昨日5/2(木)は、夏も近づく茶摘みの季節「八十八夜」であり、
「えんぴつ記念日」でもある。
物心が付いた頃(1950年代)から今まで大変お世話になった「鉛筆」。
シャープペン(1970年代)やボールペン(1980年代)になってからも色鉛筆・赤青鉛筆やチビ太の黒鉛筆に尚もお世話になっている。
■ 5月2日は「えんぴつ記念日」
□ イタリアにおける鉛筆の起源
14世紀頃、イタリアで鉛と錫(すず)を混ぜた芯を木軸に装着した鉛筆が作られたと言う。この鉛筆は、「銀筆」(シルバーポイント) と呼ばれてミケランジェロのスケッチ画をはじめヨーロッパ・ルネッサンス期の画家ばかりでなく筆記用としても用いられた。
□ 日本における鉛筆利用の略史
日本に渡来したのは、江戸時代初期(17世紀初頭)にオランダ人が徳川家康に献上したもの。「東照宮博物館」(静岡市駿河区根古屋390 久能山東照宮) に保存されている。
日本では長く文書を毛筆で書く仕来りがあるため鉛筆の普及は遅れた。
1885年、英語教育に関する書籍が相次ぎ発刊され、大量の鉛筆が米国から輸入された。
一方、肥前佐賀郡出身の眞崎仁六(まさき・にろく、1848~1925年)は、1878年のパリ万博で欧米の鉛筆と出会って感動を受けたことを切っ掛けに国産化を決意し、材料研究をはじめ製造機械設計などの努力を重ねた。
1886年5月2日、「眞崎鉛筆製造所」[東京市四谷区内藤新宿1(現在の新宿区内藤町1] を創立し、翌1887年から水車を動力とした日本初の鉛筆の工場生産(量産)が始まった。
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■ お題 「鉛筆は使ってる?」
1910年代・・・毛筆 ⇒ 鉛筆
1970年代・・・ソロバン・計算尺 ⇒ 電卓
1980年代・・・鉛筆 ⇒ ボールペン・シャープペンシル・サインペン
鉛筆の利用が急速に減少したのは、経済バブル前期、いわゆる "ゆとり教育" の時期からだった。
当時の私は、ワープロに始まりオフコン・パソコン・PPC・FAXなどのOA機器の販売促進に関する仕事をしていて、3人の子供たちはそれぞれ中学校・小学校・保育所に通っていた。そんな風潮の中でも我が家は、父親(私)の仕事とは裏腹に子供たちを書道と珠算の塾に通わせることに拘(こだわ)った。
今日の我が家では、毎日の買い物メモは、「無印良品」(会社名は「良品計画」・・・豊島区東池袋4-26-3) の再生紙メモパッドと「トンボ鉛筆」(北区豊島6-10-12)である。
赤鉛筆と言えば、年金生活になってから競馬と疎遠になっている。机の引き出しの中にあるものをドレドレと調べたらこれも「トンボ鉛筆」のチビ太だった。
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■ 日本の主要鉛筆メーカーの沿革
昨日の午後、「トンボ鉛筆」所縁の台東区柳橋2-10-2周辺と、「コーリン鉛筆」所縁の墨田区墨田3-1-3周辺とは私のサイクリング活動範囲なので、調査に行った。酔狂かな?
