■ 10月22日は「アニメの日」
1917年1月、下川凹天(しもかわ・へこてん)が製作した国産初のアニメーション((以下、アニメと略す) 映画『凸坊新畫帖 芋助猪狩』(でこぼうしんがちょう・いもすけいのししがり)が、東京市浅草区公園六区の映画街の「東京キネマ倶楽部」(現・台東区浅草1-26-5「浅草ROX・3G」付近) で封切られた。
戦前彩色絵葉書『浅草公園映画街の賑ひ』(1937年6月撮影) ・・・左から「大東京」「松竹館」「常盤座」「東京倶楽部」「電気館」。
1958年10月22日、日本最初のカラー長編アニメ映画『白蛇伝』(はくじゃでん)が、全国東映系映画館で封切られた。
本作は、中国古代の四大民間説話の一つ『白蛇伝』を題材にしたもので、製作:「東映動画」(現「東映アニメーション」、中野区中野4-10-1 中野セントラルパークイースト)、監督・脚本: 藪下泰司(やぶした・たいじ)、声の出演: 森繁久彌(許仙・法海・龍王)、宮城まり子(白娘・白蛇の精)、上映時間: 79分、キャッチコピー: 「蛇精の姫、幻術使い、珍獣の数々の乱舞跳梁」だった。この映画の制作に携わったスタッフは、その後の日本アニメ界を牽引する役割を担って行った。
2017年10月13~15日に開催された『アニメフィルムフェスティバル東京2017』において、日本のアニメ産業の持続的な発展を目指す「(一般社団法人) 日本動画協会」(文京区本郷3-4-5 ハイムお茶の水4F) が、国産アニメ公開100周年を記念する「アニメNEXT_100」プロジェクトを立ち上げ、『白蛇伝』が公開された10月22日を記念日「アニメの日」と制定した。
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□ お題「最近、観たアニメは?」
近年は再映・再放送作品をチラ見する程度になってしまった。
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▽ 好きだった漫画作品
★印は特に好きだった作品。
島田啓三・作『冒険ダン吉』(講談社「少年倶楽部」1933~1934年連載、単行本1934年刊行の古本)
竹内つなよし・作『赤胴鈴之助』(少年画報社「少年画報」1954~1960年連載)
手塚治虫・作『鉄腕アトム』(光文社「少年」1952~1968年連載)
赤塚不二夫・作『おそ松くん』(曙出版1962~1969年刊行)
東海林さだお・作『サラリーマン専科』(講談社「週刊現代」1969~2010年連載)
山上たつひこ・作『がきデカ』(秋田書店「少年チャンピオン・コミックス」1974~1980年刊行)
手塚治虫・作『火の鳥』(講談社「手塚治虫漫画全集」1978~1995年刊行) ★
長谷川町子・作『サザエさん』(姉妹社文庫本1983年刊行)
鳥山明・作『Dr.スランプ』(集英社文庫1980~1984年刊行)
手塚治虫・作『アドルフに告ぐ』(講談社「手塚治虫漫画全集 ~アドルフに告ぐ」1996年刊行) ★
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▽ 印象に残っているアニメ作品
★印は特に印象に残っている作品。
1956年
『わんわん物語』(原題『Lady and the Tramp』)・・・製作: ウォルト・ディズニー・プロ
長編アニメ映画初のシネマスコープ。
1958年
『白蛇伝』・・・製作: 東映動画 (現・東映アニメーション)
文部省選定、第13回文部省芸術祭/奨励賞、第12回毎日映画コンクール/特別賞、第9回ブルーリボン/特別賞。第9回ベルリン市民文化賞、第11回ベネチア国際児童映画祭/特別賞。
1969年
『千夜一夜物語』・・・製作: 虫プロ
日本初のアダルトアニメ映画。
1980年
『ドラえもん のび太の恐竜』・・・製作: 東宝
第2回ゴールデングロス賞/最優秀金賞。
1986年
『天空の城ラピュタ』・・・製作: スタジオジブリ
文化庁優秀映画、第41回毎日映画コンクール/大藤信郎賞。
1988年
『となりのトトロ』・・・製作: スタジオジブリ ★
第43回毎日映画コンクール/日本映画大賞・大藤信郎賞、キネマ旬報/日本映画第1位・読者選出日本映画第1位・読者選出日本映画監督賞、第3回AVA国際映像ソフトフェア ビデオ部門アニメビデオ賞など。
1989年
『魔女の宅急便』・・・製作: スタジオジブリ
第13回日本アカデミー賞/話題賞、第44回毎日映画コンクール/アニメーション映画賞、キネマ旬報/読者選出日本映画1位・読者選出日本映画監督賞など。
1992年
『紅の豚』・・・製作: スタジオジブリ
第47回毎日映画コンクール/音楽賞・アニメーション映画賞。
1993/94年
『忍たま乱太郎』・・・製作: 亜細亜堂/学研/NHKエンタープライズ
NHKアニメ作品の中では最長寿作品。
1996年
『トイ・ストーリー』(原題『Toy Story』)・・・製作: ピクサー・アニメーション・スタジオ / ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
劇場用長編映画としては世界初のフルCGアニメ。第68回アカデミー賞/特別業績賞。
1997年
『もののけ姫』・・・製作: スタジオジブリ
第1回文化庁メディア芸術祭/アニメーション部門大賞、第52回毎日映画コンクール/日本映画大賞・アニメーション映画賞、第21回日本アカデミー賞/最優秀作品賞など。
2001年
『千と千尋の神隠し』・・・製作: スタジオジブリ ★
第52回ベルリン国際映画祭/金熊賞、第75回アカデミー賞/長編アニメ映画賞。
2009年
『カールじいさんの空飛ぶ家』(原題『Up』) ・・・製作: ピクサー・アニメーション・スタジオ/ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
アニメ映画としては初めて第62回カンヌ国際映画祭のオープニング作品、第67回ゴールデングローブ賞/アニメ映画賞・作曲賞。