人の日」は、祝日法(1948年施行)によれば、「大人に成ったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます」ことを趣旨としている。
この日には各自治体で新成人の皆さんを招いて「成人式」が行われる。
1948~1999年は1月15日だったが、「ハッピーマンデー制度」により1月の8~14日のうち月曜日に該当する日第2月曜日が当てられている。
平成時代(1990年代)以降の成人式典では、招かれた多くの女性の衣装が豪華で華美過ぎたり、一部の男性の反社会的振舞いが目に余ったりしており、良識有る新成人が主人公と成れる式典自体の見直しが急務であろう。
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□ お題「何歳くらいまで年齢確認された?」
▼本日限定!ブログスタンプ
お題(質問)の趣旨が分かりにくい。
尚、我が夫婦共に若く見せるヘアカラー(毛染め)への執着を "with コロナ" 中の2020年に断捨離した。
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■ 天気予報
□ 全国概況
20220110--17:13発表(気象予報士・吉田信雄)
今日1/11(火)
西日本は午前中は雨が降り、午後になると雪に変る所が多い見込みで、雨や雪とともに雷を伴う所がありそうです。落雷や突風などに注意し、大雪による交通障害などにもご注意ください。
東日本の太平洋側は平野部では雨、山沿いでは雪が降るでしょう。
北日本や北陸では雪や雨が降り、北海道では午後を中心に吹雪く所がありそうです。
最高気温は、北海道では昨日と同じ位となり、その他の地域は低くなる所が多い予想です。
□ 実況天気図
20220110--18:00
□ 予想天気図
20220111--09:00
「二つ玉低気圧」・・・太平洋側は「南岸低気圧」の時と違い雪とはならず雨の荒天になりやすい。通過後は冬型となる。