■ 8月12日は「航空安全の日」
[別称「茜雲忌(あかねぐもき)」・・・遺族らがつくる「8・12連絡会」が編集したメッセージ集タイトルから命名]
1985年8月12日、日本航空(JAL)123便、ボーイング 747SR-46は、
1978年6月の尻もち事故の際にボーイング社が修理ミスを起こしたため (圧力隔壁の修理が不適切だったため) 、
離陸12分後の飛行中に相模湾上空で、機体後部の圧力隔壁の亀裂が広がって操縦系統破損 (一気に噴き出した客室内の空気が尾翼などを吹き飛ばした)、操縦不能に陥り迷走した後に、
同日18時56分、群馬県上野村の高天原山の尾根 [通称:御巣鷹(おすたか)の尾根、標高1,565m] へ墜落し、
乗員乗客524人中520人が死亡した。
この「日本航空123便墜落事故」は「日航機墜落事故」や「日航ジャンボ機墜落事故」とも呼ばれる。
この事故原因については今尚、米軍と海上自衛隊のミサイル迎撃訓練中の誤爆だ (自衛隊発射ミサイル命中説) とか、同便が核物質を輸送していたとか、それらが関与したため当時の中曽根政権が救助を意図的に遅らせたとか、疑惑満載のまま。
事故当日は夕方のラッシュ時とお盆の帰省ラッシュが重なったことなどにより、著名人を含む多くの犠牲者を出し、社会全体に大きな衝撃を与えた。
死者数520人は日本国内で発生した航空機事故では2020年(令和2年)8月時点で最多であり、単独機の航空事故において史上最悪の犠牲者数である。歌手の坂本九、元宝塚歌劇団娘役で女優の北原遥子、21年ぶりのリーグ優勝を目前にした阪神タイガース球団社長の中埜肇、ハウス食品社長の浦上郁夫、大阪大学教授の塚原仲晃、コピーライターで中島らもの師匠でもあった藤島克彦、大相撲の伊勢ヶ濱親方(元大関・清國)の妻子、タレントの吹田明日香の母など。
YouTube
一方、客室の最後部座席に座っていた女性4名は奇跡的に生還した。奇跡的生存者・・・吉崎博子さん・美紀子さん母娘(夫は死亡)、川上慶子さん(父・母・妹は死亡)、落合由美さん(非番のスチュワーデス)。元・宝塚歌劇団雪組トップスターの女優の麻実れいとタレントの明石家さんまは搭乗する予定だったが、いずれも急遽搭乗便を一本早めたため、また当時フジテレビのアナウンサーだった逸見政孝も夏期休暇で大阪への帰省で搭乗する予定だったが、妻・晴恵の勧めで直前に取り消し、新幹線に変更したことから難を逃れた。
*
□ 映画「クライマーズ・ハイ」
(2008年、配給:東映、ギャガ・コミュニケーションズ)
2009/3/14(土)午後、TSUTAYAから借りて来て観た。
▽ 概要
「クライマーズ・ハイ」とは、ロッククライマーの興奮状態が極限まで達し、恐怖感の方が麻痺してしまう状態を指すらしい。
ジャンボ機が墜落してから、地元紙の意地を一身に背負った、"全権デスク"の主人公・悠木の日々は、まさしくそんな状況だった。
あれから23年経った現在、久しく遠ざかっていた岩壁に挑む彼に、トラウマとなってしまった極限状況が断続的に襲い掛る。・・・・・
YouTube 予告編
▽ スタフ
原作: 横山秀夫
2003年、「クライマーズ・ハイ」が別冊文藝春秋に掲載され、「このミステリーがすごい!」および週刊文春・ミステリーベストテンの各第1位、2004年、本屋大賞の第2位、放送文化基金賞・テレビドラマ番組本賞を受賞。
監督:原田眞人
脚本:加藤正人、成島出、原田眞人
製作:若杉正明
撮影:小林元
音楽:村松崇継
編集: 須永弘志、原田遊人
▽ キャスト
悠木和雅(遊軍記者・日航全権デスク)・・・堤真一
