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3月5日は「啓蟄」、関東で「春一番」、「サンゴの日」。

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■ 3月5日は「啓蟄(けいちつ)」


□「二十四節気」(にじゅうよんせっき)
 

中国の戦国時代(紀元前5~2世紀)に考案された『宣明暦』(せんみょうれき、太陰太陽暦)がルーツ。
日本の江戸時代1685年(貞享2年)に渋川春海ら暦学者によって『貞享暦』(じょうきょうれき、太陰太陽暦) をはじめ何度も改暦された。
明治時代1883年(明治16年)に『本暦』(別称『神宮暦』、太陽暦) とその簡略化した『略本暦』(りゃくほんれき)を発行した。


元々は、陰暦(太陰太陽暦)で用いられていた二十四節気の一つ。陰暦では、毎年の日数が違い暦と季節がズレていたので、これを調整するために工夫されたものが二十四節気。
太陽が真東から昇り真西に沈み、昼夜の長さがほぼ同じになる「春分」を起点(黄経0度)として、太陽が1年間に動く黄道上の動きを15度毎に24等分し、季節を示す基準とした。
二十四節気では、全体を春夏秋冬の四季に区分し、更にそれを三つの月に分けている。一つの月には、二つの等分を割り当て、前半の等分を「節気」、後半の等分を「中気」とし、それぞれの等分点を太陽が通過する時の時候を表わす名称で呼んだ。


このうち「啓蟄」は、「二十四節気」の第3節気目。現在広まっている定気法では太陽黄経が345度に達する時で、陰暦の2月前半を表す「二月節(気)」。現在の太陽暦の3月5~6日頃に当たる。2022年は3月5日(土)。暦ではそれが起こる日だが天文学ではその瞬間。期間としての意味もあり、この日「啓蟄」3/5(土)~次の節気の「春分」の前日3/20(日)。「立春」から数えて29日目頃。


*


▽ 『暦便覧』


日本の江戸時代1787年(天明7年)刊行/1798年(寛政10年)再版の著者:太玄斎(たいげんさい)/出版者:蔦屋(つたや)重三郎ほかによって成立した『暦便覧』では次のように説明している。

「啓蟄」の「啓」には「開く、開放する、(夜が)明ける」などの意味、「蟄」には「冬籠りのために虫が土の下に隠れる、閉じ籠る」という意味がある。

『暦便覧』には、「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴を啓(ひら)き出ればなり」と記されている・・・大地が温まり春の暖かさを感じて、冬籠(ごも)りをしていた地中の虫が春の陽気に誘われて穴から這(は)い出て来る頃。また、柳の若芽が芽吹き、蕗の薹(フキノトウ)の花が咲き、庭木の菰(こも)を外す頃。



*



□「七十二候」(しちじゅうにこう)


古代中国(詳しい年代は不明) で考案された季節を表す方式のひとつ。「二十四節気」を更に約5日ずつ3つに分けた (24 X 5=72) 期間。
日本の江戸時代、『貞享暦』が編纂されたことに伴ない、日本の気候風土に合うように「本朝七十二候」として改訂された。
近代では1874年(明治7年)に伊勢神宮で編纂された『略本暦』の「七十二候」が主に使われている。


「啓蟄」は「七十二候」の第7~9候目。


▽ 初候: 3/5(土)~3/9(水)頃

「蟄虫啓戸」(ちっちゅう こを ひらく)冬籠りの虫が出て来る。


▽ 次候 3/10(木)~3/14(月)頃

「桃始笑」(もも はじめて わらう)桃の花が咲き始める。


▽ 末候  3/15(火)~3/20(日)頃

「菜虫化蝶」(なむし ちょうと けす)青虫が羽化して紋白蝶(モンシロチョウ)に成る。


*



□ 旬(しゅん)の物


▽ 言葉・季語

啓蟄・驚蟄


菰外し(こもはず)し
 

初雷・春雷、虫出しの雷

春一番・・・北日本(北海道・東北)と沖縄を除く地域で、春先に吹く南寄り(東南東~南~西南西)の強風。「春一番」が吹いた日は気温が上昇しその後は寒さが戻ることが多い。「立春」2/4(金)頃~「春分」3/21(月・祝)頃の間に、北側(日本海)を進む低気圧に向かって、南側の高気圧から10分間平均で風速8m/s以上の風が吹き込み、前日に比べて気温が上昇することを発生条件(認定基準)とする。「春分」までに気象台の認定基準に当てはまらず「春一番の観測なし」とされる年もある。


気象庁は昨日3/5(土)、関東地方で春一番が吹いたと発表した。

統計開始以来、最も早い観測だった昨年2/4(木)に比べて29日遅い。3/5(土)の関東は午後になって南よりの風が強まり、東京都心では13時50分に風速8.0m/sを観測した。最高気温は一昨日より5℃以上高い17.9℃を記録しており、春一番の定義を満たした。