国際通り ⇒江戸通り ⇒蔵前橋通り ⇒隅田川==蔵前橋
⇒清澄通り ⇒水戸街道 ⇒墨堤通り ⇒鐘ケ淵通り。
□「三菱鉛筆」
1901年、逓信省(後の郵政省、現在の日本郵政グループ)によって「真崎鉛筆」が採用されるという大きな成功を収め、全国の郵便局内に鉛筆が供給されるようになった。
1914年、「真崎鉛筆」は、三菱財閥とは全く資本関係が無く「三菱マーク」は寧(むし)ろ「真崎鉛筆」が最初に商標登録をしており、逆に1914年から三菱財閥が実施許諾を取得し使用している。
1918年、「眞崎鉛筆製造所」は色鉛筆製造元の「大和鉛筆」[横浜市神奈川町富家町1201(現在の横浜市神奈川区入江2-5-12)] と合併して「眞崎大和鉛筆」と改称。
1920年までに、小学校で毛筆から鉛筆への切り替えが順次行われて行った。
1952年、「三菱鉛筆」と改称。
1958年、高級鉛筆「ユニ」を発売。
2018年、本社を品川区東大井5-23-37に移転。
□「トンボ鉛筆」
1913年、「小川春之助商店」[東京市浅草区瓦町(現在の台東区柳橋2-10-2)] を開業、「トンボ鉛筆」創立に当たる。
1927年、「トンボ(Tombow)印」を商品マーク(ブランドマーク)に採用。
1955年、プロ野球チーム「高橋ユニオンズ」の1年間のみのスポンサーとなり「トンボ・ユニオンズ」と改称。後に1957年「大映ユニオンズ」⇒1958年「毎日大映オリオンズ」⇒1964年「東京オリオンズ」⇒1969年「ロッテオリオンズ」⇒1992年「千葉ロッテマリーンズ」と変遷。
1968年、「トンボ鉛筆」本店を北区豊島6-10-12に移転。
昨日は、台東区柳橋2-10-2周辺に何か「トンボ鉛筆」発祥之碑でも立っていないか探してみたが、何も無かった。
尚、近くに「トンボ学生服」(東京本社は台東区柳橋2-22-8、全国の本部は岡山市北区厚生町2-2-9)があるが、全く資本関係が無い。
□「コーリン鉛筆」
日本の鉛筆メーカーとしてかつては「三菱鉛筆」「トンボ鉛筆」に次ぐ業界3位のシェアを有し、特に色鉛筆などのアートワーク系製品に強みを持っていた。しかし市場縮小期に過剰投資を行ったことなどが引き金となり、1997年に倒産、国内では廃業に追い込まれた。
1916年、「赤木廣八商店」[東京市神田区東神田 (現在の千代田区東神田)] で創業。
1947年、「コーリン鉛筆」に改称。尚、コーリンとはアイルランド語で"女の子(cailín)"。
1982年、本社を東京都葛飾区東新小岩5-16-8に移転、「三角顔」のブランドマークが右向きから左向きに変わる。
1997年、倒産。
2009年、「コーリン色鉛筆」(墨田区墨田3-1-3)を再生。
「コーリン色鉛筆」の跡地はマンション用地として売却されており、消息分からず終い。
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かくして「鉛筆の日」の調査は成果がほとんど無かった。
そこで、近くで開催中の「すみだ鯉のぼりフェア」に立ち寄ることにした。
鐘ケ淵通り⇒墨堤通り。
■「すみだ鯉のぼりフェア2019」
近くの老人施設の方々も鑑賞!!
場所:「都立東白鬚(ひがししらひげ)公園」(墨田区堤通2-2)
周辺地域マップ
園内マップ
期間: 4/25(木)~5/20(月)
主なイベント
4/29(月・祝) 巨大白地の鯉のぼりに手形や好きな絵を描こう、出来上がった鯉のぼりをみんなで一緒に泳がせよう!
オリジナル作品
5/3(金・祝)~5/5(日・祝) 台東区・墨田区少年親善野球大会
5/3(金・祝)~5/6(月・休) 産地直送/模擬店/親子フリマ/リサイクル/フリーマーケット/子供遊びコーナーほか
5/4(土・祝) 防犯交通フェア(相談コーナー/白バイ、ミニパト試乗)起震車体験/音楽ライブほか
5/5(日・祝) 防火防災フェア(応急救護/はしご車試乗/起震車)/音楽ライブほか
5/10(金)~5/20(土) 大間「巨大マグロのぼり」長さ10m胴回り6mが、大空に向かって泳ぎます!
東京スカイツリーには負けぬ!!
貯水池に映った。
隣接の区立桜堤中学校
園内の新緑
カツラの林
ノムラツツジ?
⇒吉野通り ⇒言問通り ⇒国際通り。
この日のサイクリング走行距離は相当なものだが、ウォーキングは4,400歩と、意外に軽め。