おにぎりの具、好きランキングTOP3は?
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■ お題 「好きな具TOP3は?」
□ 妻
「おにぎり」なら、①オカカ②タラコ③コンブ。
「鮨」なら、"鮨女"を自称しているが、日頃見ていると結構、好き嫌いがハッキリしている。
①貝類②ヤリイカ③光物(イワシ・ハマチ)--は歓迎するが、脂っこいサーモン、柔らかい食感のホタテは敬遠する。
夫(私)
「おにぎり」なら、①タラコ②シャケ③オカカ・高菜と至ってポピュラー。
「鮨」なら、①光物(サバ・ハマチ)②貝類③ヤリイカ。
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■ 蘊蓄(うんちく)
□ 「おむすび」vs「おにぎり」
「日本おにぎり協会」(渋谷区渋谷3-27-15、2013設立) のHP を参照。
食材については、後述※
「おむすび」は、元は公家(京都御所)の女房言葉であった。
三角形に握ったものというイメージが強い。
鎌倉~室町~江戸時代(室町中心)に亘る御伽噺(おとぎばなし)の「御伽草子」の中に、「おむすびころりん」(「鼠の餠つき」「鼠浄土」「団子浄土」などとも言う)がある。
「おにぎり」は、江戸時代から始まった呼び方。依然として「おむすび」が多かった。
明治・大正・昭和初期のハワイ・アメリカ・ブラジルなどの移民の間では、「MUSUBI」が多いと言う。
現代における調査では---
日本のマジョリティー(大部分)で「おにぎり」。
首都圏では「おにぎり」と呼ぶケースが多いが、東海道~西日本にかけては「おむすび」と呼ぶケースが多い。
「おにぎり」は三角形・俵形・球状などどんな形でも良いが、「おむすび」は三角形でないといけないという説がある。
コンビニの主力。「おにぎり」と呼ぶローソンもあれば、「おむすび」と呼ぶセブンイレブンもあったが今では「おにぎり」。
既存の形に囚(とら)われず、新しい形を生み出して行こうとは「日本おにぎり協会」。
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□ 「鮨」vs「寿司」
日本における文献の初見は「鮓」(すし)。
奈良時代の「養老令/賦役令」(718年)に、鰒(アワビ)鮓・貽貝(イガイ)鮓などが見られる。
「鮓」の次に古い表記は「鮨」(すし)。
「鮨」は、中国では "魚の塩辛"を意味する漢字であったが、日本では「鮓」と混同され、
「正税帳」(729~749年)にも見えるように、握り鮨・押し鮨・棒鮨などの「馴れ鮨」以外にも使われて行った。
平安時代の「延喜式/主計寮式」(927年)には、諸国からの貢納品として「鮓」「鮨」の語を多く見い出だすことができる。
鎌倉時代になると、「沙石集」(1283年)に「鮨」は残り物の魚の加工品として登場している。
室町時代には、米食が庶民に浸透するようになって登場した、「なまなれ(生成)」により飯を一緒に食する習慣が生まれた。
にも拘らず、室町~安土・桃山時代にかけても、「鮓」「鮨」の多くを占めるのは鮎(アユ)・鮒(フナ)などの「馴れ鮨」だった。
「寿司」は、江戸時代に縁起担ぎで作られた当て字で、"寿を司る(ことぶきをつかさどる)"の意味、もしくは、賀寿の祝いの言葉の "寿詞"に由来すると言われる。
「握り寿司」の初出文献は「柳多留」(1829年)。
握り寿司を創案したのは、華屋與兵衛の「與兵衛鮓」とも堺屋松五郎の「松の鮨(通称、本来の屋号はいさご鮨)」とも言われる。
江戸前(江戸湾=現・東京湾)の魚介類と海苔を使用する握りの「江戸前寿司」は、江戸市中の屋台で売られるようになった(ファストフード)。
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最後に本題の---
□ 「おにぎりの日」 6月18日。
石川県鹿島郡鹿西町(ろくせいまち、現・中能登町)の「杉谷チャノバタケ遺跡」竪穴式住居跡から、黒く炭化した日本最古(約2千年前の弥生時代後期と推定)の「おにぎりの化石」が1987年に発掘された。いわば、チマキ(粽)に近い。
弥生人が食べた古代米づくりも、そんな中から始まった。
そして、「おにぎりの里」として町興(まちおこ)しをしている鹿西町(ろくせいまち、現・中能登町)が、2002年に制定。
「鹿西」の「ろく」と、毎月18日の「米食の日」から。
※
「おむすび」「おにぎり」の食材の起源は、平安時代の「頓食」(とんじき)。
当時は楕円形の大型(1合半)で、蒸した餅米であった。
鎌倉時代の末期頃からは、うるち米が使われるようになった。
江戸時代初期・元禄期頃から、板海苔が浅草海苔などの名で普及した。
栄養もあり手に御飯がくっ付かない便利さと相俟(あいま)って、「おにぎり」と海苔の関係ができ上がったのである。
□ 「おむすびの日」 1月17日。
「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」が2000年に制定。
日付けは、公募で選ばれ、阪神・淡路大震災(1995年1月17日)に発生したボランティアの炊き出しで被災者が励まされたことから、いつまでもこの善意を忘れないため、1月17日を記念日とした。
□ 「全国統一 すしの日」 11月1日。
「全国すし商環境衛生同業組合連合会」が1961年に制定。
新米の季節であり、ネタになる海や山の幸が美味しい時期であることから。
実は、鮨屋の祖とされている「鮓屋の弥助」は、富士川の戦い・倶利伽羅峠の戦いの二大決戦で壊滅的な敗北を喫した、あの平家総大将、美貌の貴公子・平維盛(これもり、1158年~1184年)だった。
源義経の追討を逃れるために「弥助」と改名した、その日が11月1日だった。
都を落ちた後、高野山に入って出家(浄円)、熊野三山を参詣して那智の沖・山成島に渡り入水自殺した。那智の補陀洛山寺には供養塔がある。
その他に、奈良県十津川村大字五百瀬の山中、三重県津市芸濃町の成覚寺、静岡県富士宮市芝川町稲子などに墓所とされるものが残るが、確定しない。
□ 「国際寿司の日」(International Sushi Day) 6月18日。
2009年に或る米国人がFACEBOOKで "6月18日は国際寿司デーだ!"と突然に宣言したのがアッという間に世界を駆け巡り盛り上がってできちゃったらしい。SNS文化の創造力であり恐さを示す好例。
この日には 欧米では寿司を無料にしたり半額にしたり大サービスをする寿司屋もある。
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