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権藤はなよ・作詞「たなばたさま」

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「たなばたさま」


「ささの葉 さらさら
 のきばに ゆれる
 きらきら お星さま
 きんぎん すなご

 ごしきの たんざく
 わたしが かいた
 きらきら お星さま
 そらから みてる」


作詞:権藤はなよ、補作詞:林柳波、作曲:下総皖一
1941年に文部省が発行した「うたのほん 下」に掲載された。


 

 

□ 詩の説明

庭に立て掛けた笹の葉が風に揺れている。
その様子を縁側から眺めていると、 
笹の葉とともに飾った五色の短冊も、夏の夜の風にサラサラと揺れ、
星々が砂子のように光り輝いている。


□ 作詞者・権藤はなよ(旧姓・伊藤はなよ)の略歴

1899年4月13日、山梨県北巨摩郡穴山村(現・韮崎市穴山町) 伊藤窪に生まれる。
1919年、山梨県師範学校本科第一部(現・山梨大学学芸学部⇒教育人間科学部)を卒業する。母校の穴山尋常小学校に勤務する。
上京を決意。出版社(西巣鴨町) に勤めながら、野口雨情と千葉省三に師事し、童謡詩や童話を発表する。
1924年5月、アララギ派歌人の実兄・伊藤生更(せいこう)の友人、宮崎県延岡市出身の声楽家・権藤円立(えんりゅう)と、野口雨情の媒酌で結婚する (兄の住む甲府市)。
結婚後、一年余り夫の勤務地・大阪で暮らす。
1925年暮れ、再び上京し武蔵野村(現・武蔵野市)吉祥寺に住む。
1927~33年、武蔵野村第一尋常小学校(現・武蔵野市立第一小学校)に勤務する。女性による最初の童謡集「雪こんこお馬」を上梓する。
1941年、「国民学校令」が制定され国定教科書が編纂される際、文部省の依頼で唱歌「たなばたさま」を作詞する。

 

 


1961年11月3日、武蔵野市で死去(享年62)。夫・権藤円立の生まれ故郷・宮崎県延岡市の「光勝寺」に永眠する。
2013年、生まれ故郷・山梨県韮崎市穴山町に童謡詩碑が建立される。

 

 

 


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