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R.レッドフォードの「ランナウェイ/逃亡者」---我ら青春を懐かしむ

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4/10(日)深夜25:00-27:15 [4/11(月)1:00-3:15]、映画 「ランナウェイ/逃亡者」を観た。

映画専門チャンネル「ムービープラス」(J:COM#450)
放送日時: 4/5(火)18:45-21:00, 4/10(日)25:00-27:15, 4/14(木)6:30-8:45, 4/20(水)4:00-6:15, 4/29(金・祝)10:30-12:45




「ランナウェイ/逃亡者」

原題: 「THE COMPANY YOU KEEP」



劇場版/社会派サスペンス/娯楽ドラマ
制作: 米国2012年
制作会社: Voltage Pictures, Wildwood Enterprises, Brightlight Pictures
配給: ソニー・ピクチャーズ・クラシックス、ショウゲート
先行上映: 第69回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門(2012年9月6日)、第37回トロント国際映画祭(2012年9月9日)。
公開: 北米2013年4月、日本2013年10月。

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★ このドラマの舞台となった1969~70年には、私は大学3~4年。
米国同様に日本でも70年安保闘争の真っ只中で、その後、一部は京浜安保闘争派や赤軍派などのテロリズムへと走った。
R. レッドフォード氏は、40数年前を回顧しながら甘酸っぱい感傷に浸ったに違いない。
J.クリスティー氏のシワが、時の経過を物語る。
ドラマとしてはシンプルであったが、私自身も当時を懐かしむことができた。




【スタッフ】


プロデュース: ニコラス・シャルティエ、ロバート・レッドフォード、ビル・ホールダーマン
原作: ニール・ゴードン小説(ペーパーバック2004年6月刊行)
脚本: レム・ドブス
監督: ロバート・レッドフォード
音楽: クリフ・マルティネス(作曲)、マーク・デイ(編曲)
撮影: アドリアーノ・ゴールドマン
編集: マーク・デイ


*


撮影ロケ地:
2011年、カナダ・ブリティッシュコロンビア州
・・・バンクーバー、その近郊フォートラングレー、ブリティッシュコロンビア大学(バンクーバーとオカナガン湖ケロウナの境界)など。




【キャスト】  

()内は日本語吹替。
※「ウィザーマン」の由来はボブ・ディランの楽曲「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」の
一節「You don't need a weather man to know which way the wind blows」(風向きを知るのに天気予報官は必要ない)から引用された。


ジム・グラント/ニック・スローン - ロバート・レッドフォード(石塚運昇): 弁護士、元過激派「ウェザーマンWeather Underground」※メンバー。

イザベル・グラント - ジャッキー・エヴァンコ(子役、山村響): ジムの娘(11歳)。
スーザン - キーガン・コナー・トレイシー(?): ジムの秘書。
ダニエル・スローン - クリス・クーパー(谷昌樹): ジム(ニック)の弟。


ミミ・ルーリー - ジュリー・クリスティ(高島雅羅): 元過激派「ウェザーマン」メンバー。
マック・マクロード - サム・エリオット(ふくまつ進紗): ミミの恋人。

シャロン・ソラーズ - スーザン・サランドン(唐沢潤): 元過激派「ウェザーマン」メンバー。
ドナル・フィッツジェラルド - ニック・ノルティ(勝部演之): 製材会社経営者、元過激派「ウェザーマン」メンバー。
ビリー・クジマーノ - スティーヴン・ルート: 有機野菜の製造・販売業、元ヒツピーで「ウェザーマン」の支援者。

ジェド・ルイス - リチャード・ジェンキンス(浦山迅): マルクス主義的唯物史観の大学歴史学教授、元過激派「民主的社会を求める学生」(SDS)の元党員

ヘンリー・オズボーン - ブレンダン・グリーソン(魚建): 「ミシガン銀行事件」の元刑事⇒元警察署長。
レベッカ・オズボーン - ブリット・マーリング(竹内絢子): ヘンリーの娘、実は・・・。

