はちみつ、普段食べる?
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8月3日は、8(はち)3(みっつ)の語呂合せで「はちみつの日」。
「全日本はちみつ協同組合」(台東区雷門1-7-2)と「(社)日本養蜂協会」[旧称は「(社)日本養蜂はちみつ協会」。中央区新川2-6-16馬事畜産会館内。「みつばち協議会」も在る] が1985年に制定した。
尚、3月8日は、やはり語呂合わせで「みつばちの日」として、両組織が制定した。
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平素から、浅草国際通りの「加藤養蜂園」(台東区浅草1-11-4)の看板や「加藤美蜂園本舗」(台東区千束1-1-5)が在って、親しみを持っている。
我が家では、トーストを焼いたら、バターとママレードが多いが、ハチミツも時には垂らす。
今回、冷蔵庫の中を探し、日新蜂蜜(岐阜県安八町牧)の「山の郷」だと知った。
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■ 蜂蜜(左記)と蜜蜂(右記)
古英語(古ノルド語・北ゲルマン語) hunig/hunang、bēo
英語 honey(ハニー)、bee/honeybee(ビー/ハニービー)
ドイツ語 Honig(ホーニヒ)、Biene(ビーネ)
ラテン語 mel(メル)、apis(アピス)
ギリシャ語 meli(メリ)、melissa(メリッサ)
フランス語 miel(ミエル)、abeille(アベーユ)
スペイン語 miel(ミエール)、abeja(アベハ)
イタリア語 miele(ミエーレ)、ape(アーペ)
ロシア語 мёд(ミョート)、пчела(プチェラー)
番外
英語では、
恋人を呼ぶ時に、甘美な意味のhoneyやsweetie/sweetheartを使い、古いところでbaby, cutie, darling/dear,loveなど。
でもフランス語では、
mielは使わず、愛おしくて可愛い(小さい)意味のpetitをはじめ、lapin(ウサギ),poussin(ヒヨコ),chaton/chat(子猫),puce(ノミ),chou(キャベツ)を使い、古いところで bébé(ベイビー),chéri(美),amour(愛),cœur(心),trésor(宝)など。
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■ 「蜂蜜の歴史は人類の歴史」という諺(ことわざ)がある。
===以下、Wikipediaを参照しました。===
「蜂蜜」は、人類が初めて使用した甘味料と言われ、古来、食用・薬用など様々な用途に用いている。
人類は当初、野生のミツバチの巣を構成する巣房ごと食べることから始まり、蜂蜜を採集していたが、やがてミツバチを飼育、即ち「養蜂」を身に付けた。
□□ ヨーロッパ
紀元前25世紀頃、イングランド南部では壺型の土器に蜂蜜が入れられていた痕跡が発見されている。
人類は古くから食用としてだけではなく、蜂蜜がもつ殺菌力に気付いて薬用として、古代エジプト・ギリシャの時代になると広く浸透し始めた。
「蜂蜜酒」は、古代の北欧で愛飲され、北欧神話に登場する。
□ 古代エジプト
蜂蜜に、没薬・松脂・ワイン漬け菖蒲・シナモンを混ぜて作られたキフィーと呼ばれる煉香があった。
クレオパトラ7世は蜂蜜を用いて化粧していた。
医学書には内用薬および外用薬(軟膏剤・湿布薬・坐薬)への活用が記されている。
紀元前15世紀、トトメス3世期の遺跡の壁画には、養蜂とともに蜂蜜入りのパン菓子を作る様子が描かれている。
□ 古代ギリシャ
皇帝ネロの妻は蜂蜜とロバの乳を混ぜたローションを使っていた。
医学者ヒポクラテスは、炎症・潰瘍・吹き出物などに対する治癒効果を称賛している。
アテナイの喜劇作家アリストパネスの戯曲「アカルナイの人々」(紀元前425年)の中には蜂蜜入りのパンが登場する。
ワインを飲むようになる前は蜂蜜酒を愛飲していた。
□ 古代ローマ
軍隊では蜂蜜に浸した包帯を使って傷の治療を行っていた。
詩人オウィディウスは「恋愛術」の中で、精力剤としてヒュメトス産の蜂蜜を挙げている。
各家庭が常備薬として蜂蜜酒を置いた。「ハネムーン」という言葉は夫婦が新婚の1か月間を蜂蜜酒を飲みながら過ごすという古代ゲルマン民族の風習が起源であるともいわれている。
□ 中国
戦国時代(紀元前403~221年)、詩「楚辞」の中に、蜂蜜・餅米粉・小麦粉を混ぜて揚げた「粔籹」[「興(おこし)」)という菓子が登場する。
後漢から三国時代、本草書「神農本草経」(紀元後200年頃)には「石蜜」と呼ばれる野生の蜂蜜の効用について詳細に記されている。
明朝代、薬学書「本草綱目」(1578年)にはあらゆる疾病に対し有効な万能薬と記されている。
中国では荊条(ニンジンボク、華北産)・棗(ナツメ、華北産)・槐樹(エンジュ、東北産)・椴樹(ダンジュ、長白山産)・荔枝(レイシ、華南産)の花から採れた蜂蜜を「五大名蜜」と呼び、広く食されている。
□ 日本
平安時代
初期、医学書「大同類聚方」(808年)には、「須波知乃阿免」(すばちのあめ、蜂の巣)が登場する。
中期、「粔籹」(興)の語は日本にも伝わり、辞書「和名類聚抄」(938年)に登場し、蜜と米を和し煮詰めて作る菓子「環餅」(まがり)として紹介されている。
蜂蜜を使った煉香があり、「源氏物語~鈴虫」(1008年前後)の冒頭には「荷葉の方をあはせたる名香、蜜をかくしほろろげて、たき匂はしたる」という記述が登場する。
江戸時代
1830年頃、漢方医・栗本昌蔵は、生薬の粉末を蜂蜜で練って丸剤(丸薬)について解説している。
尚、蜂蜜の中にはボツリヌス菌が含まれている場合があり、乳児が摂取すると体内で発芽して毒素を出し中毒「乳児ボツリヌス症状」を引き起こし死亡することがある。
1987年、旧厚生省が「1歳未満の乳児には与えてはならない」旨の通達を出している。
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■ 蜂蜜の生産動態
□ 世界の生産量(単位:万t)
2009年 ①中国40.7②アルゼンチン8.3③トルコ8.2④ウクライナ7.4⑤米国6.5
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□ 日本の統計
生産量(2013年)
①北海道394t(14%) ②秋田216t(7%) ③熊本192t(7%) ④長野180t(6%) ⑤青森177t(6%) ⑥岐阜145t(5%)
蜜源植物の植栽面積(単位: 千ha)
1985年 2013年
みかん 144 44
りんご 45 22
れんげ 22 11
アカシア 8 8
栃その他 152 64
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合計 371 148
生産量・輸入量・消費量の推移(単位:t)
1985年 2013年
生産量 7,225 2,841
輸入量 28,047 39,030
うち中国 18,143 30,006
消費量 35,272 41,664
自給率 20% 7%
輸入先(2013年)
輸入量(A) 輸入価額(M¥、B) コスト比(B/A%)
①中国 30,006 6,624 22
②アルゼンチン 3,044 1,100 36
③カナダ 2,407 1,189 49
④ミャンマー 1,177 210 18
⑤ハンガリー 740 508 69