三寒四温 (さんかんしおん)・・・冬が終る(春が近づく)季節に、寒い日が三日間程続くと、その後比較的程暖かい日が四日間程続く、寒暖の周期を表す慣用句。これを繰り返しながらだんだん暖かくなり春へと向かう。元は中国東北部(旧満州)や朝鮮半島北部における冬の気候を表す言葉。日本では春が近づくと、低気圧と高気圧が交互にやって来て、低気圧が通過し寒気が流れ込んで寒くなった後、今度は高気圧に覆われて暖かくなり、周期的な気温の変化を繰り返す気象現象を指す。

仲春
 

花冷え
 

春眠


▽ 行事

3月

03(木) 桃の節句(雛祭り)。
04(金) 北京2022パラリンピック開会式、ウクライナ・ザポリージャ原子力発電所をロシア軍占領。

05(土) 啓蟄、菰外し。
06(日) 東京マラソン2022。
11(金) 東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)記念日
13(日) 大相撲春場所(三月場所)初日
14(月) ホワイトデー
15(火) 所得税の確定申告最終日
16(水) 社日 (生まれた土地の守護神・産土神を祀る日)
18(金) 彼岸入り、選抜高校野球開幕、満月。
20(日) 東京の桜(ソメイヨシノ)開花予想・・・日本初。
21(月・祝) 春分の日(彼岸の中日)、墓参のピーク。
24(木) 彼岸明け。

26(土) プロ野球公式戦開幕。



▽ 食べ物 (加工品)

山菜のおしたし・天婦羅
 

筍(タケノコ)料理
 

干し芋(ほしいも)


▽ 花

河津桜


桃(モモ)
 

李(スモモ)


猫柳(ネコヤナギ)


満作(マンサク)


沈丁花(ジンチョウゲ)
橋場・福寿院20220303

 

チューリップ


菫(スミレ)
 

酢漿草(片喰/傍食、カタバミ)

菜の花(ナノハナ)
日比谷公園20220301


薺(ぺんぺん草、ナズナ)


芝桜(シバザクラ)

土筆(ツクシ)


蕗の薹(フキノトウ)
今戸・慶養禅寺20220303



▽ 野菜

菜の花(ナノハナ)


薇(紫萁、ゼンマイ)
 

蕨(ワラビ)
 

楤の芽(桵の芽、タラノメ)

新玉葱(タマネギ)
 

筍(タケノコ)


▽ 果物

苺(イチゴ)
 

檸檬(レモン)
 

不知火(デコポン)


▽ 魚介

蛤(ハマグリ)
 

浅利(アサリ)
 

大和蜆(ヤマトシジミ)
 

青柳(アオヤギ)

細魚(針魚、サヨリ)
 

鰆(馬鮫魚、サワラ)


▽ 昆虫・両生類

紋白蝶(モンシロチョウ)
 

天道虫(テントウムシ)
 

蟇蛙(ヒキガエル)


▽ 野鳥

鴲(蝋嘴鳥、シメ)
小石川植物園20220202



河原鶸(カワラヒワ)
猿江恩賜公園20220207


目白(繍眼児、メジロ)、河津桜
築地川千代橋公園20220304


鶯(春告鳥、ウグイス)
 

雲雀(鸙/告天子、ヒバリ)
 

雉(キジ)
 

鳶(トビ)


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 3月5日は「サンゴの日」


1971年、国際的NGO(非政府組織)の「世界自然保護基金ジャパン」(略称「WWFジャパン」、東京都港区三田1-4-28 東京都済生会中央病院内)が発足した。
1996年、「WWFジャパン」が「さん(3)ご(5)」の語呂合わせと、珊瑚(Coralコーラル)が3月の誕生石であることから、3月5日を「サンゴの日」に制定した。


*


□ 日本のサンゴ礁 (Coral reef コーラルリーフ)


沖縄諸島・・・沖縄島、慶良間諸島
大東諸島
宮古群島・・・池間島沖合の八重干瀬(やびじ)
八重山群島・・・石垣島の白保海岸、石西礁湖、西表島
奄美群島・・・笠利地区の土盛海岸
大隅諸島・・・与論島の犬田布海岸
トカラ列島・・・宝島

壱岐・・・サンゴ礁生息地の世界最北端
対馬・・・綱浦
五島列島・・・福江島の富江町

隠岐諸島

四国・・・高知県の大月町柏島、宇和島の須ノ川
紀伊半島・・・串本

小笠原諸島・・・父島、母島
伊豆諸島・・・式根島、三宅島をはじめ各島
伊豆半島・・・西伊豆町沖
房総半島・・・館山の沖ノ島
 

*


□ お題「海中のサンゴ見たことある?」

上記のサンゴ礁を、水族館や、NHK-BSプレミアムなどで鑑賞したことは何度もあります。

 

 

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