1945年のこの日、第二次世界大戦が終了しました。
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「日本人だけが8月15日を『終戦日』とする謎」 という評論がある。
筆者はジャーナリストの松本利秋氏。
・・・1947/9/16高知県安芸郡生まれ。67県立安芸高校、71明治大学政経部政治学科、国士舘大学大学院政治学研究科修士、ジャーナリストとして世界の紛争地帯各地を取材。95文化多元主義問題研究所理事。現在は国士舘大学政経学部政治学科講師。
その 東洋経済ON LINE 2015年08月15日配信 を抜粋してみよう。
当時の米国トルーマン大統領は、ラジオの実況中継後、全国民向けのラジオ放送で演説。その中で1945年9月2日を正式にVJデー(対日戦勝記念日)とし、第二次世界大戦を勝利で終えたことを宣言した。従って、米国の第二次世界大戦の終了は9月2日ということになる。
では、日本人が「終戦の日」と信じる8月15日とは何か? そもそもこの日は「終戦の日」なのか?「敗戦の日」なのか?
あくまでも8月15日は天皇が戦争後の日本の在り方を定めたポツダム宣言の受諾を日本国民と大日本帝国軍人に「玉音放送」という形で直接語り掛けた日。
武器を置き、敵対行為を止めるように命じたもので、戦闘状態をいったん休止する「休戦宣言」をした日なのだ。
日本の降伏調印式は9月2日。東京湾上に浮かぶ米国海軍の戦艦ミズーリ号で行われ、その状況はラジオの実況中継で全世界に流されたにも拘わらず。
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第二次世界大戦に関するブログを、私は何度か書いて来た。
そのいくつかを紹介したい。
□ NHK高校講座「世界史 ~第二次世界大戦 パクス・アメリカーナへの道」(2011/07/13)
□ 文藝春秋2009年4月号「教科書が教えない昭和史」(2010/02/26)
福田和也氏
満州事変・・・その源にあったのは、第一次大戦の衝撃だった。こんな大規模な戦争を日本はとても戦えない、どうやったら総力戦の時代に対応した国家体制を構築できるかということが、陸軍の軍事エリートの間で深刻な問題として共有されていた。その中で、石原が示した、満州を根拠地として総力戦体制を作るというプランが最も具体的なものとして浮上して来た。
【感想】
軍隊が他国の領土に出掛けて行ったら、どちらに戦争責任が有るか無いかという議論は、無意味に等しく、必然的に膨張の一途を辿るということです。
我々の教訓は、自衛隊に「シビリアン・コントロール」 (Civilian Control) を効かせること、自衛隊を「海外派兵」 (Dispatch of Troops) させないこと、に尽きると思います。
□ NHK「作家山崎豊子 ~戦争と人間を見つめて」(2015/09/28)
□ NHK「100分de名著 ~司馬遼太郎SP」(2016/03/02)
司馬遼太郎のメッセージ「21世紀に生きる君たちへ」
司馬は「この国のかたち」で現代の私たち日本人に伝えたかったメッセージは、日本人は何を大事に生きるのかを見失うことがあるから要注意ということ。
軍隊だって最初から日本を悪くしようとして走ったのではなかった、国を守る筈だったのが国を亡ぼす方向へと誤った。
では、なぜ誤ったのか? ・・・どういう国にしたいのか? 日本人にとってどういう価値観を持って生きたらいいのか? の視点が欠如してしまった。
戦うことを目的化、戦って死ぬことを美しいと思うようになった。
私が持っていなくて君たちだけが持っている大きなもの、それは未来。21世紀をたっぷり見ることができ、その輝かしい担い手でもある。
君たちは自己を確立せねばならない。自己中心に陥らず、自分に厳しく相手には優しくという自己へと訓練し確立し、"頼もしい"姿になって行く。
人間は社会を作って生きている、社会とは支え合う仕組み、助け合うという気持ちや行動の元となる労(いた)わりの感情を持ち、他人の痛みを感じる優しさ、この根っこの感情が自己の中で根付いて行けば、他民族・他国民への労わりという気持ちも湧き出て来る。
君たちさえそういう自己を作って行けば21世紀は人類が仲良く暮らせる時代になるに違いない。
私は君たちの心の中の最も美しいものを見続けながら、以上のことを書いた。書き終わって君たちの未来が真夏の太陽のように輝いているように感じた。