パリーグ首位オリックスと2位ロッテによる最後の直接対決"首位攻防3連戦"---この3連戦の結果次第で両チームのどちらかにマジックが点灯する"天王山"。
10/12(火)の初戦で、小島和哉の好投に抑え続けられたオリックス。0―2の8回2死一塁に宗佑磨の一発が飛び出し、劇的な引き分けに終わった。
宗佑磨が泣いた! 小島和哉が泣いた!
初回無死一塁、3回1死一二塁の好機でいずれも併殺に倒れていた宗。「流れを渡してしまいました」と情けなくて顔を上げられなかった。
しかし終盤8回に二死一塁から宗佑磨が、その屈辱を撥(は)ね返す起死回生の8号同点2ラン! 試合を振り出しに戻した。
小島の直球を完璧に捉えた打球は右中間スタンドへ一直線。試合を振り出しに戻す一発にダイヤモンドを一周する間、何度も両拳を握って吠えた。
グランドを一周して一塁側ベンチに戻り仲間の熱い出迎えを受けると、悔しさ嬉しさ色んな感情が渦巻いたのだろうか自然と涙が溢(あふ)れ、必死にタオルで抑えた。
最終回は平野佳寿と益田直也の両クローザーがそれぞれ無失点に抑えて試合は終わった。
価値あるドローとなったオリックスは、7年振りのCS進出を決め、明日の試合に勝利すると25年振りの優勝マジックナンバー7が点灯する。
ロッテ・小島が悔し涙 同点2ラン浴び、痛恨の引き分け
ロッテ・小島は完封目前だった。7回まで4安打無失点に抑え、オリックスにチャンスを与えない投球が続いていた。
8回二死一塁に宗への初球が捉えられ、膝から崩れ落ちた。「自分が抑えていれば勝てた試合だったので本当に申し訳ないです」と小島は涙を堪(こら)えられなかった。
二人のプロフィールをチェックすると、誕生日はジャスト1カ月違い。
☆ 宗佑磨(むね・ゆうま)
181cm/83kg、右投左打、背番号6、年俸1,900万円(2021年)/1,900万円(2020年)。独身。
誕生日: 1996年6月7日(25才)
出身地: 東京都武蔵野市
少年野球: お茶の水スリーアローズ
中学校: 神奈川県鎌倉市立玉縄中学校
高校: 私立横浜隼人高校
甲子園: なし
ドラフト: 2014年オリックスバファローズから2位指名。契約金6,000万円/年俸700万円(2015年)。
☆ 小島和哉(おじま・かずや)
177cm/853kg、左投左打、背番号43、年俸3,400万円(2021年)/1,700万円(2020年)。独身。
誕生日: 1996年7月7日(25才)
出身地: 埼玉県鴻巣市
少年野球: りんどうスポーツ少年団
中学校: 埼玉県鴻巣市立赤見台中学校
高校: 私立浦和学院高校
甲子園: 2012年(1年生)夏に3回戦、2013年(2年生)春に優勝! 夏に1回戦。
大学: 早稲田大学: 2年秋ーグ戦で最優秀防御率、4年秋リーグ戦で最優秀防御率。
ドラフト: 2018年千葉ロッテマリーンズから3位指名。契約金6,000万円/年俸1,000万円(2019年)。