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林修先生の「ことば検定」より---「春秋」「冬夏」の慣用句

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9/13(水)、今朝のテレビ朝日「グッド!モーニング」の

林修先生(東進ハイスクール講師)の「ことば検定」はまた興味深かった。

 

この「ことば検定」は、難し過ぎず易し過ぎず、程よい難易度なので好きである。

しかもウィットに富んだ出題と解説だ。

 

 

 

 

今朝の出題は、「春秋に富む」。

 


■ 春秋の意味
 

 

①春と秋のこと。
②年月のこと、1年のこと。用例「春秋を経(ふ)る」。
③年齢のこと。用例「いたずらに春秋を重ねる」。
④中国春秋時代の歴史書(史書)「春秋」のことで、後の中国前漢時代には儒教の五つの思想書(経書)「五経」(「易経」「書経」「詩経」「礼記」「春秋」)の一つとしても数えられた。広汎に歴史書一般のこと。


■ 春秋を用いた慣用句


「春秋に富む」・・・出典は中国前漢時代の司馬遷・編「史記  世家~齊悼惠王世家」。

「春秋」はここでは②年月のことで、将来が長いことを意味する。
年齢が若くて、将来が希望に満ちていること。


用例「春秋に富んだ青年」。

半世紀前の私。




「春秋高し」・・・出典は中国前漢時代の劉向(りゅうきょう)・編「戦国策 ~秦策」。

「春秋」はここでは③年齢のことで、高齢であること、年老いていることを意味する。

 

今、"古希"の私。



*

 

 

序(つい)でに調べてみた。

 

 

■ 冬夏を用いた慣用句

 

「冬夏青々」 (「冬夏に在りて青青なり」)・・・出典は中国戦国時代の道家の荘周・著「荘子 ~徳充符篇」。

松や側柏(コノテガシワ)などの常緑樹は色を変えることなく冬も夏も青々と茂っていることから、信念や節操が固く(堅く)どんな時も変わらないことを意味する。
用例「冬夏青青たる態度」。

 

「冬虫夏草」・・・チベットでは古くから、この菌が冬は虫の姿で過ごし、夏になると草になると考えたことから名付けられた。
蛾(ガ)の仲間オオコウモリガの幼虫に寄生するキノコの一種(オフィオコルディセプス・シネンシス)。漢方の生薬や薬膳料理などの食材として用いられる。

 

 

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