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「浅草サンバカーニバル2016」直前情報--「Samba」(サンバ)の歴史【更新】審査結果

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「第35回浅草サンバカーニバル2016」は、本日8月27日(土)13時より開催!!

 
「第35回浅草サンバカーニバル」ホームページ

 

 

私のブログ
小雨の「第34回浅草サンバカーニバル2015」(2015/08/29)
「第32回浅草サンバカーニバル2013」(2013/08/31)
「第31回浅草サンバカーニバル2012」(2012/08/25)

 


直前に、改めて「Samba」(サンバ)の歴史をスタディしてみた。

 


■ 「Samba」(サンバ)

 

 

ブラジルの代表的な音楽の一つ、「Samba」(サンバ)。毎年12月2日を「サンバの日」と定めている。アルゼンチンの「Zamba」(サンバ)と別物。

 


□ Samba(サンバ)は4分の2拍子のダンス音楽。

 


1500年、ポルトガルによってブラジルが発見されて以降、ポルトガルは中央~南アフリカ(コンゴ、アンゴラ、モザンビークなど)を植民地とし、アフリカ人奴隷をブラジルへ強制連行。

1763年、ブラジルは首都を、奴隷貿易によってアフリカ系黒人が上陸したブラジル北東部の港町バイーア(現在のサルバドール)⇒リオデジャネイロへ遷都。

 

 

1838年、カトリック教会の神父が奴隷の文化「Samba」(サンバ)を新聞に紹介した。

1902年、リオ都市整備計画により、解放された黒人労働者たちがリオへ流入開始。バイーア(サルバドール)で発祥した「Samba」(サンバ)がリオで開花。

その後、「Batucada」(バトゥカーダ)打楽器音楽と、それを元にしたショーロやルンドゥーといったアフリカの宗教的民俗舞曲。それらにポルカやマズルカといったヨーロッパの舞曲が混ざり合った。後に白人による叙情的なリズム「Samba Canção」(サンバ・カンサゥン)も生まれた。

 

 

1950~60年代、「サンバ・ボサノヴァ」 (Samba Bossa Nova)が成立。北米の音楽などの影響を受け、サンバ・カンサゥンはリズムをさらにシンプルに、叙情的な歌詞をのせて歌う。

1980年代には、個人パーティー向けに数人編成で演奏するスタイルPagode(パゴージ)も成立。

 


*

 


□ リオをはじめとするブラジルの各都市で行われるカルナヴァル(カーニバル)。

 


毎年、Escola de Samba(エスコーラ・ジ・サンバ、略してエスコーラ)というチーム単位。

 

 

カルナヴァルが終るとすぐに翌年のテーマ(エンヘード=物語)を決めシノープス(台本)を作る。

作詞・作曲を行い、カルナヴァレスコ(舞台監督)によってアーラ(グループダンス)やアレゴリア(山車)を決め、ファンタジア(衣装)をデザインする。

Bateria(バテリア)という打楽器隊、ダンスを練習する。

 

 

そして本番のサンバ・パレードが繰り広げられ、審査を行うコンテストによって順位が決定される。

サンバをやっている人を総称してSambista(サンビスタ)といい、サンバをよく知らないのにサンバをやっている人をSambeiro(サンベイロ)と呼ぶ。

私は、サンバの蘊蓄(うんちく)を垂れて、観るだけの人。

 

 

 

 

■ 日本におけるサンバ

 

 

日本では、戦後にラテン音楽が紹介されラテン歌謡が流行した。

 

 

1960年7月、ブラジル&フランス&イタリア合作映画「Orfeu Negro(黒いオルフェ)」(監督マルセル・カミュ)が日本公開。1959年の第12回カンヌ国際映画祭パルム・ドール、アカデミー賞外国語映画賞をそれぞれ受賞。
日本にも、サンバ・ボサノヴァ音楽、リオのカーニバルが知れ渡った。

 


世界を席巻したボサノヴァ・ブームの最中の1961年、ボサノヴァ興隆の祖、サックス奏者スタン・ゲッツがアルバム「ジャズ・サンバ」を発表するなど、ジャズプレーヤーがサンバも日本に伝播させた。

その後、渡辺貞夫など日本人ジャズミュージシャンもボサノヴァを演奏することが増えた。

1969年、「別れのサンバ」作詞・作曲・歌:長谷川きよし(清志)、レーベル:PHILIPSもあった。

 


*

 


1970年~80年代、日本の歌謡曲界でサンバのレコードが多く発売された。

 

 

「白い蝶のサンバ」作詞:阿久悠、作曲:井上かつお、歌:森山加代子、レーベル:デノン、1970年。
「てんとう虫のサンバ」作詞:さいとう大三、作曲・編曲:馬飼野俊一、歌:チェリッシュ、レーベル:ビクター、1973年。
「お嫁サンバ」作詞:三浦徳子、作曲:小杉保夫、編曲:船山基紀、歌: 郷ひろみ、レーベル:CBSソニー、1981年。

 

 

日本の歌謡曲の多くはブラジルのサンバと異なりマンボやルンバのものもある。がしかし、何れも大ヒットしており、それほど人気は根強い。

後年には、「マツケンサンバⅡ」作詞:吉峰暁子、作曲・編曲:宮川彬良。振付:真島茂樹、歌:松平健、レーベル:ジェネオンエンタテインメント、2004年。

「マツケンサンバ4 ~情熱のサルサ~」作詞:田村歩美・菅原万吾、作曲:田村歩美・北川勝利、編曲:相川等、振付:真島茂樹、歌:松平健、レーベル:ユニバーサルミュージック、2014年。
 


*

 


1980年代には、ブラジルから様々なミュージシャンが来日公演を行った。

1981年、南青山に日本初のサンバハウス「プラッサ11(オンゼ)」が開店し、これまで多くのブラジル人ミュージシャンや日本人によるサンババンドが演奏している。

 


同じく1981年、浅草で始まった「浅草サンバカーニバル」(8月)は、日本を代表するイベントとなっている他、

「神戸まつり」(5月)、「シズオカ・サンバカーニバル」(5月)、「沖縄サンバカーニバル」(11月)など、多くの地域でサンバイベントが定番化している。

 

 

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【追記】 「浅草サンバカーニバル2016」TV中継画像

 

「S2リーグ」の14時~15時半は生憎の雨。

Finish地点の看板しか写せなかった。

 

 

撮影をあきらめTV中継を観た。

やっぱり素晴らしい!!

 

 

S2リーグ

 

1.A.B.S.UNIDOS DO URBANA  5位
2.カンタ・ブラジル行進部  8位
3.G.R.E.S.FESTANCA  6位
4.G.R.E.S.Estrangeiros  7位
5.ICU LAMBS  1位
6.G.R.E.S. IMPÉRIO DO SAMBA  4位

7.Amigos Calientes  2位
8.Bloco Arrastão  3位

 

 

S1リーグ

 

1.G.R.C.E.S. VERMELHO E BRANCO  9位


2.自由の森学園サンバ音楽隊  7位


3.Flor de Matsudo Cereja  8位


4.G.R.E.S. SOL NASCENTE  6位


5.G.R.E.S. ALEGRIA  5位


6.G.R.E.S. Liberdade  3位


7.G.R.E.S. UNIÃO DOS AMADORES  4位


8.G.R.E.S.仲見世バルバロス  1位


9.G.R.E.S.Escola De Samba Saúde  2位

 

 


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