今朝5/26(金)の「テレ朝 グッド!モーニング」で
林修先生の「ことば検定」を観ていたら、
私の趣味の「散歩」について、その語源・由来が出題されていたので、紹介したい。
■「散歩」
□ 語源
古代中国の「三国」時代(184~280年の魏・呉・蜀漢の三王朝が争覇した時代) に始まり、「六朝」(222~589年)~「隋」王朝(581~618年)~「唐」王朝(618~907年) の時代にかけて流通していた向精神薬(今で言うドラッグ)。
「五石散」と呼ばれ、主材料は五石(鍾乳石、硫黄、白石英、紫石英、赤石脂という5種類の鉱物を磨り潰して作られた)。「寒食散」とも呼ばれた。
貴族や文化人の間で滋養強壮薬 (不老効果や虚弱体質改善効果) として流行し、服用すると皮膚が敏感になり体が熱くなる (それを「散発する」と言う)。散発がないと体に毒が溜まり中毒症状が出る。
そこで、散発を維持するために絶えず歩き回らなければならず、これが「行散」と呼ばれ、後に「散歩」の語源となった。
□ 意味
自宅や滞在している場所などの周辺を取り止めもなくブラブラと歩くこと。気晴らし(ストレス発散)や健康などのために、特別な目的もなく歩くこと。
自然(景色、木、花、鳥、等々)が好きで、歩きながら途中にある公園、社寺、家並み、店舗のウィンドウなどを何となく眺めて楽しんだり、明るい気持ちになったりすること。
歩きながら偶然出会う人と会話(コミュニケーション)を楽しむこと。
運動不足の人が無理をせず身体を動かすのに適している距離を、万歩計をつけて数値で量を把握したりして、歩いて楽しむこと。
□ 英語
「散歩」a walk, a stroll.
「散歩する」walk, stroll, ramble, take a walk [a stroll、a turn]
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■「散策」(さんさく)
□ 語源・意味
「散策」は、上記の「散歩」とほぼ同義語で、自宅や滞在している場所などの周辺を取り止めもなくブラブラと歩くこと。
「策」は、杖(つえ)を突(つ)くことなので、「散歩」との違いを敢えて言えば、杖を突きながら漫(そぞ)ろ歩きをすること、出歩くこと。
老人の「徘徊」(はいかい)の一歩手前のように聞こえるので、ブログ等では今後は使わないようにしよう(笑)。
□ 英語
walk with a cane [a stick]
□ 「ウォーキング」について
健康増進を目的とした「ウォーキング」と呼ばれる近年の行為を、より効果的に行うには---
スキーストックのような握りのポール※ 2本を持ってグングン歩いて行く方法がある。
左右均等に力を掛けることができ、前後方向の姿勢を正し、自然と胸の張るシャキッとした姿になるので、ヒザや腰に掛かる負担が減ると言うのだ。
※ スキーストック
英語: pole, skipole.
ドイツ語: Stock, Skistock.
フランス語: bâtons, bâtons de ski alpin.