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東京都美術館「没後50年 藤田嗣治展」のスタディ

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今週は「モネ展」の後、「藤田嗣治展」の事前スタディを行った。来週には鑑賞に訪れたい。

 

東京都美術館・特別展

「没後50年 藤田嗣治展」

(「Foujita: A Retrospective ― Commemorating the 50th Anniversary of his Death」)



■ 概要

会場: 「東京都美術館」企画展示室(台東区上野公園8-36)

会期: 7/31(火)~10/8(月・祝)
これからの休室日:8/27(月)、9/2(月)、9/10(月)、9/18(火)、9/25(火)。 

開室時間: 9:30~17:30、金曜日の夜間は~20:00、但し8/24(金)、8/31(金)は~21:00。

主催: 東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、朝日新聞社、NHK、NHKプロモーション。



■ 趣旨

明治半ばの日本で生まれ、80年を超える人生の約半分をフランスで暮らし、晩年にはフランス国籍を取得して欧州の土となった画家・藤田嗣治 [ふじた・つぐはる、洗礼名はレオナール・フジタ(Léonard Foujita)、1886/11/27東京市牛込区(現・東京都新宿区)新小川町生まれ ~ 1968/01/29スイス・チューリヒで死去(享年83/満81才) ]。
2018年は、エコール・ド・パリの寵児の一人であり、太平洋戦争期の作戦記録画でも知られる藤田が世を去って50年目に当たる。
この節目に、日本はもとよりフランスを中心とした欧米の主要な美術館の協力を得て、画業の全貌を展覧する大回顧展を開催する。

本展覧会は、「風景画」「肖像画」「裸婦」「宗教画」などのテーマを設けて、最新の研究成果等も盛り込みながら、藤田芸術を捉え直そうとする試み。
藤田の代名詞ともいえる「乳白色の下地」による裸婦の代表作、初来日となる作品やこれまで紹介されることの少なかった作品も展示されるなど、見どころが満載の展覧会。


■ 見所

1. 史上最大級の大回顧展・・・没後50年の節目の機会に相応しく、史上最大級の規模で、精選された作品100点以上を展示。

2. 欧米の主要な美術館所蔵の藤田の代表作が来日・・・パリのポンピドゥー・センターや、ベルギー王立美術館、アメリカのシカゴ美術館など、欧米の主要な美術館から、初来日作品も含め約20点の代表作が集う。

3. 藤田の代名詞ともいえる「乳白色の下地」による裸婦10点以上が集結!・・・数年前に修復を終えた大原美術館の《舞踏会の前》や東京国立近代美術館の《五人の裸婦》など国内の代表作に加え、海外からも1920年代の最盛期に描かれた「乳白色の下地」による裸婦像が集う。

4. 上野に藤田が還って来る!・・・東京美術学校(現・東京藝術大学)で学び、昭和前期に日本に帰国した際には東京都美術館にて展示の機会を重ねた藤田にとって、上野は画家としての原点といえ、藤田の回顧展が上野・東京都美術館で開催される初めての機会。


*

 


■ 主な作品

「没後50年 藤田嗣治展」作品リスト


Ⅰ 原風景 ―家族と風景


2《父の像》1909東京藝術大学 

3《婦人像》1909東京藝術大学



Ⅱ はじまりのパリ―第一次世界大戦をはさんで

5《キュビスム風静物》1914ポーラ美術館 

6《トランプ占いの女》1914徳島県立近代美術館

7《シャンタル嬢の肖像》1914個人蔵(日本)

8《巴里城門》1914ポーラ美術館

11《パリ風景》1918東京国立近代美術館

12《モンルージュ、パリ》1918静岡県立美術館 

13《パリ風景、モンマルトルのテルトル広場とサクレ=クール寺院》1918個人蔵(日本)

15《断崖の若いカップル》1917ベルナール・ビュフェ美術館 

17《二人の少女》1918プティ・パレ美術館(スイス・ジュネーヴ)

18《二人の女》1918北海道立近代美術館 


22《私の部屋、目覚まし時計のある静物》1921ポンピドゥー・センター(フランス・パリ)



Ⅲ 1920 年代の自画像と肖像―「時代」をまとうひとの姿


25《自画像》1921ベルギー王立美術館(ベルギー・ブリュッセル)

28《自画像》1929東京国立近代美術館

31《エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像》1922シカゴ美術館(アメリカ)

32《人形を抱く少女》1923群馬県立近代美術館 

33《ヴァイオリンを持つ子ども》1923熊本県立美術館

 


Ⅳ 「乳白色の裸婦」の時代

37《横たわる裸婦》1922ニーム美術館(フランス)

38《裸婦像 長い髪のユキ》1923ユニマットグループ 

39《タピスリーの裸婦》1923京都国立近代美術館

40《五人の裸婦》1923東京国立近代美術館

41《舞踏会の前》1925大原美術館

44《砂の上で》1925姫路市立美術館

45《横たわる裸婦》1926個人蔵(日本)

46《裸婦》1927ベルギー王立美術館(ベルギー・ブリュッセル)

49《友情》1924ポンピドゥー・センター(フランス・パリ)

 



Ⅴ 1930 年代・旅する画家―北米・中南米・アジア

55《婦人像(リオ)》1932広島県立美術館

62《メキシコに於けるマドレーヌ》1934京都国立近代美術館

69《一九○○年》1937公益財団法人平野政吉美術財団

72《客人(糸満)》1938公益財団法人平野政吉美術財団




Ⅵ-1 「歴史」に直面する―二度目の「大戦」との遭遇

75《争闘(猫)》1940東京国立近代美術館

 



Ⅵ-2 「歴史」に直面する―作戦記録画へ
 
79《嵐》1943山梨県立美術館

 



Ⅶ 戦後の20年 ―東京・ニューヨーク・パリ

82《優美神》1946‒48聖徳大学

87《カフェ》1949ポンピドゥー・センター(フランス・パリ)

89《ラ・フォンテーヌ頌》1949ポーラ美術館

90《フルール河岸 ノートル=ダム大聖堂》1950ポンピドゥー・センター(フランス・パリ)

91《ホテル・エドガー・キネ》1950カルナヴァレ美術館(フランス・パリ)

98《ジャン・ロスタンの肖像》1955カルナヴァレ美術館(フランス・パリ)

100《ビストロ》1958カルナヴァレ美術館(フランス・パリ)



Ⅷ カトリックへの道行き

111《十字架の見える風景》1920岐阜県美術館寄託

113《母と子》1918個人蔵(アメリカ)

121《黙示録(天国と地獄)》1960山梨県立美術館①


 


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