同僚達の出世争いからは外れて、一匹狼の遊軍記者として活躍し、若手記者からは羨望(せんぼう)の的。日航機墜落事故が起こると社長から全権デスクを命じられ、地元紙・北関東新聞の意地と記者としての使命を最後まで貫こうと奮闘する。
佐山達哉(社会部・県警班キャップ)・・・堺雅人
悠木に憧(あこが)れている正統派の社会部記者。日航機墜落の事故現場の御巣鷹山(おすたかやま)に苦労して登り、事故の現場雑感を届けるが、締め切り時間に間に合わず。そのことを巡って悠木に反発するが、スクープを掴(つか)むため、怒りも忘れて働く。
白河頼三(北関東新聞社のワンマン社長)・・・山崎努
傍若無人(ぼうじゃくぶじん)で、社員を自分の所有物の如くに扱い、紙面作りにもイチイチ口を出すワンマン社長。車椅子の生活だが、秘書へのセクハラは当たり前。悠木をやけに特別扱いし、現場のことなどお構いなしに彼を全権デスクに任命する。
粕谷隆明(編集局長)・・・中村育二
追村穣(編集局次長)・・・螢雪次朗
連合赤軍事件をものにした一人で、自分が作り上げた編集局の威信を誰よりも保身的に守っている。他局との争い事には真っ先にぶつかって行く反面、社長には巻かれる世渡り上手。
等々力庸平(社会部長)・・・遠藤憲一
群馬県で起きた事件としては最大の事件、大久保事件と連合赤軍事件を記者として担当したことを今も若手に熱く語りたがる。日航機墜落事故の取材で沸き立つ悠木達に嫉妬(しっと)を覚え、邪魔をしては悠木と大声でぶつかり合う。
田沢善吉(社会部・デスク)・・・堀部圭亮
神沢周作(社会部・地域報道班)・・・滝藤賢一
佐山と現場の第一報を伝えるために御巣鷹山に登り、原稿を送るため、真夜中に村で電話を貸してくれる家を必死に探す。だが、送った記事は不運にもボツになり、現場で見た惨状のショックから神経衰弱になって行く。
玉置千鶴子(社会部・地域報道班)・・・尾野真千子
新聞記者の男社会で差別に遭うことが多いため、男に負けたくない意識が必要以上に強い。唯一の工学部卒業という専門知識を活かし、墜落事故原因の真相に迫り、スクープを狙おうと燃える。
守屋政志(政経部長)・・・矢島健一
岸円治(政経部・デスク)・・・・・・田口トモロヲ
悠木とは同期。周囲とは波風立てずにマイペースで仕事をしているが、日航機墜落事故の報道を少しでも多く紙面に反映させたいと考える、悠木の熱意と彼の苦悩を理解し、周囲から孤立しがちな彼を何かと後押しする。
亀嶋正雄(整理部長)・・・でんでん
整理部長という記事の重要性を見極めるポジションの大ベテラン故に、編集局幹部達も一目置く。思い通りの紙面を作れない悠木を宥(なだ)めたり、時には彼の味方になって、読者のための新聞を作ろうという信念を通す。
吉井弁次郎(整理部)・・・マギー
記事の内容に合わせて、最高の見出しをひねり出すことにかけては絶対の自信を持つ。
小柄な体だが、いつどんなときにでも記事の差し替えに対応できるフットワークの軽さもあり、悠木からの信頼に必ず応える。
伊東康男(販売局長)・・・皆川猿時
新聞社の経営は販売部数が決め手とばかりに、販売店の接待に力を入れ、拡販に精を出させる。そのため紙面の内容で勝負しようとする悠木達とはいつも衝突。社内のダーティーな仕事も引き受け、部下には冷淡。
安西耿一郎(こういちろう、販売局)・・・高嶋政宏
安西燐太郎(耿一郎の息子) ・・・小澤征悦
黒田美波(元・社長秘書)・・・野波麻帆
▽ あらすじ・解説
1985年、終戦記念日を3日後に控えた8月12日。
