■ 8月23日は「処暑」(しょしょ)
□ 『二十四節気』(にじゅうよんせっき) ・・・中国の戦国時代(紀元前5~2世紀)に考案された『宣明暦』(せんみょうれき、太陰太陽暦)がルーツ。江戸時代には渋川春海による『貞享暦』(じょうきょうれき、太陰太陽暦) をはじめ何度も改暦。明治時代の1883年(明治16年)に『本暦』(別称『神宮暦』、太陽暦) とその簡略化した『略本暦』(りゃくほんれき)を発行。
「処暑」は「二十四節気」の第14番目。太陽黄経が150度の時で今年は8/23(月)。期間としては8/23(月)~「白露」前日の9/6(月)。その間に「二百十日」8/31(火)があり台風襲来の特異日とされている。
「処暑」とは、暑さが止む、暑さが終わるという意味。「立秋」8/7(土)も過ぎて暑さが和らぎ始めるいわゆる「残暑」の時期。
▽『暦便覧』(こよみびんらん) ・・・江戸時代1787年(天明7年)に著者:太玄斎/出版者:蔦屋重三郎ほかによって成立。
「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」と記され、「暑さが峠を越えて後退し始める頃」という意味で、朝夕には涼しい風が吹き秋の気配も感じられるようになり心地良い虫の音が聞こえて来る。
田んぼの稲がよく実り、街角では草木の花実を見付けることができる。但し、この頃の日本は、台風来襲の特異日のひとつに当たっており暴風や大雨に見舞われることが少なくない。
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□ 『七十二侯』(しちじゅうにこう)・・・ 古代中国(詳しい年代は不明) で考案された季節を表す方式のひとつ。「二十四節気」を更に約5日ずつ3つに分けた (24X5=72) 期間。
① 「初侯」8/23(月)~8/27(金)頃
「綿柎開」(わたのはなしべひらく)・・・綿を包む柎 [萼(うてな・がく)] が開き始める頃。
和綿 木場公園20170916
② 「次侯」8/28(土)~9/1(水)頃
「天地始粛」(てんちはじめてさむし)・・・ようやく暑さが静まる頃。秋雨前線が登場し冷たい空気とともに秋を運んで来る。とは言っても日中はまだまだ残暑の気候が続く。
③ 「末侯」9/2(木)~9/6(月)頃
「禾乃登」(こくものすなわちみのる」・・・日に日に稲穂の先が重くなって来る頃。稲穂は零(こぼ)れるように実り色付き始めるものの、この時期は台風が襲来して来る時期であり各地で収穫を祈るお祭りが開催される。
御神田 浅草神社20180828
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□ 季節(旬)の花・虫・食べ物
▽ 花
秋の七草・・・萩(ハギ)・桔梗(キキョウ)・葛(クズ)・藤袴(フジバカマ)・女郎花(オミナエシ)・尾花(オバナ)・撫子(ナデシコ)
百日紅(サルスベリ)
槿(ムクゲ)
秋明菊(シュウメイギク)
杜鵑草(ホトトギス)
韮(ニラ)
狗尾草(エノコログサ、猫ジャラシ)
▽ 鳥・虫
百舌鳥(モズ)
松虫(マツムシ)
竈馬(カマドウマ、便所コオロギ)
▽ 食べ物
茄子(ナス)
葡萄(ブドウ)
無花果(イチジク)
桃(モモ)
酢橘(スダチ)
鰯(イワシ)
秋刀魚(サンマ)
鮑(アワビ)
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昨日8/22(日)の朝
20210822--05:56 (日の出の約1H後)
南西の空は鉛色
久しぶりに「旧中川」の河川敷を散策した。
明治通り沿いに旧中川==江東新橋との合流点まで東進。
□ 墨田区立花4付近
「区立東吾嬬(ひがしあずま)小学校」(立花4-22-11)
ヘチマの花
□ 北十間川==福神橋(立花1)~新小原橋(立花3/江東区亀戸8)
紅葉し始めたツタ
■ 「区立旧中川水辺公園」
(上流から墨田区・・・東墨田3・1 / 立花6・5・4・3、江東区・・・亀戸9 / 大島9)
6.2ha、総延長2.8km、開園2011年4月、桜(カワヅ・ソメイヨシノなど)260本。
□「江東新橋」(亀戸8/平井6・5)
~「総武本線橋梁」(亀戸9/平井3)
~「ふれあい橋」(亀戸9/平井3)
フナムシ [船虫、別名・アマメ/アモメ、英名・wharf roach (埠頭のゴキブリ)]
節足動物門Arthropoda/甲殻綱Crustacea/ワラジムシ目(等脚目)Isopoda/フナムシ科Ligiidae
動きは極めて敏捷(びんしょう)なので捕獲はなかなか難しい。意外なのは水中に長時間居ると溺れてしまう。藻や水生物の死骸などの雑食で海岸の「掃除役」。天敵はカニ・水鳥などで海に落ちた場合には魚にも捕食される。釣りの餌として利用できるが容姿や素早い動きがゴキブリに似ているため嫌う人も多い。ゴキブリとフナムシを同じ方言で呼ぶ地域もあり長崎周辺では両方とも「アマメ」。
ベニシジミ、シロツメグサ
▽ ボート競技トレーニングのメッカ
江東新橋付近
コサギ[黒い嘴(くちばし)]、ダイサギ(黄色い嘴)
堤防のカワヅザクラにミンミンゼミ(青緑の頭部)、
晩夏となりヒグラシ(焦げ茶の頭部)が増えているがなかなか撮れない。
帰途は、丸八通り⇒浅草通り。
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夕方の西の空
20210822--17:25 (日没の約1H前)
「満月」は残念ながら見えず。