1971年3月に関東へ移って来て、もう47年目。
これまで土筆(つくし)を見る機会がなく、老後になってから見たいなと思っていたところ、
本日午前、遂に「向島百花園」で見ることができた。
事務所の方には「感動しました!!」と報告。
■ 都立「向島百花園」(通称「新梅屋敷」、墨田区東向島3-18-3)
リブログ
<凡例 数字は園内番地>
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□ 春を知らせる草花
22 ツクシ(土筆)
【追記】
■「土筆(つくし)」のリサーチ
晩年の正岡子規(1867/10/14~1902/9/19)歌集「竹乃里歌」(1898年刊。土屋文明・編「子規歌集」岩波文庫19590105刊)に、「つくし」の歌が収められている。
1.紅梅
紅梅の下につくしなど植ゑたる盆栽一つ、左千夫の贈り来しをながめて、朝な夕なに作れりしつくし歌の中に。
(1) 「くれなゐの 梅ちるなべに 故郷に つくしつみにし 春し思ほゆ」
弟子・伊藤左千夫が贈ってくれた紅梅と土筆の寄せ植え盆栽。その紅梅の散る頃に大好物の土筆を鍋にして食べた。遥か故郷・松山で摘んだ少年時代の早春の情景が蘇えって来る。今一度、頑張ろうと思う。
□ 分類
分類学: シダ植物門トクサ綱トクサ目トクサ科トクサ属。
学名: ラテン語 Equisetum arvense・・・equus(馬) + saeta(刺毛・剛毛) + arvense(原野生)。
英名: ツクシhorsetail, スギナfield horsetail/common horsetail
□ 語源
舟が港へ入る船着き場への通路を示した杭(くい)、即ち「澪標(みおつくし)」のように見えることから。
また、スギナとくっついて地上に出て来ることから、「付く子(つくし)」「継く子(つくし)」。
□ 特徴
日本に生育する「木賊(トクサ)」類で最小。地下茎を伸ばして繁茂する。湿気の多い土壌が適しているが、ある程度の日当たりは必要。そんなところはキノコと似ている。
私の少年時代の記憶では、日当たりのよい田畑の畦道(あぜみち)、小川の土手、野原などに多かった。
先ず3月(梅の開花の頃)に胞子茎の茶系の筆のようなツクシが芽を出し、4月(桜の開花の頃)に栄養茎の緑系の杉葉のようなスギナが芽を出す。ツクシとスギナは地下で繋がっている。胞子植物が後に光合成をする葉緑素植物へと進化したものと推測する。
□ 食用
カロチンやビタミンEを含む山菜。カロチンはブロッコリーやオクラよりも多い含有量。ビタミンEは野菜の中でトップクラスの含有量。
但し、ビタミンB1欠乏症を引き起こすチアミナーゼ、強い生理作用のアルカロイド、無機ケイ素も多く含むため、大量摂取は避け、灰汁(あく)抜きして適度な惣菜として食べよう。
7 蕗の薹(フキノトウ)
6 ユキワリソウ(雪割草)の仲間
今日の一枚
オオミスミソウ(大三角草)
スハマソウ(州浜草)
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□ 園内の全景
① 庭門・花の案内板、カシワ。 サンシュユ(山茱萸)、あずまや(四阿)。
② 藤棚
③ 葛棚
④ 雨雲に霞むスカイツリー
⑤ 笹竹
⑥ 御成座敷
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6 サンシュユ(山茱萸)
□ 各梅の花
6 えんおう(鴛鴦)
6 藤枝垂れ
6 はなかみ(花香実)
12 月影
14 紅千鳥
14 青軸
15 豊後
17 思いのまま(儘)
17 鹿児島紅
18 けんきょう(見驚)
18 白加賀
22 白瀧枝垂れ
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紅白ボケ(木瓜)
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百花園を出て少し進んだところで、にゃんこが道端に出て来て、
カメラを向けると座ってどうぞという感じ。「ああ、いい子だね」。
ヒノデクシ社(東向島7-8) の大輪の寒椿
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これ以降、どこかしこに、
雨雲に煙る東京スカイツリーが写っている。
■ 「墨堤植桜之碑」 (墨田区向島5-1)
冬桜
十月桜
河津桜
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■ 墨田区立「隅田公園」 (向島1/2/5丁目)
子福桜 (向島5-3-2 弘福禅寺の裏)
寒緋桜 (向島5-2-2)
大寒桜 (向島2-7-1)
水戸藩下屋敷「小梅御殿」(向島1)
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隅田川桜橋を渡ると---
□ 区立「台東リバーサイドスポーツセンター」(台東区今戸1-1-10)
ハクモクレンが開花して来た。
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今日のサイクリング& ウォーキング4,600歩。