「相棒15」#15「パスワード」ゲスト・あらすじ

 

ところが右腕を負傷して入院中の、同室の患者・井上真奈美（橋本真実）という盲目の女性から、亘は大声を注意される。

直後、姉の松本貴子（池津祥子）は何を怒ったのか? プイと病室を出て行く。

その時、病室には吉田光雄（田中幸太朗）という真奈美の恋人も見舞いに来ていた。


*


ところが思いがけず、病室に入って来た捜イチの伊丹憲一（川原和久）・芹沢慶二(山中崇史)と出くわす。

聞けば、小松崎洋一（小林且弥）という訪問介護員(ヘルパー)が刺殺された事件に関して、真奈美に事情聴取に来たらしい。

金品は遺されていたので、顔見知りの犯行の線が強い。

真奈美は訪問介護サービスを利用する際、度々、小松崎を指名していて、ヘルパーとして掃除や時には料理など家事全般を依頼して来た。

尚、彼女が右腕を負傷したのは、大雪の日に東京駅地下街まで買い物に出掛けたためという。


*


捜査に乗り出した右京と亘は、青木年男(浅利陽介)によれば被害者・小松崎にも不審な点があったことを知り、部屋を捜索する。

すると右京は、彼が毎日、漫画喫茶・comic roomに入り浸っていたことを掴む。

一方の亘は、部屋に置いてあった手作りの香水と、同じ香りをさせていた人物がいたことに思い当たる。

それは、交際相手について真奈美と病室で揉(も)めていた姉・貴子だった。

早速、貴子のアパートを訪ね、ガサツさが目立つ彼女から話を聞くと、香水「ciel bleu」(青空) は真奈美が趣味で作っている(無水エタノールとエッセンシャルオイルを混ぜる)ものだという。

ただ、貴子曰く、真奈美と小松崎はいつも言い争いばかりしていて、プレゼントを渡すような関係ではないらしい。だとしたら、なぜ小松崎が真奈美の手作りの香水を持っていたのか!?　
また、貴子の話から、真奈美と貴子が実は腹違いの姉妹(異母姉妹)であることや、恋人の吉田を貴子がいぶかしく思い交際に反対していることも分かる。

 

*


真奈美は父親が誰かも知らされないまま母が他界したが、父親を名乗る人物・松本勇一からの財産分与を受けたようだ。逆に本妻の娘である姉・貴子には分与は無かった。

そんな中、青木捜査官のweb関係捜査によって、小松崎が漫画喫茶のPCを裏稼業の相手との連絡に使っていたことが判明する。

メール送信の形跡が残されていないのは、webサイトにログインして、本部に連絡事項を書き、それを下書きとして保存しておく。
同じアドレスとパスワードを共有している別の人間がログインすれば、その下書きが読める。つまりメール送信せずに連絡を取り合える。
(米国CIA長官が不倫相手との連絡用に使っていた方法である。)

そして彼が介護する相手から、詐欺まがいの寄付を集めていたことが発覚する。

他方、真奈美は文字情報を音声で聴くことができるアプリを使って、PCからwebサイトにアクセスすることができると判明。

さらに、彼の部屋から前科が有る貴子の指紋が発見されたと、益子鑑識官から亘に知らせが来る。
青木捜査官がなぜ捜イチより先に特命係に!?と驚く。亘が猫大好きの益子に写真集をプレゼントしていたからだ。