昨日4/25(土)の夕方、日没(18:23)の30分後の真西の空には、
幻想的な2日月が間もなく沈もうとしていました。
20200425--18:55
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■ 4月25日は「初任給の日」
4月25日は、多くの企業で4月の給料日であり、新入社員が初めての給料を受け取る日であることから、「初任給の日」(英語「ファーストペイデー」)と呼ばれる。
□ お題 「初任給、今だったら何に使う?」
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当時は親に言われて、大学浪人のため上京したばかりの弟に "美味しい物をご馳走してやらねば"と、私の会社独身寮の横浜から予備校の寮が在る千葉まで行ったのでした。
丁度49年経った今振り返っても、それで良かったと思います。
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4/23(木)~25(土)三日連続で未明の0:15~2:00、松本清張氏の名作のひとつ「砂の器」の映像化作品---1977年版フジテレビ連続ドラマ(全6回)が、
J:COM/AXNミステリーチャンネルで一気に再放送された。この作品はこれまでフルで観賞していなかった。
原作との主な違いは、①主人公・和賀英良の殺人実行時期が1960年から1974年に変更、②実父・本浦千代吉の疾病がハンセン氏病ではなく精神疾患へと変更。
感想としては、和賀英良役の田村正和も今西刑事役の仲代達矢も良いキャスティングであったものの、番組オリジナルの今西刑事を一途に思慕する三原雪子(真野響子)が、ストーカー行為そのものだったので辟易(へきえき)してしまった。
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「砂の器」の映像化作品は既に7作を数えている。それらの比較表を作成してみた。
その中で私が鑑賞した作品は3作あり、1974年版は特に素晴らしかった。
■ 松本清張の名作「砂の器」映像作品比較
□ 1962年版、TBSドラマ
脚本: 大垣肇
監督: TBSスタッフ
音楽:
キャスト
和賀英良: 夏目俊二
田所佐知子:
本浦千代吉:
本浦秀夫(子役):
三木謙一:
関川重雄: 天知茂
成瀬リエ子:
今西栄太郎: 高松英郎
吉村弘: 月田昌也
□ 1974年版、松竹・橋本プロ劇場映画
脚本: 橋本忍・山田洋次
監督: 野村芳太郎
音楽監督: 芥川也寸志「宿命」(作曲・ピアノ演奏:菅野光亮)
キャスト
和賀英良: 加藤剛
田所佐知子: 山口果林
本浦千代吉: 加藤嘉・・・ハンセン病罹患
本浦秀夫(子役):春田和秀
三木謙一: 緒形拳
関川重雄:
高木理恵子: 島田陽子
今西栄太郎: 丹波哲郎
吉村弘: 森田健作
□ 1977年版、フジテレビドラマ
脚本: 隆巴
監督: 富永卓二
音楽: 菊池俊輔
キャスト
和賀英良: 田村正和
田所佐知子: 小川知子
本浦千代吉: 坂本長利・・・精神疾患
本浦秀夫(子役):
三木謙一: 本郷淳
関川重雄: 中尾彬
成瀬リエ: 神崎愛
今西栄太郎: 仲代達矢
吉村弘: 山本亘
□ 1991年版、テレビ朝日ドラマ
脚本: 竹山洋
監督: 池広一夫
音楽: 小六禮次郎
キャスト
和賀英良: 佐藤浩市
田所佐知子: 国生さゆり
本浦千代吉: 高橋長英・・・逃亡犯
本浦秀夫(子役):
三木謙一: 下條アトム
関川重雄: 船越栄一郎
成瀬リエ子: 岡まゆみ
今西栄太郎: 田中邦衛
吉村弘: 伊原剛志
□ 2004年版、TBSドラマ
脚本: 龍居由佳里
監督: 福澤克雄・金子文紀・山室大輔
音楽: 千住明
キャスト
和賀英良: 中居正広
田所綾香: 京野ことみ
本浦千代吉:原田芳雄・・・放火殺人犯
本浦秀夫(子役):齋藤隆成
三木謙一: 赤井英和
関川雄介: 武田真治
成瀬あさみ:松雪泰子
今西修一郎:渡辺謙
吉村雅哉: 永井大
□ 2011年版、テレビ朝日ドラマ
脚本: 竹山洋
監督: 藤田明二
音楽: 沢田完
キャスト
和賀英良: 佐々木蔵之介
田所佐知子:加藤あい
本浦千代吉:山本學・・・殺人容疑
本浦秀夫(子役):
三木謙一: 橋爪功
関川重雄: 長谷川博己
成瀬リエ子:吉田羊
今西栄太郎:小林薫
吉村弘: 玉木宏
□ 2019年版、フジテレビドラマ
脚本: 小峯裕之
監督: 河毛俊作
音楽: Face 2 fAKE
キャスト
和賀英良: 中島健人
田所佐知子:桜井日奈子
本浦千代吉:柄本明・・・殺人犯
本浦秀夫(子役):高橋來
三木謙一: 高嶋政伸
関川重雄:
成瀬梨絵子:土屋太鳳
今西栄太郎:東山紀之
吉村弘: 野村周平
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■ 4/25(土)未明はもう一本、劇場版映画「皆月」も鑑賞した。
J:COM/シネフィルWOWOW02:45~04:45
原作:花村萬月
1989年、「ゴッド・ブレイス物語」で第2回小説すばる新人賞。
1998年、「皆月」で第19回吉川英治文学新人賞
1998年、「ゲルマニウムの夜」で第119回芥川賞
2017年、「日蝕えつきる」で第30回柴田錬三郎賞
脚色:荒井晴彦
監督:望月六郎
音楽:遠藤浩二
テーマ曲:「早く抱いて」作詞・作曲・下田逸郎、歌・山崎ハコ
製作:1999年
配給:日活
公開:1999年10月
キャスト
奥田瑛二: 諏訪憲雄
北村一輝: アキラ
吉本多香美: 由美・・・日本映画プロフェッショナル大賞主演女優賞を受賞
荻野目慶子: 諏訪の妻・沙夜子
柳憂怜: 我孫子
北野武を観ているような暴力的な映画だったが、吉本多香美さんが愛らしく思えた。
偶然、両作品とも我が故里・石川県が舞台のひとつとなっていた。
「砂の器」の舞台となったのは石川県江沼郡大畑村という架空の地。(近い地名としては石川県江沼郡大畠村⇒塩津村⇒片山津町⇒加賀市。)
「皆月」の舞台となったのは石川県輪島市門前町皆月という実際の地。