NHK-FM「ラジオ深夜便」5/9(月)27時台 [5/10(火)3時台]は、
「にっぽんの歌こころの歌 ~思い出の歌謡スター: テレサ・テン集」だった。
以前、ブログに書いた。
「SONGS」#264「テレサ・テン~生誕60年・アジアの歌姫その早すぎた死」(2013/06/15放送)
その急死から5/8(日)で21年目の今回は、「恋人たちの神話」に最も惹かれた。
*
テレサ・テン[Teresa Teng、鄧麗君(Dèng Lìjūn)]
1953年1月29日、台湾/雲林県/褒忠郷/田洋村生まれ。国民党軍の職業軍人だった父は中国河北省、母は中国山東省の出身。
9歳の頃から喘息(ぜんそく)の持病。
数字は「ラジオ深夜便」のプレイリスト順。
1973年
日本ポリドール(現ユニバーサルミュージック)の舟木稔(後の所属レコード会社・トーラスレコード社長)に勧められ日本デビュー。
1974年
②「空港」・・・作詞・山上路夫、作曲・猪又公章
1977年
③「ふるさとはどこですか」・・・作詞・中山大三郎、作曲・うすいよしのり
1979年
1972年に日本は台湾と国交断絶したため、インドネシアのパスポートで来日し旅券法違反で国外退去処分。
香港のジャッキー・チェンと恋愛していたが、価値観と擦れ違いなどが原因で別離。ジャッキーの方は、82年に台湾女優の林鳳嬌(ジョアン・リン)と電撃結婚。
1984年
シンガポールに自宅購入。国外退去罪が解かれ、日本の音楽ファンの強い要望により再来日許可。
①「つぐない」・・・作詞・荒木とよひさ、作曲・三木たかし
1985年
④「愛人」・・・作詞・荒木とよひさ、作曲・三木たかし
NHK紅白歌合戦に初出場。
1986年
⑤「時の流れに身をまかせ」・・・作詞・荒木とよひさ、作曲・三木たかし
改革開放路線を進める中国で事実上解禁。米タイム誌の世界7大女性歌手に選出。生活の拠点を香港に移す。
84~86年、日本有線大賞及び全日本有線放送大賞の東西有線大賞で史上初の3年連続大賞・グランプリを受賞、86年の日本レコード大賞金賞も受賞。
80年代後半から、台湾への貢献を前面に強い政治色を帯びて行く。軍隊の慰問を熱心に行い台湾で"軍人の恋人"との異名。
1988年
⑥「恋人たちの神話」・・・作詞・荒木とよひさ、作曲・三木たかし
1989年
⑨「香港」・・・作詞・荒木とよひさ、作曲・三木たかし
香港ハッピーヴァレーの民主化要求デモ支援コンサートに参加。北京・天安門事件が勃発し挫折。
英国から中国への返還が決定した香港から、逃げるように単身パリへ移住。
ゴシップ・誹謗(ひぼう)・中傷(香港の女性映画監督とレズビアン関係・エイズ感染)が飛び交う。
持病の気管支喘息が悪化、しかし喫煙を止めず。
1993年
⑦「あなたと共に生きてゆく」・・・作詞・坂井泉水(ZARD)、作曲・織田哲郎、編曲・葉山たけし
1994年
⑧「夜来香(イエライシャン)」・・・作詞・作曲・黎錦光
1995年5月8日、タイ・チェンマイ(メイピンホテル)で気管支喘息の発作で急死(42歳)。台湾・台北で国葬。