村上春樹さんの肉声を聴ける機会---初のラジオDJ
讀賣新聞6/5(火)配信
日本を代表する人気作家の村上春樹さん(69)が、初めてラジオDJを務めることになった。
TOKYO-FMで2018/08/05(日)19:00~19:55に放送される番組「村上RADIO(レディオ)」
「RUN & SONGS」をテーマ
自ら選曲も行い寛いだ雰囲気で話す。
村上さんはこれまで国内のテレビやラジオに出演したことがない。
しかし、村上さんはラジオに愛着を持っており、若い頃にはジャズ喫茶を経営するなど、音楽への造詣も深い。
一方でランニング歴も長く、フルマラソンを何度も完走するほどなのである。
□ 長編エッセイ集「職業としての小説家」 (スイッチパブリッシング社単行本2015/9刊)
初出は、「小説家になった頃」・・・月刊「MONKEY」Vol.5 2015/2掲載
学生時代やジャズ喫茶「ピーター・キャット」経営時代の日々を振り返り、そこから小説家に至るまでの経緯。
在学中は演劇博物館で映画の脚本を読み耽り、映画脚本家を目指してシナリオを執筆などもしていたが、大学へは殆ど行かず、新宿でレコード屋のアルバイトをしながら歌舞伎町のジャズ喫茶に入り浸る日々。
水道橋にあったジャズ喫茶「水道橋スウィング」の従業員・高橋陽子さんと学生結婚。
国分寺駅南口にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を開店。
夜間はジャズバーとなり、週末は生演奏。
7年間在学した早稲田大学を卒業。卒論は「アメリカ映画における旅の系譜」でアメリカン・ニューシネマと「イージー・ライダー」を論じた。
「ピーター・キャット」を千駄ヶ谷に移す。
明治神宮野球場でプロ野球開幕戦を観戦中に小説を書くことを思い立つ。
それからはジャズ喫茶を経営する傍ら、毎晩キッチンテーブルで書き続けた。
□ エッセイ集(メモワール)「走ることについて語るときに僕の語ること」
(文藝春秋単行本2007/10刊、文春文庫ペーパーバック2010/6刊)
タイトルはレイモンド・カーヴァーの短編小説「愛について語るときに我々の語ること」に由来する。走ることについて語りつつ、小説家としての在り様、創作の秘密、そして彼自身を初めて説き明かした画期的なエッセイ集。もし僕の墓碑銘なんてものがあるとしたら、“少なくとも最後まで歩かなかった”と刻んでもらいたい。
1982年秋、専業作家としての生活を開始したとき路上を走り始めた。それ以来25年に亘って世界各地でフルマラソンや100キロマラソンやトライアスロンレースを休むことなく走り続けて来た。旅行バッグの中にはいつもランニングシューズがあった。
走ることは彼自身の生き方をどのように変え、彼の書く小説をどのように変えて来たのだろうか? 日々路上に流された汗は何をもたらしてくれのか?
村上春樹が書き下ろす走る小説家としての、そして小説を書くランナーとしての必読のメモワール。
□ 過去のTOKYO-FMでの関連番組
ジャンルや時代を越えワンテーマで結びついた音楽を紹介して行く「アポロン 音の旅」。
<音楽meets文学>をテーマ
「小説のなかで鳴っている音楽」「作家が愛する音楽」と旅する。
2013/04/15(月)村上春樹さんの小説の中で流れる音楽と旅した。
♪ Stomp! / The BROTHERS JOHNSON
♪ Lovely Day / Bill Withers
♪ The End of the World/ Skeeter Davis
♪ Positively 4th Street/ Bob Dylan
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