■ 7月28日は「夏の土用の丑の日」
暑い時期を乗り切るために栄養価の高いウナギを食べるという食習慣は-----
奈良時代の「万葉集」に登場している。編集に携わった大伴家持が吉田石麻呂に対して詠んだ戯れ歌、
「痩(や)すやすも 生けらばあらむを 将(はた)やはた 鰻(むなぎ)を漁ると 河に流れな」
・・・<現代訳> 自分は痩せこけているからと言って、太りたい一心でウナギを採ろうと思い、川に入るのはいいが、水に流されては元も子もないぞよ。
江戸時代の初期、京都では既に、「土用の丑の日」にウナギや鱧(ハモ)を食べたり、下鴨神社 [正式名称・賀茂御祖(かもみおや)神社] の糺(ただす)の森・御手洗川で足を水に浸す習慣があった。
江戸では中期の安永~天明期(1772~88年)辺りから、「土用の丑の日」にウナギを食べる習慣が広まったらしい。
ウナギの食習慣についての由来には諸説があり-----
そのうちの讃岐高松藩の偉人・平賀源内 (1728~80年、本草学者・蘭学者・発明家・医者・浄瑠璃作者・俳人・その他多才) 説は、商売がうまく行かないウナギ屋が夏に売れないウナギを何とか売るため、今で言う "マーケティングの達人" でもあった源内の元に相談に赴いたところ、源内は "本日丑の日" と書いて店先に貼ることを勧め、そのウナギ屋は大変繁盛したと言い、他のウナギ屋もそれを真似るようになって「土用の丑の日」の食習慣として定着したのだそうだ。
他説によれば、丑の日に『う』の字が附く物を食べると夏負けしないという風習があったとされ、鰻(うなぎ)を始め瓜(うり)・梅干(うめぼし)・饂飩(うどん)・兎(うさぎ)・馬肉(うま)・牛肉(うし)などを食する習慣もあった。
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■ 7月28日は「第一次世界大戦の日」
1914年7月28日、オーストリア=ハンガリー帝国がセルビアに宣戦布告し、「第一次世界大戦」(英語「World War I」) が始まった。
1914年6月28日、オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者フランツ・フェルディナント大公夫妻が首都サラエボを視察した際に、ユーゴスラヴィア民族主義者の青年ガヴリロ・プリンツィプがユーゴスラヴ主義組織に属するセルビア人青年たちに銃撃され大公が暗殺されるという「サラエボ事件」が勃発した。
それが切っ掛けとなって、オーストリア=ハンガリー帝国はセルビア王国に最後通牒を発するという「七月危機」が起こった。
各国政府は開戦を避けるため尽力したが戦争計画の連鎖的発動を止めることができず、「第一次世界大戦」へと発展した。
ドイツ帝国/オーストリア=ハンガリー帝国/オスマン帝国/ブルガリア王国からなる「中央同盟国」と、「三国協商」を形成していた大英帝国/フランス共和国/ロシア帝国/セルビア王国を中心とする「連合国」(別称「協商国」)の2つの陣営に分かれ、大日本帝国/イタリア王国/アメリカ合衆国なども後に「連合国」側に立ち参戦した。
全世界の7,000万人(うちヨーロッパは6,000万人)規模の軍人が動員され、史上最大規模の戦争となった。
第二次産業革命による兵器など軍事技術革新と塹壕戦(ざんごうせん)による戦線膠着のため、死亡率が大幅に上昇し戦場以外のジェノサイド犠牲者を含めた戦闘員1,000万人規模と非戦闘員700万人規模が死亡した。
飛行機/飛行船、戦車/潜水艦、機関銃/火炎放射器、毒ガスなど大量殺戮(さつりく)の新兵器が出現し、戦争形態を一変させた。
戦争期間: 1914年7月28日~1918年11月11日の合計4年3カ月半。
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[連合国] [同盟国] [合計]
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戦死者 553万人 439万人 992万人
行方不明者 412万人 363万人 775万人
戦傷者 1,283万人 839万人 2,122万人
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合計 2,248万人 1,641万人 3,889万人
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人類最初の世界戦争で戦死者が史上最多の戦争の一つであり、多くの参戦国において革命や帝国の解体といった政治変革を引き起こした。
戦争の過程で「ロシア革命」が勃発。ソビエト=ロシアの労働者政権が出現し、各地の民族運動も激化した。
「パリ講和会議」(1919~20年) の結果、「国際連盟」が発足した(1920~46年)。ロシア帝国/ドイツ帝国/オーストリア=ハンガリー帝国/オスマン帝国などが崩壊し消滅した。
終戦後も参戦国の間に対立関係が残り、その結果、僅か21年後には「第二次世界大戦」が勃発した(1939年9月1日~1945年9月2日の合計6年間)。
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