あなたの苗字は、はんこ屋さんで売ってる?
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「は(8)んこ(5)」の語呂合せで、印判総合商社「モテギ(株)」(山梨県甲府市相生町2-10-12)が制定。
これとは別に、「全日本印章業組合連合会」(現「全日本印章業協会」、千代田区神田神保町2-4) が10月1日を「印章の日・ハンコの日」と制定している。
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■ 私と判子(はんこ、印章・印鑑)
私の苗字は、どこの判子屋さんでも売っている。
私はハッキリ言って、日本の認印(みとめいん)を多用する文化(因習)が好きではない。
欧米と同じく自筆サインが取って代わるべきと思っている。
そうは言っても、実印と自筆サインの組み合わせは必要。
私が実印を作ったのは結婚後。
実際に必要になった最初は、一戸建てのマイホームを売買契約し町役場に不動産登記した時だった。
それから、印相に興味がない。そもそも人相・手相・姓名判断などにも興味がない。
尚、日本人だけが大好きな血液型(ABO型)による性格・相性・運勢などの判断も、信じてはいない(沢山の型式が存在するので、DNA鑑定が普及するまで待たねばならない)が、井戸端会議や酒宴での雑談に乗ってしまうことはある。
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■ 印の語源
ラテン語 sigillum(シギル、小さな像)
古英語 segel ⇒ 英語 sign(サイン)
古フランス語 seel ⇒ フランス語 sceau(ソー)
中国語
「節」という漢字の省略体として「印」という漢字が生まれ、それは「爪」(下向きの手・爪) と「卩」[跪(ひざまず)く人]とで構成され、手で記し(印し)を付ける行為を指した。
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■ 印章の歴史
【参考資料】 全日本印章業協会HP「歴史館」
□ 世界史
紀元前5000年頃、古代メソポタミア文明では、粘土板や封泥の上に楔形(くさびがた)文字の記録と「スタンプ型印章」を押す文化誕生。
⇒紀元前2600年頃、メソポタミア南部のバビロニアなどシュメール都市文明/初期王朝時代に、動物と戦う英雄を描き粘土板の上で転がす「円筒印章」(「シリンダーシール」)へと変化。
紀元前3000年頃、古代エジプト文明で、ヒエログリフ(神聖・聖刻な象形文字)が刻印された宗教性をもった「スカラベ型印章」。
紀元前2600~1800年頃、インダス文明で、インダス文字・動物(実在と架空)などが刻まれた凍石(soapstoneなどのsteatite)製の「インダス式印章」。
古代中国では、殷朝時代(紀元前1700~1046年)から使われたとされる図象を鋳成した「青銅印」が出土されたのは、紀元前400~500年頃の戦国時代初期のもの。
その後は漢朝から南北朝に至るまで(紀元前206年~紀元後589年)、古代文字・篆(てん)書体の「漢印」が使われた。
□ 日本史
紀元後57年頃、中国・後漢の光武帝からに送られた「漢委奴国王」金印[1784年に筑前国那珂郡志賀島村東南部(現・福岡県福岡市東区志賀島)で出土]。
692年、飛鳥朝の持統天皇に「木印」を神祇官が奏上したと「日本書紀」に記され、701年、大宝律令の制定とともに「官印制度」が導入された。
平安時代後期~鎌倉時代初期(12世紀頃)、意匠化された署名として「花押」が主流となって行った。
その一方で室町時代(15世紀頃)以降、中国・宋朝出身の禅宗僧侶たちを通じ、書画に用いる「印章」が復古。
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■ 日本の印章文化
□ 認印
下記の実印用途(印鑑登録を要する証明)および銀行印を除く、申込・届出・受領など、日常の証明用に頻繁に用いられる印章。
氏(姓・苗字)のみが彫られた既製品を使うケースが圧倒し、二束三文の故事成語を捩(もじ)って、安っぽいという意味で"三文判"と俗称される。それが証拠にシャチハタに代表される「スタンプ印」(ネーム印・インク浸透印)まで利用されている。
日本は長らく認印の文化(因習)が続いて来ているが、近年は自筆サインが取って代わるケースも増えている。
□ 実印
印鑑登録制度に基づき所管の役所(自治体)に登録した印章。
印鑑登録証明書が発行される。
身分証明・財産登記など重要書類に使用されるので、偽造を防ぐため個別に製作されたもの(氏名のフルネーム)を用いることが多い。
□ 銀行印
銀行もしくは証券会社等に口座開設する際の届出印。実印と異なって各金融機関毎に規定が定められている。