北関東新聞社の遊軍記者で、販売部の人間が多く所属する「登ろう会」メンバーの悠木和雅(堤真一)は、同会の中心メンバーで無二の親友、安西耿一郎(高嶋政宏)と一緒に、県内最大の難関である谷川岳の衝立岩に登山へ向かう予定だった。
日航123便がレーダーから姿を消し、長野・群馬の県境に墜落か------の共同通信社からのニュース速報が北関東新聞社の社内に響き渡る。
3社会部記者の佐山達哉(堺雅人)が、帰宅しようとした悠木に、"ジャンボ機が消えた" と連絡を入れる。
墜落したのは群馬県御巣鷹山、乗員・乗客524名、単独の航空機事故としては世界最大で最悪の事故だ。
地元で起きた未曾有(みぞう)の大惨事。同新聞社にとって、「大久保清」・「連合赤軍」以来の大事件を抱えることになる。編集局は俄(にわ)かに興奮の坩堝(るつぼ)と化した。
白河社長の鶴の一声により、組織から一線を画した一匹狼の悠木が「日航全権デスク」に任命される。
そして大事故を報道する闘いの日々が幕を開けた。全員が神経を尖(とが)らせ、臨戦態勢で事故報道に取り組む。
早速、悠木は、現場取材を切望する県警キャップの佐山らを、墜落現場の山中に送り込む。
そんな時、安西がクモ膜下出血で倒れたとの知らせが届く。
誰も経験したことのない最悪の現場を前にして、事故を報じる記者たちは何を思い、どう行動したか。
情報が錯綜(さくそう)し、社内も現場も混乱する中で、紙面作りの重責が圧(の)し掛かる。
紙面に載せるためにはウラ取り(ダブルチェック)が、そして人の命の重さが、報道の倫理だ。
極限状態に追い詰められた編集局では、有りっ丈の歪(ゆが)んだ人間関係も露呈されて行くのだった。
◇--------------------------------------------
■ 8月12日は「アルプスの少女 ハイジの日」
テレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」の著作権などの管理を手がける(株)サンクリエート(墨田区両国2-18-16 西村ビル5F) が、「ハ(8)イ(1)ジ(2)」と読む語呂合わせから記念日を8月12日として、2010年の原作者ヨハンナ・シュピリの誕生日6月12日に制定した。
同作品は、1880~81年にスイスの作家ヨハンナ・シュピリが執筆した児童文学作品「Heidi」を原案として、「瑞鷹(ズイヨー)映像」(多摩市和田21、現・「瑞鷹」港区芝浦2-14-13) により制作され、フジテレビ系列で1974年1月6日~12月29日に放送され、長く人気を博している。
*
□ お題「住みたいのは自然豊かなところ?便利な都会?」
▼本日限定!ブログスタンプ
現在、住んでいる浅草は、交通・買い物などの便が良く気に入っている。
しかも東京23区は、江戸時代の武家屋敷とその庭園が今も生かされており、大都会でありながら自然は豊かで、公園など緑が非常に多い。
私が気に入っている場所 (サイクリングエリア)
☆ 港区 ・・・「浜離宮恩賜庭園」「旧芝離宮恩賜庭園」「芝公園」
☆ 千代田区・・・「皇居東御苑」「北の丸公園」「日比谷公園」
☆ 中央区・・・「浜町公園」
☆ 江東区・・・「清澄庭園」「清澄公園」「木場公園」「猿江公園」「亀戸中央公園」
☆ 墨田区・・・「隅田公園」「向島百花園」「東白鬚公園」「大横川親水公園」「横網町公園」
☆ 台東区・・・「隅田公園」「上野恩賜公園」
☆ 文京区・・・「東大本郷キャンパス」「小石川後楽園」「小石川植物園」
☆ 荒川区・・・「汐入公園」「荒川自然公園」
☆ 足立区・・・「柳原千草園」「東綾瀬公園」