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「みどりの日」に寄せて

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「緑」から思い浮かぶ総合的なイメージは、"瑞々しい"、"新鮮な"、"生命力のある"であり、地球上の"自然"を総称までする。

 

<例> 緑の大地。緑を守れ。

 

*

 

そして地球上の"自然の緑"は、次のように進化し、あるいは変遷して来た。


▼デボン紀(4.2~3.6億年前)・・・植物の誕生。

▼石炭紀(3.6~3億年前)・・・シダ植物。

▼二畳紀(ペルム紀、3.0~2.5億年前)・・・裸子植物の出現。

▼P-T境界・・・世界的な海退があり地球史上最大の大量絶滅。

▼三畳紀(トリアス紀、2.5~2.0億年前)・・・裸子植物(針葉樹)の繁栄。

▼ジュラ紀(2.0~1.4億年前)。

▼白亜紀(1.4億年前~6500万年前)・・・被子植物(花)の出現。

▼K-T境界・・・隕石落下、最大75%の生物が絶滅、海洋においても植物プランクトンの光合成が一時停止。

▼新生代(6,500万年前~)・・・超大陸パンゲアが分裂し各大陸となって移動、被子植物が全世界に広がった。


*


被子植物は元々、厳しい環境で生き抜くよう進化して来たため、「種子」で耐え抜いて生き残った昆虫に「蜜」を与え続けた。

 

動物達との切っても切れない関係。

 

初めは「花」の姿で昆虫を誘い、「花」の中の「種」を守るカバーとなり、大きく膨(ふく)らんで「果実」を美味しく食べてもらい、「種」は排泄物と共に別の場所へと運ばれる。

 

絶滅した恐竜の後に繁栄を極めたのが、哺乳類。5,500万年前、「果実」が無ければ哺乳類は絶滅していただろう。霊長類(猿)は「果実」を食べるように体形を進化させた。

 

被子植物は、「種」が完成する前に「果実」を取られないよう、熟したら鮮やかな色へと変化させた。

 

霊長類はそれに呼応し目の働き (黄・緑・青系の濃淡のみ ⇒ 網膜による赤の識別、七色の虹の識覚) も発達させた。

 

そして、人類が受け継いで、被子植物の「花」・「果実」・その他全てを生存のため活用する。


*


承知の通り、古来から日本では、「緑」と「青」とが余り区別されていなかった。

 

それは、奈良時代までは色の種類が「明」(あか)、「暗」(くろ)、「顕」(しろ)、「漠」(あお)の4種類に大別されていたため。

 

「碧」「翠」(みどり)という言葉が登場するのは平安時代以降だったと言う。

 

そして「みどり」は、銅が錆(さび)た「緑青色」(ろくしょういろ)など、青緑に近い概念だった。

 

一方、黄緑に近い概念は、「草色」(くさいろ)、「萌黄色」(もえぎいろ)、蓼科(たでか)の多年草「虎杖色」(さいたづまいろ)などと表現して補完したのだが。

 

それでも尚、「あお」と「みどり」とを総合して「あお」という表現が近代まで根強く続いて来た。

 

<例> 目に青葉。青田・青野菜。

 

而して現代の日本では、「緑」(グリーン)と「青」(ブルー)とをハッキリと区別するようになっている。

 

 


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