先日7/20(水)の夕焼け空は、"異界" さえ感じた。
20220720--18:56
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安倍元首相を暗殺した山上徹也が家庭崩壊に貶(おとし)められたカルト宗教団体『統一教会』の真相暴露が続いている。
『統一教会』
開祖・文鮮明が韓国側スパイ、1954韓国側スパイ・文鮮明が「統一教会」開祖、日本では岸信介・笹川良一・児玉誉士夫と盟友(国際勝共連合)関係、1966 "日本はサタン(悪魔)の国" という原理主義教典、1984~2010霊感商法、1994「世界平和統一家庭連合」と改称。
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そこで改めて村上春樹の「1Q84」、仏教の「色即是空」、宇宙の「インフレーション理論」など関連した思想・理論をレビューしてみた。
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■ 村上春樹・著の長編小説「1Q84」におけるパラダイム(思想の枠組み)
新潮社単行本「BOOK1・BOOK2」2009刊行、「BOOK3」2010刊行。
□ リトル・ピープル
『オウム真理教』
1984ヨーガ教室「オウムの会」、1987宗教団体「オウム真理教」、1988テロ開始、1995サリン・VX事件、1999休眠宣言、2018死刑執行。
教祖 = リトル・ピープル 【 原理主義・テロリズム {組織的な虐待・暴力・制裁 = 個人の歪(いびつ)な意思] 】 が、弱い心の隙間に憑(と)り付く。パラレル・ワールド(2つの月)を形成し、異界へと誘い込んで封じ込める。
□ 空気さなぎ
▽ 現界
遺伝の法則(メンデルによる豆の交配実験)
父 X 母 (雄 X 雌) ⇒ 遺伝子 (さなぎ) ⇒ 子
不条理な関係、愛の不在・乾いたセックス ⇒ 家庭内の暴力・性的虐待・失踪。
▽ 異界
教団の原理主義
リーダー = リトル・ピープルのメディア X マザ (1夫 X 多妻) ⇒ 空気さなぎ ⇒ ドウタ(マザの心の闇のクローン)
リトル・ピープルが弱い心の隙間(トラウマ)に憑り付く(弱味に付け込む)。閉ざされた歪な異界へ通路を作る [パラレル・ワールド(二重の月)を形成し、退路を断って封じ込める]。
▽ 異界から現界への生還
ドウタのパシヴァ(知覚) X レシヴァ(感受・変換) ⇒ 生命の尊さ、真実の愛の絆によって克服できる。
貧困・失敗・優劣などから起こるトラウマを埋めてあげるため、命が尊いと認識し、相手を強く思い慕う---心を持続することが、真の愛と絆を育(はぐく)む。
人と人が互いに長く深く持ち続けた思慕・意思の力によって、異界から現界へ生還させる。
とともに、家族の新しい命(愛の結晶)を受胎、芸術を創出せしめてくれる。
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■ 仏教の「色即是空」「空即是色」
大乗仏教 (浄土真宗など) では、「色即是空」「空即是色」と諭(さと)す。
原書は、663年までに玄奘三蔵(げんじょうさんぞう) が漢訳した教典 「大般若波羅密多経」(略称「大般若経」「般若心経」)。
宇宙は時間とともに変化しエネルギーが生み出され、物質や現象、即ち色を生み出す。しかし、永劫不変の実体はなく空(くう)のものであるが無ではない。
□「空即是色」・・・ 宇宙=「空」での揺らぎによって、物質=「色」が誕生する。
「色即是空」・・・ 「色」=「物質存在」のうち、人間の生命・意識は、生命力の一方で意識は存在とのギャップを感じる。
不条理=疎外から虚無となったり反抗したり、自由を求めて変革のエネルギーが生まれたり、歴史への投企的存在となったり。
人間の生命・意識は、やがて死によって「空虚」となる。「空即是色」への「輪廻転生」「永劫回帰」。
あの世(宇宙)に還った霊魂が、この世に何度も生まれ変わって来るや否や??? あたかも星がブラックホールとなり新星が再び誕生するが如し。
