黒い服よく買う?
▼本日限定!ブログスタンプ
伝統染色の黒染めをPRし黒紋服や黒留袖の普及を図るため、
「く(9)ろ(6)」(黒)の語呂合せで、9月6日を「黒の日」として
京都黒染工業協同組合(上京区中之町519)が1988年に制定した。
「色の日」は 1月6日、「白の日」は 4月6日、「黒の日」は 9月6日。
■ お題 「黒い服よく買う?」
私の好きな色は、白・青系統なので、礼服以外には殆ど買わなかった。
■ 黒をイメージする有名人とその作品
□ 「黒っていいな」
1959/9/8付け朝日新聞コラム「きのうきょう」に掲載され、女優・高峰秀子(1924~2010年)が書いた「黒」をテーマとしたエッセイの秀作がある。同作品は翌1960年の東京大学の現代国語入試問題として出題されたもの。
「お悔やみに行くのよ、つらいわ」。そう言ってお隣の奥さんが坂をおりて行った。その喪服のうしろ姿を見て「黒っていいな」と思った。喪服の女が美しく見えるのは定評があるけれど、しかし、潤んだ心と伏せたまぶたがあってこそ、はじめて黒の喪服がものを言うので、黒は気持ちで着る色だと、つくづく思う。白も黒も、のっぴきならない色である。白は気高く潔癖で、黒は内にひかえて沈む色。西洋では粋な色とされている黒も、日本では政治の黒幕、腹黒いやつ、相撲の黒星、犯人は黒か白かなどと、ろくな形容には使われないし、せんじつめれば抹香臭く、しょせん黒は凶に通じる色である。着こなし上手といわれる人にも、黒はなかなかの難物である。若い人には似合わないし、乱暴に着ればやぼになる。人生の雨風をくぐった年輪を、黒一色で生かすか殺すかは、その人のセンス一つである。つまり、黒は一癖も二癖もある人の着る色といってしまえば、黒が似合うというのは、あまり自慢にもならないことかもしれない。いずれにしても、黒を着るのはちょっと「かくご」のいることである。
□ 「黒い花びら」
歌手・水原弘(1935~78年)・・・1959年「黒い花びら」(作詞:永六輔、作曲:中村八大)でデビューし、その後「黒い落葉」「黒い貝殻」「黒い三度笠」「黒い旅鴉」という黒シリーズを出した。
□ 「日本の黒い霧」
小説家・松本清張(1909~92年)・・・1958年「黒地の絵」59~60年「黒い画集」60年「黒い樹海」「日本の黒い霧」61年「黒い福音」「随筆 黒い手帖」66年「黒い血の女」67年「黒の様式」76年「黒の回廊」79年「白と黒の革命」80年「黒革の手帖」88年「黒い空」。
□ 「黒いチューリップ」
若い頃、大ファンだった俳優アラン・ドロン(Alain Delon, 1935年~)・・・黒のサングラス・黒服のイメージ。
映画のタイトル(邦題)として、1964年「黒いチューリップ」(La Tulipe noire)、73年「暗黒街のふたり」(Deux hommes dans la ville)と少ないが、黒いスーツのギャング役が圧倒的に多い。
□ 以下、ヤクザ映画俳優を除いたとしても、歌手の方には黒いコスチュームの人が多い。
音楽バンド「シャネルズ」⇒「ラッツ&スター」・・・1980年メジャーデビュー。
ヴィジュアル系ロックバンド「X JAPAN」・・・1989年メジャーデビュー。
歌手・中島美嘉(なかしま・みか、1983年~)・・・2001年歌手デビュー。化粧・ファッション・趣味・嗜好のどれをとっても黒。黒猫・蝶・蜘蛛、黒魔術。
ダンス&ボーカルユニット「EXILE」とそのメンバーたち・・・2001年メジャーデビュー。
■ 女性ファッションにおける「黒」
□ 「女性の美学~女性のファッションアイテムにおける黒の役割と注意点」
黒い服は、体の線をそのまま見せるので要注意。
黒いファッションアイテムは、他の色の服やアイテムと組み合わせると、視覚的に引き締め効果があり(しかし実際に痩せて見える服の色は青)、他の色を引き立たせる役割も持っている。
コーディネートも考えやすく余り流行を気にせず身に纏(まと)うことができる。
