Quantcast
Channel: ちとちのなとちのブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2687

小泉環境大臣のNY「セクシー発言」で10/15(火)政府見解の閣議決定までした。

$
0
0

昨日10/18(金)の午前中は、上野の森美術館で「ゴッホ展」を観賞した。

関連ブログ 「ゴッホ展2019」事前スタディ⇒10/18(金)鑑賞(2019-10-15)

 

鑑賞後、上野公園内を散歩した。キンモクセイの匂いが蔓延、紅葉はまだまだ。

美術館内も公園内も過ごしやすいひと時。ウォーキング4,300歩。

 

台風19号の傷跡

 

ケヤキの美しい木肌

 

ジュウガツザクラが開花中 (妻がスマホで撮影)

 

 

◇-------------------------------------

 

 

小泉進次郎・環境大臣が気候変動対策を巡り 「セクシーであるべき」と述べた発言の怪

 

■ 出典: NHK環境省担当記者:杉田沙智代氏の同行記 に若干補足。

 

小泉環境大臣は国連の温暖化対策サミットや関連のイベントに出席するため、9月21日(土)から7日間の日程でアメリカのニューヨークを訪れた。
大臣就任後、初めてとなる国際会議への出席。得意の“小泉節”で海外でも存在感を示せるか?

小泉環境大臣は、NYのジョン・F・ケネディ空港へ向かう成田空港で「日本が地球規模の課題に不可欠なプレーヤーだというメッセージをしっかりと残してきたい」と発言。

NYに到着して大臣がまず向かったのは、各国の関係者が集まっている国連ではなく、マンハッタンの老舗の有名ステーキハウス「Smith & Wollensky スミスアンドウォーレンスキー」[(212)753-1530, 49th Street & 3rd Avenue, New York, NY 10022] である。映画「プラダを着た悪魔」(2006年公開)にも登場したことがあるこの店、サーロインステーキが1人前60ドルほどからで味わえる。大臣は「ステーキは毎日でも食べたいね」と発言。

しかし、この「毎日でもステーキ」発言がニュースで報じられると、一部のメディアから「環境問題に対して配慮がない」と非難された。実は牛肉の生産には大量の穀物や水が消費され、さらに牛のゲップに含まれるメタンガスは地球温暖化に繋がる。欧米では環境問題への取り組みの一環として牛肉をなるべく食べない「ミートレス」の運動も行われているのが現状だ。そうした中、「毎日でもステーキを食べたい」という大臣の発言が「環境問題に対する最近のトレンドを全く理解していない」という批判に繋がった。
ただ、もし大臣が牛肉の大量生産が気候変動に少なからず影響を与えているという指摘を全く知らずに発言していたとすると…。

9月22日。いよいよニューヨークでの本格的な活動がスタートする<外交デビュー>。国連本部近くのビルに到着した小泉大臣。まず最初に参加したのは再生可能エネルギーに関するイベントだ。

同じ会場で主に海外メディアとの会見に臨んだ。会見場所にはロイター通信やフィナンシャルタイムズなど、錚々(そうそう)たるメディアの記者が待ち構えていた。遣り取りは全て英語。当初は穏やかな雰囲気で進んでいた会見だが、中盤になると厳しい質問が飛んだ。
ロイター通信のエレイン・ライズ記者:石炭火力は日本では主要な電源となっている一方で、地球温暖化の主要因でもある。今後、6か月から12か月間の間でどう取り組んで行こうと思っているのか?
小泉環境相:減らします。
記者:どうやって?
小泉環境相:…。[暫(しば)しの沈黙。訪米中の記者会見で海外メディアの記者から脱石炭火力発電に向けた具体策を問われ、およそ6秒間沈黙した] 私は先週大臣になったばかりだ。同僚や環境省のスタッフとともに議論している。
何時もは質問に対して直ぐに反応できる大臣なのだが、この時はちょっと困ったような顔になっていた。その前に、「脱火力発電に向けて、今後どうするのか」と質問されると、「廃止する」と即答したものの、「どうやって?」と追い打ちをかけられると、虚空を睨(にら)んで沈黙した後、「私は先週(環境相に)なったばかりで……」と口籠(くちごも)る場面もあった。

<私見> 将来の日本国総理候補としては実にお粗末な言い訳!! それなら華々しいNY外交デビュー自体が時期尚早!!

