今日3/23(金)、第90回記念選抜高校野球大会(甲子園)が開幕した。
第1日1回戦第2試合は、國學院栃木高校(栃木) vs 英明高校(香川)。
國學院栃木(略称・國栃)は、我が長男の母校。
日刊スポーツ20180319
日刊ゲンダイ20180322
日刊スポーツ20180323
所在地: 栃木県栃木市平井町608
最寄り駅: 東武日光線の栃木駅or新栃木駅
野球部設立: 1960年
1985夏・・・2回戦敗退
1987春・・・2回戦敗退
1997春・・・2回戦敗退
2000春・・・ベスト4
2018春・・・2回戦進出
3投手の継投で1点リードを守り切り、3―2で英明(香川)に辛くも勝利した。聖地で2000年以来18年ぶりとなる白星を挙げた。
□ 監督: 柄目(つかのめ)直人氏(35)
2000年センバツの開幕試合開幕戦で優勝候補の育英(兵庫)と激突。準決勝で智弁和歌山に敗れたが、「1番中堅」で出場。同校史上最高の春夏を通じて初の4強進出の原動力となった。その後、筑波大学卒業。18年ぶりの聖地。
□ メンバーリスト
背番号・選手名 学年 身長/体重 投打 地方大会打率
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1水澤 龍太朗 3年 174/78 右右 .167
2大久保謙亮(主将)3年 180/75 右右 .182
3須藤 蓮斗 3年 171/72 右右 .320
4大島 智貴 2年 177/75 右右 .143
5島田 侑希 3年 175/82 右左 .208
6近藤 翔真 3年 173/75 右右 .357
7大栗 拓也 3年 180/89 右左 .440
8青木 寿修 3年 180/70 右右 .458
9勝盛 直樹 2年 183/74 右右 .278
10宮 海土 3年 173/77 左左 .000
11渡邉 匠 3年 176/68 左左 .200
12笹川 晴輝 3年 183/80 右右 .333
13野村 一真 2年 173/76 右左 -
14菊池 進一朗 3年 169/67 右左 -
15田中 寿希哉 3年 180/75 右右 -
16高橋 賢佑 2年 170/68 右右 -
17毛塚 大陽 3年 170/70 右左 .333
18神田 能克 3年 174/74 右左 -
□ プロ野球OB
中野佐資(さとる、1963年生まれ)・・・1985阪神のドラフト2位。1988左翼手の定位置。1989セ・リーグ最多死球。1992八木裕にレギュラーを奪われ、1993引退。2002ガッツ全栃木野球クラブの選手兼監督。
益田尚哉・・・1988広島のドラフト外。1990引退。
小関竜也・・・1994西武のドラフト2位。1998パ・リーグ新人王。2002最高打率.314、松井稼頭央と1・2番コンビ、自身初のリーグ優勝経験。2003最多犠打。2005選手会長。2013年5月に聖澤諒に破られるまでパ・リーグ外野手連続無失策記録。2006ブルワーズとマイナー契約。2006~07巨人。2008横浜、引退。2011~16巨人二軍外野守備走塁コーチ、2017二軍打撃コーチ。
渡辺俊介・・・2000ロッテのドラフト4位。 2005に15勝4敗・防御率2.17、チーム31年ぶりの優勝に貢献。2006,2009WBCに出場、ともに日本代表チームは金メダル。2013にレッドソックスとマイナー契約。2014独立アトランティックリーグのバーンストーマーズと契約。2015新日鐵住金かずさマジックの選手兼コーチ。
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■ 毎日新聞 2018年1月26日抜粋
2000年春、選手としてセンバツに出場したOBの柄目直人監督は「18年前を昨日のように思う。その年に生まれた選手たちと、また、あの場所に行けるのは縁だと思う。ベストコンディションで試合に臨めるようにしたい」と感慨深げに話した。
昨秋は左右3投手による「分業制」を確立。それぞれが持ち味を発揮し、勝利をたぐり寄せた。公式戦全試合に先発した右腕の水沢龍太朗投手(2年)は「秋は後ろの2人に助けられた。センバツではチームを勝たせる投球をしたい」と決意を込めた。中継ぎの技巧派左腕、渡辺匠投手(2年)は「冬に体を大きくし、全国で通用する投手を目指す」と目標を掲げ、抑えを担った本格派左腕、宮海土(かいと)投手(2年)は「甲子園で自分の力を試せるのは楽しみ。与えられた役割をしっかりと果たしたい」と力強く語った。
投手陣を引っ張った捕手の大久保謙亮主将(2年)は「秋は投手陣のおかげで勝てた。甲子園では打たないと勝てない。打てるチームになるため、チーム一丸で打撃練習に取り組んでいきたい」と話し、表情を引き締めた。その打線のキーマンと言える勝負強い打撃と俊足が魅力の青木寿修(ひさなが)選手(2年)は「甲子園でもチャンスで打てるようにバットを振り込んでいきたい。いい捕手を相手に盗塁も決めたい」と意気込んだ。
夢だったセンバツが現実となり、選手たちは改めて課題を胸に、晴れ舞台に照準を合わせた。
■ 毎日新聞 2018年1月26日号外
国学院栃木のセンバツ出場決定を伝える毎日新聞の特別号外約1000部が26日、栃木市平井町の同校などで配られた。
同じクラスに野球部員が6人いるという篠原美夢(みゆ)さん(17)と保坂真輝さん(17)は「今日一日、ドキドキしていたが、センバツ出場が決まってとてもうれしい。甲子園に行って応援したい」と笑顔だった。
国学院栃木は、昨年まで夏の栃木大会で3年連続決勝に進みながら、すべて作新学院に敗れた。雪辱の舞台は昨年10月、秋季県大会決勝。作新学院に5-4で競り勝ち、18年ぶりに優勝した。勢いに乗ったチームは秋季関東大会1回戦で市川越(埼玉)との投手戦を制し、2-1で勝利。準々決勝は慶応(神奈川)に2-3で惜敗したものの、ベスト8入りを果たした。
躍進の原動力は、昨秋の公式戦チーム防御率1.50を誇る投手陣。全7試合で先発した右腕の水沢龍太朗投手(2年)、流れを呼び込ぶ中継ぎ左腕の渡辺匠投手(2年)、抑えを担った左腕の宮海土投手(2年)の「三本の矢」の継投で、勝利の型を作りあげた。
7試合で完投はゼロ。初戦を除く6試合を3人がリレーした分業制だ。柄目直人監督は「最初は誰か1人が育ってくれればと思っていたが、大会を通じて3人全員がエースを任せられる投手に育ってくれた」と話す。3投手とも防御率1点台と高いレベルでしのぎを削り、「先発完投」を目指している。センバツでは誰がエースナンバーの「1」をつけるかも注目だ。3投手の持ち味を引き出した捕手の大久保謙亮主将(2年)の好リードも光った。
打線はチーム打率こそ3割に満たないものの、盗塁や犠打を絡めて好機を着実に生かした。中軸を担ったのは、3番・青木寿修(ひさなが)選手(2年)、4番・島田侑希選手(2年)、5番・近藤翔真選手(2年)。3人でチーム打点数(30)の半分近い14打点をたたき出し、クリーンアップの役割を果たした。特に青木選手は、大一番となった作新学院戦で、3安打と勝負強さを発揮。昨秋の公式戦はチームトップの打率4割5分8厘、5盗塁で打線をけん引した。
大久保主将は「強豪校と互角に戦えることが分かった秋だった。チーム力を高め、『春』を迎えたい」。OBである柄目監督が選手時代に4強入りした2000年以来、18ぶりの甲子園に挑む。