■ 5月3日は「憲法記念日」
「日本国憲法」は、現代官僚体制に基づく直接的民主政治(国民主権)を示す憲法として、1946年(昭和22年)11月3日に公布され、翌1947年(昭和23年)5月3日に施行された。
通称「新憲法」「現行憲法」。
旧「大日本帝國憲法」は、中世封建的主従関係に依る幕藩体制に基づく代表的君主政治(将軍主権)から近代官僚体制に基づく直接的君主政治(天皇主権)への移行を示す憲法として、1889年(明治22年)2月11日に公布され、翌1890年(明治23年)11月29日に施行された。
通称「旧憲法」「明治憲法」。
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□ お題「憲法、何条まであるか知ってる?」
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日本国憲法は11章103条から成り、大別すると人権規定、統治規定、憲法保障の三つで構成される。
▽ 人権規定
国民は憲法の下に平等である。
精神的自由(思想・表現・信教・学問の自由、検閲禁止)、経済的自由(職業選択・居住移転・財産所有)、人身の自由(身柄不当拘束・拷問禁止・公開裁判)などを有する。
受益権、社会権(生存・教育・勤労)、参政権などの権利を有する。
▽ 統治規定
国会の立法権、内閣の行政権、裁判所の司法権という三つの国家権力によって構成される「三権分立制」で成り立っている。
▽ 憲法保障
憲法が国家の最高法規。国家公務員の憲法尊重擁護の義務。違憲審査制を有する。
憲法改正は、国会議員の三分の二以上の賛成により国会が発議し、国民投票による選挙権を有する国民の過半数の賛成が必要である。
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■ 日本国憲法に対する私の想い
▽ 自分が生まれた年に施行された現行憲法に対して、私は "平和憲法" として強い思慕を持って、1960年代から半世紀余を生きて来た。
現行憲法のあれもこれも好きだが、特に世界唯一の被爆国として有した「戦争放棄」の第9条を、かけがえのない条項として、且つ誇りにさえ思いながら今日まで生きて来た感が強い。
そんな "リベラル" な私であっても、「自衛隊」の存在は今や認めている。自衛権と海外派兵する交戦権とは異なる。今の安倍政権は明らかに後者の道を歩み始めている。
▽ 私が平素から不満に思っているのが、現行の刑法体系 (刑法・刑事訴訟法)と裁判所の判例。
どう思っても、被害者は殺され損 ! で刑法犯の刑罰が軽過ぎる。特に、性犯罪、ストーカー犯罪、家庭内DV (親の子への虐待致死)などで怒りを覚える判決が出されている。
裁判員裁判制度は、2004年5月21日に法案成立し、2009年5月21日から施行された。しかし、これは限られた一審が対象であり、見せ掛けの司法開放にしか見えないままである。