ダイアナ - アナ・ケンドリック(ブリドカットセーラ恵美): FBI捜査官、ベンの元恋人。
コーネリアス - テレンス・ハワード(楠大典): FBI特別捜査官、ダイアナの上司。

ベン・シェパード - シャイア・ラブーフ(川島得愛): 新聞記者。
レイ・フラー - スタンリー・トゥッチ(ふくまつ進紗): オールバニ地元紙「サンタイムズ紙Albany Sun-Times」編集長、ベンの上司。







【概要】

オスカー受賞作「普通の人々」(1980年)、「リバー・ランズ・スルー・イット」(1992年)「クイズ・ショウ」(1994年)など数々の名作に携わって来たロバート・レッドフォードが制作・監督・主演を務めた社会派サスペンス。
30年近く行方を眩(くら)ましていた、反体制活動を展開した実在の過激派メンバーの姿を題材として、社会の矛盾を描く。

1969年ミシガン大学で民主的社会を求める学生」(SDS)を飛び出し結成された毛沢東主義者集団は、ベトナム戦争と人種差別を世に訴えるために、政府機関など連続爆破・襲撃事件を起こしテロリストと呼ばれた、極左グループ「ウェザーマン」。
1970年にテロリズム宣言し、国会議事堂・刑務所・大マスコミ大企業などといった体制側に爆弾を仕掛け数多くのテロ事件を引き起こした。

だがFBI捜査の手を掻い潜(かいくぐ)り、彼らは忽然と姿を消す。
約30年間、潜伏し続けていた、元「ウェザーマン」メンバーの1人が逮捕され、再び注目を集める。
そのニュースに接した弁護士ジム・グラントは最愛の娘イザベルを弟ダニエルに託し、逃亡を図る。彼の正体は、「ウェザーマン」メンバー、ニック・スローンだった。
一方、再び話題を呼んでいる未解決事件を追う、地方紙「サンタイムズ」記者ベンはジムに辿り着く。






【あらすじ】


少し前にシングルファーザーになったジム・グラントは、かつて過激派グループ「ウェザーマン」に属していたため、
1980年の「ミシガン銀行襲撃事件」とその際の守衛殺害の容疑で指名手配されていた。
彼はニューヨーク州オールバニで弁護士として身を立てながら、FBIから30年以上に亘って逃げていた。

元ウェザーマンだったシャロン・ソラーズが2011年10月にガソリンスタンドで逮捕される。



野心に溢れる若き地方紙「サンタイムズ紙」新聞記者ベン・シェパードは功名を得る好機と感じ取り、編集長のレイ・フラーは取材を許可する。



ベンは、元恋人であるFBI捜査官のダイアナに情報を求めると、彼女はベンにビリー・クジマーノという人物を探すよう示唆する。




元ヒッピーのビリーは麻薬で逮捕歴があり、今は有機栽培品の事業を営んでいるが、シャロンの古い友人であり、ジムがかつて弁護を担当した。
ビリーはジムがシャロンの弁護を断ったので失望し、取材に来たベンにこの事実を伝える。



ベンはジムを追及するが、ジムははぐらかす。

FBIの捜査を恐れたジムは、旅行に行くと言って11歳の娘イザベルを連れ、追跡から逃れようと車で北へ向かう。

ベンは、「ミシガン銀行襲撃事件」の共犯者ミミ・ルーリーが最後にカナダで目撃されたことを知る。
民間調査員の協力で、ベンはジムが1979年以前は社会保障番号が無いことが発覚し、カリフォルニア州発行のジムの死亡証明書の複写を見つける。
ベンは、ジムがミシガン銀行襲撃と守衛殺害で指名手配されていた元「ウェザーマン」のニック・スローンであるとの結論に達し記事を書き、大きな反響とFBIの捜査の進展を呼ぶ。

ジムと娘イザベルはニューヨークに着く。二人は観光し高級ホテルに宿泊する。
ジムことニックの追跡は全国規模のニュースとなっていた。
イザベルが眠っている間に、ジムはホテルのロビーに部屋の鍵を隠し、彼の弟ダニエル・スローンがそれを回収した。

