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今日は「タコの日」。タコ焼き器、持ってる?【ブログネタ】

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たこ焼き器、持ってる?

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■ お題 「タコ焼き器、持ってる?」
 
我が家には残念ながらタコ焼き器は無い。
食べたくなった時(1,2カ月に1度程)、妻はタコ焼きを買い、夫(私)は刺身(タコブツ)を買っている。
 
タコブツで思い出したのが、"タコおでん"で有名な「升本」(居酒屋: 港区虎ノ門1-8-16、酒類問屋・総本店: 新宿区筑土八幡町5-10)。1970年代には毎週のように立ち寄っていた。近年は小振りになっているようだが、当時は大振りで食べ応え十分だったものだ。
 
 
これだけでこの欄が終わってしまうのは寂しいので、この際、色々と調べてみた。
 
 
■ 7月2日は「タコの日」と制定
 
 
「蛸研究会」の元会長・田中二良(じろう)博士が制定した。
田中氏は、東京水産大学→東京大学農学博士号取得→水産庁東海区水産研究所 (現・中央水産研究所)主任研究官だった人物で、2004年3月7日に亡くなったため「蛸研究会」の活動も停止したままだという。
 
 
制定した趣旨は、古来より関西・中国地方を中心に、「半夏生」(はんげしょう、7月1~2日)に旬である蛸を食べる風習が多かった。
 
① 農作物が蛸の吸盤のように大地に這(は)い付きしっかり根付くようにという願い。
 
「半夏生」には天から毒が降るという言い伝えがあり、井戸に蓋をして毒気を防いだり、この日に採った野菜は食べてはいけないとされ、蛸は毒を出すとされていた。

③ 盛夏を乗り切るために体力を着ける。タンパク質をはじめ、ビタミンB2(美容・エイジングケア効果)、タウリンなどの栄養素が豊富。特にタウリンはコレステロールを低下させ夏バテを防ぐ効能がある。
 

■ 蛸の蘊蓄(うんちく)
 
 

□ 語源は諸説紛々(ふんぷん)である。

 

足が多くて長いので、タコ(多股)。
手が多いので、テ(手)+接尾辞コ⇒転じてタコ。テ(手)+キョタ(許多)⇒訛ってテコラ⇒約まってテコ⇒転じてタコ。
手の吸盤で凝り着くので、テ(手)+コ(凝)⇒転じてタコ。

手のあるナマコなので、テ(手)+ナマコ⇒約まってテコ⇒転じてタコ。
手でたぐるので、古語のタク(綰)⇒訛ってタコ。
ウロコのない魚なので、ハタコ(膚魚)⇒約まってタコ。

 

 

 

□ タコ (漢字「蛸」「鮹」「鱆」「章魚」。学名octopoda)の生物学
 
分類・・・軟体動物門/頭足綱(頭足類)/タコ目(八腕目)。

寿命は短く、多くの種は1~2年程度。

血液中にヘモシアニンという緑色の色素が含まれ、そのため青く見える。ヘモシアニンは、(魚類のもつヘモグロビンに比べ)酸素運搬能力に劣るため長距離を高速で移動し続けることができず、海水のpH濃度にも影響を受けやすく海水が酸性化すると酸素運搬能力が低下してしまう。

甲殻類(エビ・カニなど)や二枚貝にとって天敵。好んで捕食する。
 
 
□ 日本の地誌
 

弥生時代の大阪府下の遺跡(池上・曽根遺跡など)からは、蛸壺形土器が複数出土している。

 

<祭祀の例>


愛媛県西予市明浜町狩浜3-1 春日神社「通称・蛸神社」
大阪府岸和田市南町43-12 天性寺・地蔵菩薩「通称・蛸地蔵」
京都市中京区新京極蛸薬師東側町503 永福寺・蛸薬師堂「通称・蛸薬師」

 

兵庫県明石市 「明石半夏生たこまつり」・・・2016年7月1日~8月8日、JR/山陽明石駅前~明石港/明石浦漁港。

 

 

□ ヨーロッパの地誌

 

古典ギリシア語ὀκτώπους(8本足)、ラテン語Octopus、英語octopus。

 

南欧/地中海沿岸地域(ポルトガル、スペイン、フランス南部/プロヴァンス地方、イタリア、ギリシアなど)==ラテン系では、古来、伝統的な食品であり身近な存在。

しかし、イギリスはじめヨーロッパ中北部==ゲルマン系では"悪魔の魚"とも呼ばれ忌み嫌われて来た。

ユダヤ教ではタコなど軟体動物を食べてはいけない。

 

 

 

■ 参考として、「半夏生」

 

 

旧暦では「夏至」から数えて11日目。新暦では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日=1年の真ん中。

 

この時期は梅雨のシーズンでしかも「半夏雨」(はんげあめ)とか「半夏水」(はんげみず)とか呼ばれる程、大雨になることが多いため、

この日までに水稲の田植えを終えたり畑仕事を終えたりする目安にして来た。

 

 

□ 「半夏生」(ハンゲショウ)

 

コショウ目ドクダミ(毒痛み)科ハンゲショウ属。

別名「片白草」(カタシログサ)と呼ばれ、葉が半分白くなって化粧しているようになる。

 

□ 「半夏」(ハンゲ)

 

オモダカ(澤瀉・面高)目サトイモ科ハンゲ属。

正式名「烏柄杓」(からすびしゃく)。その他の別名「狐の蝋燭」(ろうそく)・「蛇の枕」と呼ばれ、痰を和らげたりコレステロールの吸収を抑えたりする漢方薬になる。

 

 

 

 


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