■ 毎月29日は「肉の日」
毎月29日は「に(2)く(9)」と読む語呂合わせで「肉の日」として「都道府県食肉消費者対策協議会」が制定した。"肉屋さんの特売日" と呼ばれて日本人なら誰でも知っている。
一方、毎年2月9日も同じく語呂合わせで「肉の日」として一般に認知されていることから、「全国食肉事業協同組合連合会」は「JA全農」と連携してそれら全てを「肉の日」事業として推進中。
その他にも "肉関連記念日" は多く多彩である。1月15日は「適サシ肉の日」、4月4日は「猪肉の日」、8月29日は「焼き肉の日」、10月9日は「熟成肉の日」、10月29日は「国産とり肉の日」、11月29日は「いい肉の日」。
□ 日本人の肉食文化の変遷
日本では古来、食用の家畜を育てる習慣が少なく「魏志倭人伝」(3世紀末)にも牛馬がいなかったことが記されている。
それでも縄文時代の貝塚や遺跡からは、ニホンジカやニホンイノシシの骨も数多く発掘されており、狩猟で得た肉を食していたし、大陸から牛や馬が渡来した。
その一方で、ヤマト王権時代の仏教伝来(538年)以降は獣肉全般が敬遠され、奈良時代の732年、聖武天皇が肉食禁止令を発し、平安時代には食肉の禁忌は、貴族の間ではより強まって行った。だが、仏教が浸透するまでは、庶民の間では禁令にも拘わらず肉食は続けられた。
鎌倉~戦国時代になると、台頭した武士の間では再び獣肉に対する禁忌が薄まる一方、禅宗の影響で精進料理が発達した。
しかしながら、江戸時代の元禄期、徳川綱吉が発した「生類憐れみの令」(1687~1709年)によって、獣肉食の禁忌がピークに達した。特に犬を保護した影響は後世まで残り、中国や朝鮮半島で犬肉が一般的な食材になっている一方で、日本では現代に至るまで犬肉は一般的な食材と看做(みな)されなくなった。
明治時代になると新政府は肉食・洋食の奨励を大々的に展開、特に牛肉を食べることが文明開化の象徴と考えられ鋤焼(すきや)きが流行した。だが、長い抵抗感の歴史・食習慣は残り、日本人の動物性蛋白源は魚肉が中心であった。
ところが昭和の敗戦直後の1946年末から学校給食が再開され、1952年からは肉食も提供されるようになった。高度経済成長期(1954~73年)には、ブロイラー・馬肉・鯨肉など安価な肉食材を使っての食事の洋食化、缶詰の量産化が急伸長して行った。更に外食産業の相次ぐ進出と相俟って、1988年には、蛋白源(実質供給質量)で肉が魚を逆転した。鶏(チキン)の唐揚げ、豚(ポーク)と野菜のソティー、牛(ビーフ)のステーキ、等々。加えて1992年、空前のモツ鍋ブームを切っ掛けにモツ(内臓)も高水準に達した。近年、特にソウル五輪1988以降、牛の「焼肉」は、朝鮮料理(朝鮮戦争1953年以降は韓国料理と呼ぶ)の代名詞ともなって、日本人の嗜好の重要な地位を占めている。
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□ お題「今一番食べたい肉料理は?」
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私は朝鮮焼肉が好きだ。でもそれは、社会人になってからのこと。
生まれ育った金沢の食習慣は魚魚魚で、肉料理と言えばカレーライスか豚汁。食欲旺盛の学生時代に惜しいことをした。
会社独身寮時代には、休日の麻雀後は必ず朝鮮焼肉屋。網金に乗せるか否かに争奪戦。半ナマでも早い者勝ち。特に負けた時には気合が入った。
「ソウルオリンピック1988」の前後には、韓国情報産業との取引が活況だったので焼肉三昧。休日には見よう見まねの仕込みで、育ち盛りの子供たちの食欲を満たしてやった。
▽ 私の肉料理の嗜好
焼肉は、牛カルビ・ミノ・ハツが多い。余談だが、白菜キムチ、豆腐(絹ごし)チゲも欠かせない。
カレーライスは、豚肉が多い。
ビーフステーキ、豚肉生姜焼も好み。
しゃぶしゃぶは、牛と豚の半々。
鳥の唐揚げはランチ弁当で。
焼鳥は気が向いた時にタレ/シオ半々で。
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昨日7/29(水)の午後は、「東白鬚公園」の花壇で "真夏の草花" を撮影した。
■ 「都立東白鬚公園」 (墨田区堤通2-2)
タチアオイ(別名ホリホック)・・・アオイ科ビロードアオイ属、トルコ/東ヨーロッパ原産
アメリカフヨウ(別名クサフヨウ/ローズマロウ)・・・アオイ科フヨウ属、北アメリカ原産
オニユリ(別名テンガイユリ)・・・ユリ科ユリ属、日本/朝鮮/シベリア沿岸/中国
カノコユリ(別名ドヨウユリ/タナバタユリ)・・・ユリ科ユリ属、日本/台湾/中国原産
タカサゴユリ(別名タイワンユリ/ホソバテッポウユリ)・・・ユリ科ユリ属、台湾原産
ナツズイセン(別名ハダカユリ/リコリス)・・・ヒガンバナ科ヒガンバナ属、中国原産
ユリズイセン(別名アルストロメリア)・・・ユリズイセン科アルストロメリア属、ブラジル北部原産
ヒメヒオウギズイセン(別名クロコスミア/モントブレチア)・・・アヤメ科ヒオウギズイセン属、南アフリカ原産
ヒャクニチソウ(別名ジニア)・・・キク科ヒャクニチソウ属、メキシコ原産、ナミアゲハ
トウゴウギク(別名ルドベキアフルギダ)・・・キク科オオハンゴンソウ属、北アメリカ原産
ホオズキ(別名カガチ/チャイニーズランタン)の実・・・ナス科ホオズキ属、東南アジア原産
ホタルブクロ・・・キキョウ科ホタルブクロ属、日本/朝鮮/シベリア沿岸/中国原産
クレオメ(別名セイヨウフウチョウソウ)・・・フウチョウソウ科セイヨウフウチョウソウ属、熱帯アメリカ原産
ミズヒキ・・・タデ科イヌタデ属、日本/中国原産
ニチニチソウ・・・キョウチクトウ科/ニチニチソウ属、熱帯アフリカ(マダカスカル)原産
ヒヤシンス(別名オリエンタリス)・・・キジカクシ科ヒアシンス属、地中海東部沿岸(ギリシャ~シリア)/小アジア(トルコ)原産
名称不明
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夕暮れからずーっと雲に隠れていたが、ようやく姿を見せてくれた。
月齢8.4 (正中19:11)
南の天空
20200729--19:32 (正中の21分後)