昨日9/29(土)未明の月
月齢18.4
東南の空の雲間に輝いていた。
20180929 00:05
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NHK-Eテレで、「植物に学ぶ生存戦略 話す人・山田孝之」 と題する、
"美しき植物たちの謎めいた生態を読み解き、人生のヒントを探る〟シュールな異色番組が放送され、大いに笑った。
初放送 9/27(木)23:00~23:30
再放送 10/6(土)24:30~25:00 [10/7(日)午前0:30~1:00]
話す人: 俳優・山田孝之
聞く人:林田理沙アナウンサー
植物の生存戦略を、放送大学の授業風の演出で、講師になった山田孝之さんと林田理沙アナが紹介する。
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① 最初に紹介される植物は「ツユクサ」。
「ツユクサ」が花粉を虫に運ばせるための生存戦略
トラップを仕掛けて誘う。
それでも来なければ、落とし前をつけ、ひとりセックス、つまり自家受粉するしかない。
バラエティー番組
スクールメイツの前で踊るザ・ドリフターズ。
ザ・ドリフターズを際立たせるためだ。
誘われて店内に入ると、別人がいる。それを「パネルマジック」と呼び、実物よりパネルの顔写真のほうが格段に美しい。
★ 生存戦略①
「自らの命を繋ぐため、美しく装い、虫たちに罠を仕掛ける」
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② 続いて登場する植物は「セイヨウタンポポ」。
外来種である「セイヨウタンポポ」は、他の植物が少ないコンクリートジャングルの都会をターゲット。すき間すき間に勢力範囲を拡大して行く強(したた)かな姿。
この植物の生存戦略は電車の狭い席に無理やり座るオバサン。
山田さんは「セイヨウタンポポ」が持つ半濁音の可愛い名前に注目。
「ポポ」の響きが持つ可愛さで相手を油断させるけれど、実際は正反対な性質を持つ。「タンポポ」という可愛らしい名前で生き残って来た。
山田さん「コキプリがポピプピだったら印象が変わる」とも。
ペンパイナッポーアッポーペンもしかり。
同じ半濁音を持つプーチン大統領を例に出して、
「プーだけでも可愛いですし、それにチンまでついてるわけですから」「でも実際のプーチンは全然可愛くないです」
「ラブリーな服を着ている人は腹黒い人が多いじゃないですか」という言葉で締め括(くく)る。
★ 生存戦略②
「生きる場所を求めて未開の地に活路を見い出す」
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③ 3番目に紹介される植物は、強烈な臭いを持つ「ヘクソカズラ」。
見た目は綺麗な花を持つが、敵対する虫を強烈な臭いで強烈な攻撃で撃退する。
その姿を、由美かおるさん演じる "かげろうお銀" に例える。
林田アナに"目隠しプレイ"を始める山田さん。
目隠しをして汚物そっくりのニオイを放つ「ヘクソカズラ」の香りを嗅がせる。
さらに「ヘクソカズラ」が持つ剛毛に着目した山田さん。
「ヘクソカズラ」が持つ剛毛で雄蕊(おしべ)の花粉を他の花に運んでくれる虫を選(よ)り分ける。
毛の力によって花粉を運んでくれる虫を自ら選別しているという「ヘクソカズラ」の内部を、 “もじゃもじゃの剛毛ジャングル” と表現。
山田さん「林田さんは、合コンは好きですか」
林田アナ「嫌いではないですね」
山田さん「林田さんは、毛は好きですか」
林田さん「嫌いでは、ないですね」
突然自分の胸毛写真をフリップに出す。
「これはわたしの胸毛です。ヘクソカズラに負けないほどの剛毛です」
山田さん「ヘクソカズラは見た目は可憐(かれん)な少女のようなのに、その正体は強烈な体臭を持ち、女の好みに五月蠅(うるさ)い剛毛のおっさん。
嫌う奴には嫌われていい。喩(たと)え少なくても自分のことを好きでいてくれる人のために生きる。これこそが 植物に学ぶべき生存戦略かと思います」
★ 生存戦略③
「自分を守るため、わざと嫌われるように変身する」
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山田は終始、真顔でゆったりとしたトーンで解説し、エンディングには「すべては山田孝之の見解です」と注意書きが出た。