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梅雨入りしたのに、首都圏の水瓶(甕)が涸れつつある。

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6/5(日)、気象庁は、関東甲信地方の「梅雨入り」を宣言し、順当な雨に期待が懸かる。

 

関東地方は、4月から数字になるような降水が殆どない。

4月

07(木)に、群馬1.0mm、栃木1.5mm、東京1.0mm。

28(木)に、群馬2.0mm、栃木1.0mm、東京ゼロ。

5月

群馬・栃木ゼロ、

17(火)に、東京2.0mm。

6月

群馬・栃木・東京ゼロ。

 

*

 

とうとう、梅雨入りから2日後の6/7(火)、国土交通省/水管理・国土保全局は---
首都圏の水源となっている群馬県の利根川上流の8ダムの貯水量が、例年と比べて低下しているとして、局内に「渇水情報連絡室」を設置し、現地の降雨状況などの情報収集を強化、渇水を警戒する。

 

利根川水系の上流の8ダムとは---

藤原ダム(利根川)、矢木沢ダム(奥利根湖。利根川)、
薗原ダム(片品川)、相俣ダム(赤谷湖。赤谷川)、奈良俣ダム(楢俣川)、下久保ダム(神流川)、
渡良瀬貯水池(渡良瀬川)、草木ダム(渡良瀬川)。

 

*

 

更に今日6/8(水)、国土交通省/水管理・国土保全局は、節水を呼び掛けた。


8ダムの貯水量が午前0時現在で2億1,600万トンと、平年の55%であり、これは8ダムが揃った1992年以降、最も少ない貯水量。
内訳は薗原ダムが平年の20%、矢木沢ダムが22%、相俣ダムが56%など。


これは、利根川上流における、冬の降雪量が少なかった上に、5月降水量が過去6番目に少なかったことが原因。
今後、梅雨時でも雨が少ない状況が続けば、取水制限(10%)が必要になる恐れが出て来る。

 

 

 

 

利根川水系について調べてみた。

 

この水系は、群馬県を源とする利根川本流と、群馬県以外を源とする那珂川・荒川・多摩川とは分水嶺(分水界)を異にしているが、首都圏を支える水源体系として「利根川水系」と呼んでいる。
東京の水道水源と浄水場別給水区域(2013年2月現在、東京都水道局)

 

 

流域面積1万6,840km²、支流の数は815河川。
1都6県(関東+長野) 211市区町村に跨(またが)り、日本の人口の10%に相当する1,200万人の生活を支える。

 

*


□ 那珂川


栃木県那須町の那須岳(茶臼岳、1,915m)山麓を源とする。

栃木県茂木町→茨城県常陸大宮市→水戸市→ひたちなか市・大洗町の境で、太平洋に注ぐ。

関東随一の清流。日光国立公園・那珂川県立自然公園に指定されている。

 

□ 那珂川水系による補填:

霞ヶ浦導水・霞ヶ浦開発。

金町・三郷系と言われる浄水場。

足立区、葛飾区、江戸川区、

北区、荒川区、台東区、墨田区、江東区。

 

*


□ 荒川


長野・山梨・埼玉の三県境が接する奥秩父の甲武信ヶ岳(こぶしがたけ、2,475m)を源とする。

秩父盆地→長瀞渓谷→埼玉県寄居町→熊谷市→川越市で入間川と合流。戸田市→埼玉・東京の境を流れて北区で隅田川と別れる。足立区→江東区・江戸川区の境で東京湾に注ぐ。

 

□ 荒川水系による補填:

滝沢ダム(奥秩父もみじ湖)・二瀬ダム・浦山ダム・荒川貯水池・秋ヶ瀬取水堰・朝霞水路。


朝霞・三郷・三園系と言われる浄水場。

板橋区、練馬区、豊島区、

文京区、千代田区、中央区、港区、

中野区、新宿区、渋谷区、目黒区、品川区、

杉並区、世田谷区、三鷹市、多摩市、町田市。

 

*

 

□ 多摩川


山梨・埼玉の県境にある笠取山(1,953m)を源とする。
一之瀬川→柳沢峠から流れ込んで来る柳沢川と合流→丹波川と呼ばれ奥多摩湖に注ぐ。

 

□ 多摩川水系による補填:

小河内ダム(奥多摩湖)・小作取水堰・羽村取水堰・山口貯水池・村山貯水池・調布取水堰。


小作系と呼ばれる浄水場。

 

東村山系と呼ばれる浄水場。

 

 

 


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