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今日は「蚊の日」。今年、蚊に刺された?【ブログネタ】

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今年、蚊に刺された?

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イギリスの細菌学者ロナルド・ロス(Ronald Ross)は、大英帝国陸軍少佐でインド医務官の職にあった期間にマラリアの研究を行い、
1897年8月20日、ハマダラカの胃の中からマラリア原虫を発見するとともに、マラリアの感染原因であることを突き止めた。
1902年、彼は第2回ノーベル生理学・医学賞を受賞した。

 

以上により、8月20日は「世界蚊の日」(World Mosquito Day)としてイギリスで制定された。

 

 

尚、4月25日は「世界マラリアデー」(World Malaria Day)。

こちらは2007年、世界保健機関(WHO)が、世界からマラリアで死亡する人を無くしようと制定した記念日。

 


*

 


■ 蚊にまつわる記憶

 

 

(出典: 昭和毎日194705dd)

 


終戦直後、米国駐留軍(GHQ)が日本国民の身体に頭からDDTを散布してノミ・シラミ・ダニなどの媒介動物 ※ を駆除し、発疹チフス・ペストなどの伝染病予防(防疫)を指示していたように、


父は夏には毎晩、蚊帳(かや)に入って就寝する前に、我々子どもたち(幼小~小学生の頃)の手足にDDTを吹き掛けていた。
どうしても蚊帳の出入りの際に若干、蚊が侵入したり、寝相が悪いと食み出したりするからだ。


今日なら、皮膚癌になる!と中止するに違いない。それでも我々は幸いそうなってはいない。

 

 

※ 主な伝染病の媒介動物

 

マラリア←ハマダラカ
日本脳炎←アカイエカ
発疹チフス←シラミ・ダニ
腸チフス←ヒト・ハエ
ペスト←ヒト・ノミ・ネズミ・家畜
赤痢←ヒト・サル
天然痘←ヒト
コレラ←ヒト

 

 


 

 

■ お題 「今年、蚊に刺された?」

 


我が夫婦は、街歩きや公園・庭園・植物園を巡ることを趣味としているが、これまでの時期は猛暑のため、
そしてこれからの時期は2014年のヤブカ(ネッタイシマカ・ヒトスジシマカ)によるデング熱流行の経験を踏まえて、やや街歩きをセーブしている。


また、薮の多いスポットを回る際には、虫除けスプレーを利用している。

 

それでも6月下旬、某植物園で蚊に刺されたァ(笑)。私(夫)だけ!! メス蚊を誘うようなフェロモンが出ているのかなァ??

 

 

 

 

■ 分類

 


節足動物門/昆虫綱/ハエ目(双翅目)/カ科・・・亜科にはオオカ・ナミカ・ハマダラカがある。


学名 Culicidae、英語名 mosquito [スペイン・ポルトガル語 mosca(ハエ)に由来]。

 

最も古い化石は、中生代ジュラ紀(1億6500万年前)の内モンゴル自治区の地層から見つかったハエの幼虫(サンショウウオを吸血)。

 


*

 


[カ科の分類]

 

1. オオカ亜科

 

1.1. オオカ属
トワダオオカ

 

2. ナミカ亜科

 

2-1. ナガハシカ属
キンパラナガハシカ

 

2-2. イエカ属
アカイエカ・・・西ナイル熱の感染症を媒介する。
チカイエカ・・・西ナイル熱の感染症を媒介する。
ネッタイイエカ・・・西ナイル熱の感染症を媒介する。
コガタアカイエカ・・・日本脳炎・西ナイル熱の感染症を媒介する。

 

2-3. クロヤブカ属
オオクロヤブカ

 

2-4. ヤブカ属
ネッタイシマカ・・・通称ヤブカ。デング熱・ジカ熱・西ナイル熱・チクングニア熱・黄熱・フィラリア(犬糸状虫)の感染症を媒介する。
ヒトスジシマカ・・・通称ヤブカ。デング熱・ジカ熱・西ナイル熱・チクングニア熱・黄熱の感染症を媒介する。
チシマヤブカ・・・フィラリア(犬糸状虫)の感染症を媒介する。
トウゴウヤブカ・・・フィラリア(犬糸状虫)の感染症を媒介する。
ヤマトヤブカ

 

3. ハマダラカ亜科

 

3-1. ハマダラカ属
オオツルハマダラカ・・・熱帯熱・三日熱マラリア原虫を媒介する(有力説)。
シナハマダラカ・・・三日熱マラリア原虫を媒介する(有力説)。

 


 

 

■ 平安時代の「オコリ」

 

 

平安時代は地球が温暖な時期だったそうだ。

当時の日本には「オコリ」という病気があった。
その正体は、ハマダラカに媒介されたマラリア原虫が体内で増殖し、突然の寒気ののち高熱を発する、熱帯伝染病の「マラリア」!!

 

平清盛は1181年、この病気で亡くなったという。
温暖化に伴ってハマダラカが北上したのかもしれないし、

そうではなく海外渡航を好んだからかもしれない。

 

月岡芳年「平清盛炎焼病之図」(1883年、国立国会図書館・蔵)

 


 

 

■ 2014年のデング熱騒動

 

 

□ 秋の虫の音。そして「デング熱」のこと。(2015/09/27)


昨年2014年の8月下旬~10月末、都内の公園では「デング熱」の大騒動があった。

ネッタイシマカ・ヒトスジシマカなどの薮蚊(ヤブカ)が媒介するデングウイルス感染症(熱帯病の一種)。


2015年現在、実用化されているワクチンは未だ開発されてはいない。

 

今年は幸い、未だ日本での発生は確認されていない。

一方、アジアでは流行の兆しが伝えられている。

 


公園や庭園に出掛ける際には、虫除けスプレーを利用しよう。

 

 

□ 今年の夏も「デング熱」流行の兆しあり(2015/07/20)


2014年夏、東京都区内を中心に69年振りに国内流行した、「デング熱」ウイルスを媒介する蚊「ヒトスジシマカ」が、

2015年は、大阪市内の公園や緑地など10カ所で千匹以上捕獲されていたことが、7/19(日)、分かった。
大阪でも感染が広がるだけの数の蚊が身近に生息していることを示す数値だという。

幸い大阪市を含めて、これまでにウイルスが検出された個体はない。
関西国際空港発着の国際便増加に伴い、デング熱が流行する東南アジアからウイルスが持ち込まれるリスクは高まっており、関西の自治体も予防に力を入れている。

 

 

□ 「デング熱」に69年振り国内感染!一般人22人+タレント2人が発症。【更新】9/4までの累計59人(2014/09/02)


 

(出典: 毎日新聞20140901)

 


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