太陽は、最新の天文学では109億歳で寿命を迎える。現在の太陽は46億歳なので63億年後には今の形は失われる。赤色巨星⇒白色矮星⇒次第にエネルギーを失いやがて黒色矮星⇒ブラックホールだけが残り極限まで圧縮された状態になる⇒光子(光の素粒子)を放出しながら長い時間を掛けて蒸発。宇宙には光子のみが残る。光子には質量が無いため宇宙から全ての質量が無くなってしまう。この情景はまるで宇宙の始まり、ビックバン直前の宇宙とそっくりなのだ。別の宇宙の始まりなのである。
死に行く星がこれほど美しい輝線(きせん)を放てるならば、老いて行くこともそれほど悪くない。そうして、宇宙空間に拡がるガスは、いつかどこかで新しい天体の材料となる。
まるで仏教の輪廻転生だ。太陽の寿命109億歳の億を取って、人間の寿命に例えればよい。
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☆ NHK-BSP「コズミックフロント~宇宙の始まり インフレーション」初放送2014/12/12
宇宙はどのようにして始まったのか? 人類が抱くこの大いなる問いに対して、最新の科学が導き出した答えが、138 (137±2) 億年前、宇宙誕生直後のビッグバンの直前に、想像を絶する急膨張「インフレーション」が起きた!! というものだ。
■ 「宇宙のインフレーション理論」
1980年に2人の学者: 佐藤勝彦教授とアラン・グース教授がそれぞれ独自に思い付いて発表。
1秒にも満たない一瞬の間に、光速(約30万km/s)を超える速度で宇宙空間が膨張したという「インフレーション理論(宇宙論)」は1980年に、宇宙物理学者・佐藤勝彦博士(京大⇒東大)、そしてアラン・グース博士(MIT)によって提唱された。
当時、その証明は難しいと考えられていたが、宇宙望遠鏡観測の技術進歩によってインフレーションの痕跡を探す観測が可能になり、今まさに、南極やチリ高地などで、発見の一番乗り競争が繰り広げられている。
更に、インフレーション理論は宇宙の始まりを説明するだけでなく、驚くべき宇宙の姿---宇宙は一つではなく無数の宇宙が生まれているというのだ。
「真空」は一見、何もない空間だが、実は「真空のエネルギー」という物質が存在する。これは空間が広がっても薄まらないという不可思議なエネルギー。宇宙誕生の最初に、これが指数関数的に大きくなったという計算が導き出された。
つまり、最初は物凄く小さな宇宙。従来、真空は何もない空間と考えられていたが、ミクロの世界では素粒子が生まれたり消えたりしているのだ。⇒真空エネルギーの概念。
真空のエネルギーによって空間が光速以上の速さで猛烈に広がる。空間は広がってもエネルギーは薄まらないから、どんどん増える。
「相転移」という現象。例えば、水から氷への変化のような状態の変化で、物凄い熱 = 火の玉が発生する。「相対性理論」を使って方程式計算すると、e(指数関数)の関わる極めてシンプルな式に集約。それは宇宙が急膨張を起こすことを表す。
火の玉が生まれたのは相転移したからだ。例えば、氷が水に相転移する時、80cal/cm^3の熱量が出る。真空でも膨張時に相転移が起こる。そのエネルギーは1cm^3当り10^94cal。宇宙誕生時の温度は10^29℃。これがビッグバンの火の玉を作った。宇宙がどこから来たのかという問題の解決!!
その熱で発生したビッグバンは、猛烈な速度で一瞬に広がった。爆発は温度にムラ無く均等な拡張だった。地平線問題の解決!! 宇宙はインフレーションで猛烈に引き伸ばされ、真っ平らになった。そう言えば、太陽系も銀河系も平坦形状。平坦性問題の解決!!
インフレーションは未だに止まっていない。その結果、宇宙が無数に生まれるという計算になり、或る宇宙から別の宇宙がどんどん切り離され、その子宇宙からまた別の孫宇宙が切り離されて行く。切り離しの瞬間がビッグバンなのだ。
インフレーションが一旦、起きると、宇宙と宇宙を繋ぐトンネル様なものができ、宇宙が次々と生まれる。親宇宙から子宇宙が、子宇宙から孫宇宙が生まれてはトンネルが消えて独立する。ミクロの世界の細胞分裂がマクロの世界で起きて行く。極小の原子(素粒子)の世界と極大の宇宙の世界とは、フラクタルな相似形の構造をしているのだ。
宇宙の「ユニバース」(宇宙は唯一)に対し、この多宇宙現象を「マルチバース」と呼ぶ。
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