さらにニューヨークに滞在中、どんな議論をして行きたいかを問われると…。「政治には非常に多くの課題があり、時には退屈だ」「気候変動という大きな問題は楽しく、クールで、セクシーでなければならない」 ここで、あの「セクシー発言」が飛び出した。「セクシー」とは「興味深い、わくわくするような」という意味で使われることもあるから、そこまで大騒ぎする話ではないとは思う。英和辞典によれば“魅力的な”といった意味もある。だが環境問題がこれほどまで深刻化している中で、やや誤解を生む表現だったのかなとも感じた。唯この「セクシー」という表現は小泉大臣のオリジナルではない。会見で隣に座っていた「国連気候変動枠組条約」(「United Nations Framework Convention on Climate Change」、略称「UNFCCC」) の前・事務局長の女性(※)がこれまでよく使っていた言葉で、大臣はそれを引用しただけなのだが…。


(※)
第4代事務局長・クリスティアナ・フィゲレス Karen Christiana Figueres Olsen・・・任期2010年7月~2016年7月コスタリカ国代表。
尚、現在の第5代事務局長は パトリシア・エスピノサ Patricia Espinosa Cantellano・・・2016年7月~メキシコ国代表。

この会見での「セクシー発言」に、ロイター通信は「日本の新しい環境大臣が、気候変動対策は、“セクシー”にと発言」などという見出しで大きく報じたが、同時に「日本には何の具体策もない」と厳しい指摘をしている。
物議を醸(かも)した「セクシー発言」は、隣席の女性司会者の言葉を咄嗟(とっさ)に引用したもので、そのことも含めて評価は別れている。

国連本部での気候変動に関する一連の会議で、メディアが大きく取り上げたのは「環境少女」として世界が注目する16歳のスウェーデン環境活動家グレタ・トゥンベリ Greta Ernman Thunberg さんの登壇だった。気候変動対策におよび腰に見える各国首脳に対し「もしあなたたちが私たち(若い世代)を見捨てる道を選ぶなら、私はこう言う。『絶対に許さない』」と、可憐な容姿に似合わない激越な口調で演説、場内をどよめかせた。この会議に参加したが出番はなかった小泉氏は会議の後、「(グレタさんの演説が)いちばん印象に残った。みんな重く受け止めていた」と絶賛した。ただ、国内のネット上には「16歳の少女とわが国の環境相は雲泥の差」などの書き込みが相次いだ。



*

 

 

■ 出典:  Koizumi's 'sexy' words on climate change ring hollow for some in Japan (Elaine Lies,Reuters,JAPAN SEPTEMBER 24, 2019)


TOKYO (Reuters) - Japanese environment minister Shinjiro Koizumi’s call to make climate change “cool” and “sexy” rang false to some Japanese activists on Tuesday, who said he needed to lay down some clear policy.
Koizumi, speaking at the weekend before the start of a United Nations climate summit in New York, promised to mobilize young people to create a low-carbon future for coal-dependent Japan, which also emphasizes nuclear power.
“On tackling such a big-scale issue like climate change, it’s got to be fun, it’s got to be cool. It’s got to be sexy too,” the 38-year-old Koizumi, son of a former prime minister and often seen as a future prime minister himself, told a news conference.
But Japanese climate activists and opposition politicians said Koizumi, who on his first day in office also called for Japan to get rid of nuclear reactors, needs to start showing signs of action - or at least policy details - soon.
“We had hopes for Koizumi because his age is closer to us, but he didn’t respond well,” said Takuro Kajiwara, a university student who said he had expected hard policy details.
“We’re just so disappointed, we’re devastated,” he said. The 18-year-old helped organize a protest march through some of Tokyo’s most trendy areas last Friday, joining hundreds of thousands worldwide calling on governments to control greenhouse gas emissions.
“I think he doesn’t understand the climate crisis. He said ‘sexy’ and it didn’t really make sense,” Kajiwara added. “As one Japanese citizen, I am embarrassed.”
Koizumi became the third-youngest lawmaker to join a post-World War Two Japanese cabinet when Prime Minister Shinzo Abe reshuffled his government earlier this month. The telegenic son of charismatic ex-prime minister Junichiro Koizumi, he regularly tops polls as the lawmaker Japanese want to see take over when Abe steps down.
Seasoned climate activists said they welcomed Koizumi’s statements as something fresh from a government that has balked at serious reform and instead plans to build new coal-fired power plants.
“Of course there’s no content to this ‘sexy’ stuff, but Japan’s actions on climate change up to now haven’t been impressive, and if he’s really trying to change things we can’t wholly discount his words,” said Kimiko Hirata, international director at the Kiko Network, a Japanese NGO.
“He’s said a lot of things, now he has to start carrying them out - or become known as being words and nothing else,” she added.
Yuichiro Tamaki, head of Japan’s largest opposition party, was scathing, tweeting that he wanted to see how Koizumi would manage to make Japan both coal- and nuclear-power free.
“We can no longer accept ‘without giving details,’” he added.
 