ダイアナの上司であるコーネリアス特別捜査官が指揮するFBI捜査官たちはダニエルを尾行しており、彼がホテルに入るのを確認していた。
彼らはジム逮捕に後一歩のところだったが、ジムは捜査官達の気を反らし逃げ切る。

シャロン・ソラーズはFBIへの情報提供を拒否するが、ベンと話すことには同意する。
彼女は、「ウェザーマン」での過激な行動は後悔していなかったが、ニックとミミが長い間愛し合っていたことを明かす。

ベンは、ジム(ニック)の弟ダニエルにも質問し執拗に記事にしようとする。

ジムは、ミルウォーキーに行き、古くからの親友で今は製材会社を経営するドナルを探す。
ドナルは、ジムにミミを探すことを諦めさせようとするが、ジムの熱意に押されて
政治組織「民主的社会を求める学生」(SDS)の元党員で、今は歴史学の教授であるジェド・ルイスへ接触する方法を教える。
ジェドは、反戦運動を分裂させた「ウェザーマン」の存在に憤って来たため、当初は協力を拒否していたが、
ジムに幼い娘イザベルがいることを知ると、ミミに繋がる自分の古い急進的な友人の人脈を使う。

ミミは、カリフォルニアの辺鄙(へんぴ)な海辺で、彼女の現在の恋人マック・マクロードが運営する巨大シンジケート組織の一員として、ヨットに積んだ麻薬を米国内へ運び込んでいた。
ジェドを介して、ジムはマックに辿り着くと、マックはミミが島へ向けて去って行ったと言い、彼女の行き先が分かっていた。

ベンは、ジムの行動が真犯人としては筋が通らないことに気付き始め、フラーの制止に逆らって「ミシガン銀行事件」そのものを調べに現地に向かう。

ベンは、事件を最初に捜査し、現在は引退しているヘンリー・オズボーン元刑事に会う。
オズボーンは、養女レベッカの前で話をすることを拒む。
ベンは、彼が何か重大な事実を隠していると気付く。
ベンの調査の結果、オズボーンは銀行襲撃前から、ミミの家族と深い付き合いがあったことを知る。
ベンは、リンダー・ルーリー社所有の土地がカナダ近くのミシガン州アッパー半島に在ると知る。
オズボーンは、ジムが襲撃に参加していないとミミが証言すれば、ジムの全ての容疑が晴れると言う。
ベンは、オズボーンの娘レベッカを誘い、リンダー・ルーリー社所有の土地に在る人目に付かない小屋で出会う。



彼女は今でも「ウェザーマン」の政治目標への情熱を持ち、30年前の行動を謝罪するつもりもなかった。

一方、ジムは、人生は変わったと言い、自分の娘イザベルのために、ミミに自首して彼の無実を証言するよう頼む。
彼は、30年前に自分達の娘レベッカを手放した失敗を繰り返したくなかったのだ。



ミミは最近、ミシガン州アナーバーで今では若く美しくなったレベッカを見たことを明かした。
ベンは、ジムが自分の無実を証明できるミミを探していること、そしてレベッカがミミとの娘であることを確信する。
ベンは、レベッカに父と話すように言う。



翌朝(2011年10月12日)、ベンがジムのいる小屋に着いた頃、ミミはカナダへ向けてヨットを出した。
ベンは、ジムに向かって、レベッカとオズボーンの関係を知っていると言う。
ジムは、ベンが秘密を公表するかしないか決めなければならないと言う。
ジムも小屋から逃げるが、FBI特別捜査官コーネリアスは彼を捕まえる。
それに先立ち、レベッカは、自分が養女になった経緯を知る。
ミミは逃亡することを止めヨットを途中で引き返し、出頭する。
翌日、ジムはミミの供述によって無実が明らかにされ釈放。晴れてイザベルと再会する。



ベンは、30年前のオズボーンの行動を公表せず、かつレベッカの身元も明かさないことを決心。特ダネを握り潰すのだった。






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