オリーブ油使った事ある?
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■ 3月15日は「オリーブの日」
1950年3月15日、昭和天皇が香川県小豆島を巡幸の際にオリーブの種を撒(ま)かれたことに因んで、
小豆総合事務所総務課内の「オリーブを守る会」(小豆郡土庄町渕崎甲2079-5) が1972年に記念日として制定した。
■ お題「オリーブ油を使ったこと、ある?」
我が家では、サラダオイルは全てオリーブにしている。
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■ オリーブの歴史
原産地は地中海地方。
紀元前3000年頃には風車を使ってオイルを絞っていたという記述も残っている。
古代ギリシアは、紀元前700年頃からオリーブ栽培によって繁栄した。
聖書の物語「ノアの方舟」では大洪水の後にオリーブの枝葉を咥(くわ)えたハトが飛んで来た一節がある。
このことからオリーブは平和の象徴とされ、古くはオリンピックの勝者に、現在では国連旗のデザインなどにオリーブの枝葉が使われている。
□ 分類
シソ目 Lamiales
モクセイ科 Oleaceae
オリーブ属 Olea
オリーブ種 O. europaea
学名 Olea europaea
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□ 日本への伝来
1878年、パリ万国博覧会/ 日本館長: 前田正名がフランスからオリーブの苗木を持ち帰った。
1879年、日本初の国営オリーブ園として「神戸温帯植物試験場」[⇒「国営神戸阿利襪園」⇒跡地が「神戸北野ホテル」(神戸市中央区山本通3-3-20)] が誕生し、苗木の栽培が進められた。
1882年、オリーブオイルの搾油に成功した。
1886年、民間への払い下げが決定。
神戸の「湊川神社」(兵庫県神戸市中央区多聞通3-1-1、楠木正成を祀る)と、加古川の「真言宗宝蔵寺」(兵庫県加古川市別府町本町1-23)に移植された。
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1908年、当時の農商務省が農業振興策として、三重・香川・鹿児島の3県を指定し米国から輸入した苗木で試作を行った。
三重・鹿児島は果実の成長が悪く途中で断念。
香川の小豆島町西村地区に植えたオリーブだけが成功。順調に成育し大正時代初め(1911年以降)には搾油ができるまでになった。
1959年、農産物の輸入自由化により諸外国から安価なオリーブ製品が輸入されるようになると、一転して栽培面積が激減した。
平成時代に入ると(1989年以降は)、イタリア料理や健康食品ブームでオリーブは再び脚光を浴び、小豆島産をはじめ国産品への需要が増え栽培面積も回復の兆しを見せて、
2010年には小豆島の栽培面積が過去最大面積だった1959年を上回った。
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東日本大震災(2011年3月11日)の復興策の一環として、2014年から宮城県石巻市が平和の象徴としてオリーブ栽培に取り組み、
本場・香川県小豆島町の農家も協力し、"北限のオリーブ"栽培を成功させ復興の象徴にしようと意気込んでいると言う。