気候変動に関する小泉の「セクシーな」言葉  (東京(ロイター通信)エレイン・ライズ記者)

NYで気候変動を「クール」および「セクシー」にすると発言した日本の環境大臣:小泉進次郎氏は、いくつかの明確な政策を示す必要があると述べていた日本の環境活動家にとって、中身が無い空虚なものだった。
小泉大臣は、ニューヨークでの「国連気候変動サミット」が始まる前の週末に、石炭依存の日本に低炭素の未来を創り出すことを約束した。「気候変動のような大規模な問題に取り組む時、それは楽しくなくてはならずクールでなければなりません」 元首相の息子であり、しばしば自身も将来の首相と見做(みな)されているみなされる38歳の小泉大臣は記者会見でそう語った。
そして、日本の気候変動活動家と野党の政治家は期待感を持って、小泉大臣に就任初日に日本に原子炉の撤去を求めた。

しかし、「彼の年齢が私たちに近いので、私たちは小泉に希望を持っていたが、彼はよく反応しなかった」と梶原拓朗氏 (※18才、国際基督教大学1年)は言った。

「グローバル気候マーチ」のオーガナイザーを務める国際基督教大学1年生の梶原拓朗氏は、「気候変動や温暖化によって生活が危機に晒(さら)されている人たちが世界中に数多く居る。子どもの未来もその一つ。気候変動は科学でも証明されている事実だ。私たちに時間は残されていない。世界はどうなるのかという焦燥感と何も動かない社会に怒りを抱えている」と訴えた。
「私たちは非常に失望している、私たちは荒廃している」と彼は言った。18歳の彼は先週金曜日に東京の最もトレンディな地域のいくつかで抗議行進を組織するのを手伝い、世界中の数十万人が温室効果ガスの排出を抑えるよう政府に呼びかけた。

(※)
「いますぐ気候正義を!」学生主導で都内2800人が気候マーチに参加、23都道府県でも開催 (2019.09.21)
「小泉大臣は気候危機を理解していないと思う。彼は『セクシー』と言ったがそれは余り意味を成さない」と梶原氏は付け加えた。「日本人の一人として、私は恥ずかしいです」とも。


小泉氏は、今月初めに安倍首相が内閣改造した時、第二次世界大戦後に入閣した3番目に若い議員になりました。カリスマ的な元首相の小泉純一郎のテレジェニックな息子であり、安倍首相が辞任した際に日本人が引き継ぐことを望んでいるので、彼は定期的に世論調査のトップにいる人物なのです」。
経験豊かな気候活動家は、代替エネルギーとして新しい石炭火力発電所の建設を計画しているという小泉大臣の所信表明は、政府からの新鮮なものとして歓迎していると述べた。

日本のNGOである「Kiko Network」の国際ディレクター: 平田仁子(きみこ)氏は、「もちろん、この『セクシー発言』は満足する筈もありません。気候変動に対する日本のこれまでの行動は印象的ではありませんでした。小泉大臣は語った多くのことを、今や実行し始めなければならない」と言った。

日本の第二野党「国民民主党」代表の玉木雄一郎氏は、「小泉大臣がどのようにして日本を石炭と原子力の両方から解放したいのかを知りたい。私たちは詳細な政策無しに彼の発言を受け入れることができなくなりました」と言った。


*



■ 出典: 産経新聞 2019/10/15報道 「セクシーには魅力的という意味も」 小泉環境相発言で政府答弁書



政府は10月15日(火)の閣議で、小泉進次郎環境大臣が気候変動対策に関して「セクシーであるべき」と述べた発言の解釈を巡り、「『sexy』という語は文脈によって意味することが異なり得るため正確な訳出は困難」とした上で
「ロングマン英和辞典(初版)※ によれば『(考え方が)魅力的な』といった意味がある」とする答弁書を決定した。

暗喩表現では、informal sexy ideas, products etc are exciting, attractive, and interesting.

 

答弁書は「直近5年間において国務大臣が『セクシー』という単語を用いて政府の政策を評価または形容した事例は見当たらない」とも言及した。
立憲民主党の熊谷裕人参院議員らの質問主意書に答えたもの。小泉大臣の「セクシー発言」を巡っては福山哲郎幹事長からも「意味が分からない」との指摘が出ていた。

当の小泉氏は発言の真意について記者団に「説明すること自体がセクシーじゃない」と述べ、詳しい説明を避けた。これに対し熊谷氏は「小泉氏の発言は報道機関のみならず国民に対して不誠実ではないか」と質(ただ)した。
答弁書は「(小泉大臣は)政策的な内容に関する質問については記者会見において誠実に応答している。当該発言が妥当でないとは考えていない」と強調し、「脱炭素社会の実現に向け地球温暖化対策の国際枠組み『パリ協定』の長期目標と整合的に、火力発電からの二酸化炭素(CO2)排出削減に取り組む。そのため、非効率な石炭火力発電のフェードアウトなどを進めることにより、火力発電への依存度を可能な限り引き下げることなどに取り組んで行く」とも説明した。

□ ANN 2019/10/15報道

YouTube 小泉大臣「セクシー発言」 政府が答弁書を閣議決定


 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2687

Trending Articles