■ 6月15日のリブログ
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■ 6月15日は「生姜の日」
□ 「はじかみ大祭」 (通称「しょうが祭り」)
石川県金沢市の 我が故里の集落に近い、
"生姜の神" を祀る「波自加彌(はじかみ)神社」の例大祭が行われる日。
「波自加彌神社」(金沢市二日市町カ186) の田近宮司様によれば---
当神社は、生姜・山椒など香辛料の古称「薑=はじかみ」の神を祀る神で、毎年 6月15日に、関係者が多数参詣に訪れて「はじかみ大祭」、通称「しょうが祭り」が行われ賑わう。
歯で噛(か)んで辛いもの「はじかみ」が「田鹿」となり、さらに「田近」へと転語したもの。
尚、田近郷は明治に田近村となり、明治40年の合併で花園村に、さらに戦後に森本町になり、その後に金沢市との合併で田近の大字名田近地区としてわずかに残っている。
□ 「生姜の日」は、お茶漬けの「永谷園」(港区西新橋2-36-1) が2009年に制定した。
永谷園HPでチェックしてみると---
『 生姜は昔からすぐれた調味料というだけでなく、冷えた体を温めるなどの、生活の知恵に活かされてきました。また、近年では健康意識の高い若い女性にも注目されている素材です。
そこで、我々は自分達の手で生姜を育てることから始めて、生姜についての知識と理解を深めていく事を決意いたしました。』
2007年、新規事業としての「生姜宣言」を行い、「永谷園通販」「永谷園生姜部」を発足、「冷え知らず」さんの生姜シリーズを発売。
2009年、6月15日を「生姜の日」に制定したい旨、日本記念日協会へ届け出。
2012年、「お茶づけ海苔」発売60周年を迎え、5月17日を「お茶漬けの日」に制定したい旨、日本記念日協会へ届け出。
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■ 生姜(ショウガ)に関する雑学
□ 語源
▽ 英語「ginger」 (ジンジャー)
インドのサンスクリット語 sringaveram(スリンガヴェラム、根茎が角形の意味) ⇒ 地中海沿岸 singabara ⇒
ギリシャ語 zingiberis ⇒ ラテン語 gingiber ⇒ 英語 ginger (ジンジャー)
▽ 漢語「生姜」(ショウキョウ ⇒ 転じてショウガ)
古代中国の最古の本草書「神農本草経」(しんのうほんぞうきょう)によれば、医療と農耕の元祖・炎帝神農[えんていしんのう、姓は姜(きょう)]が発見し九死一生を得た青草に、神農の姓の「姜」と、生還したと言う意味の「生」を合わせて「生姜」と命名したという。
日本では「古事記」に「波自加彌」(はじかみ)と記述されている。酢と「生姜」に酢を加えると色素反応して端の方が赤く見えることから「はじ赤み」と言われることから来た説や、「歯で噛んで辛い物」から来た説がある。
□ 由来
原産地は熱帯アジアのインド~マレー半島と見られる。
▽ インド:
紀元前5~3世紀頃には保存食や医薬品として使われていた。
▽ 中国:
紀元前6世紀(紀元前650年)頃には食用として使われていたことが窺(うかが)われる、「論語 郷党編」の中で孔子の食生活に、はじかみの記述がある。
▽ ヨーロッパ:
紀元1世紀頃には伝わっていたが、気候が栽培に向かないこともあって、輸入はされたが古代ギリシア人もラテン人も料理にショウガを活用することは少なく、主に生薬として使われた。
▽ 日本:
2~3世紀頃には中国よりショウガとミョウガが伝わり、香りの強い方を「兄香(せのか)」、弱い方を「妹香(めのか)」と呼んだことから後にショウガ・ミョウガに転訛したとする説がある。「古事記」に記載があるように早くから用いられ、奈良時代には栽培が始まっていた。
▽ 中世ヨーロッパ:
13世紀にインド・中国で植物としてのショウガを初めて見たとマルコ・ポーロは「東方見聞録」で記述している。
15世紀末のコロンブスによって新大陸が発見された後に、ショウガが栽培作物として持ち込まれ16世紀半ばには西インド諸島は生産地となった。
□ 生産地
▽ 世界の2017年生産量:
①インド 1,070,000t
②中国 557,303
③ナイジェリア
④ネパール
▽ 日本の2017年生産量:
①高知県 20,600t 42.7%
②熊本県 5,640 11.7
③千葉県 3,690 7.6
④鹿児島県 2,680 5.5
⑤茨城県 2,650 5.5
⑥宮崎県 2,400 5.0
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全国計 48,300 100
日本の主な産地は高知県に集中しており四万十町(旧窪川町)・土佐市・高知市・越知町など。熊本県では八代市(旧東陽村)・宇城市(旧小川町)、千葉県では八街市・富里市など。
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