日本人の感覚では金・銀に次いで高級に見え、大人っぽさ・知的さ・精神的強さ・神秘的なイメージを持つ。
相手に対して、上品・知的なイメージを与える半面、近づきがたい・頑固なイメージを与えやすい。
1980年代、日本経済はバブル期により景気が上昇し、流行ファッションとして台頭したのが、ワイズやコムデギャルソンなどの「DC (Designer's & Character'sの略) ブランド」ファッション。
喪に服する色でしかなかった黒色のイメージを一新させた。
タイトなドレスで女性の体形を美しく見せた「ボディ・コンシャス」(略して「ボディコン」) が大人気となった。
上から下まで全身黒尽(ず)くめの服装で身を覆った若者達をカラスに準(なぞら)えて「カラス族」とも呼ばれた。
◇---------------------------------------------------
9/5(月)深夜23:15~45、
NHK-BSプレミアム 「The Covers カバーズ ~傑作選2016Vol.2」を観たら、
渋谷系の歌姫・野宮真貴(のみや・まき)の「男と女」をソロで聴くことができた。
☆ 野宮真貴
1960年3月12日北海道白糠郡音別町(現・釧路市音別町)生まれ。
1981年、野宮"ロマン"真貴として、シングル「女ともだち」(資生堂「シャワーコロン」CM曲)でデビュー。
1990年、ピチカート・ファイヴに3代目ボーカルとして加入、フレンチ渋谷系の文化アイコンとして日本とヨーロッパを中心に世界的な活動を行う。
2001年3月、ピチカート・ファイヴ解散後はソロ活動を行う。
2016年8月31日、「男と女'Un Homme et Une Femme'~野宮真貴、フレンチ渋谷系を歌う。~」(ユニバーサルミュージックジャパン)。
☆ 「男と女」(Un homme et une femme)
1966年制作のフランス映画。カンヌ国際映画祭/グランプリ。
"たちきれぬ過去の想いに濡れながら 愛を求める永遠のさすらい … その姿は男と女"
監督:クロード・ルルーシュ、
脚本:ピエール・ユイッテルヘーベン、クロード・ルルーシュ
撮影:クロード・ルルーシュ、パトリス・プージェ
出演:
アヌーク・エーメ:アンヌ役
ジャン=ルイ・トランティニャン:ジャン・ルイ(本人)役
ピエール・バルー:ピエール(本人)役
音楽:フランシス・レイ、バーデン・パウエル
テーマ曲: ボサノヴァの甘いメロディー
作詞ピエール・バルー
作曲フランシス・レイ
歌: ニコール・クロワジール、ピエール・バルー
Comme nos voix ba da ba da da ba da ba da
Chantent tout bas ba da ba da da ba da ba da
Nos cœurs y voient ba da ba da da ba da ba da
Comme une chance comme un espoir
Comme nos voix ba da ba da da ba da ba da
Nos cœurs y croient ba da ba da da ba da ba da
Encore une fois ba da ba da da ba da ba da
Tout recommence, la vie repart
「男と女'Un Homme et Une Femme'~野宮真貴、フレンチ渋谷系を歌う。~」
訳詞︰小西康陽
歌: 野宮真貴 en duo avec 横山剣 de クレイジーケンバンド
ふたり
ささやきに ささやきに
愛のささやきに ささやきに
甘いときめきを ときめきを
感じたの
あのとき
ゆれる
まなざしと まなざしと
やさしいほほえみで ほほえみで
心のみずうみに さざなみが
起きるのを感じたの
男と女が
あるときめぐりあう
愛のよろこび
密かに進む物語
(以下、略)
デュオ YouTube