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2017-06-22記
昨日6/21(水)は梅雨らしく一日強い風雨の天候。これにより首都圏の主要な水甕(みずがめ)である「利根川水系」8ダムの貯水率は63%となり一安心。(昨年は49%に落ち込んだこともあった)。
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■ 7/19(水)、関東で梅雨が明けた。多くの地域で大雨の被害があった一方で、首都圏では水不足が心配されている。
2016年よりも10日早く平年よりも2日早い梅雨明け。
東京都心では15日連続の真夏日となり、
この日も最高気温は31.1℃の真夏日。
突発的なゲリラ豪雨はあったものの、まとまった雨は降っていない。
ここで気になるのが、水不足の問題。
特に荒川水系の「二瀬ダム」の現在の貯水率は、30%まで落ち込んでいる。
荒川水系には、この二瀬ダム以外にも3つのダムがあるが、全てを合わせても60%の貯水率に止まっている。
春に山からの雪解け水が流れ込む利根川水系とは異なり、
荒川水系は、雨が降らないと水が貯まらないという特徴がある。
こうした現状に、荒川水系では7/5(水)から、1997年以来20年振りとなる10%取水制限を開始した。
国土交通省は荒川水系の取水制限について、「すぐに一般家庭に影響はない」としている。
だが今後、取水制限をさらに引き上げることも検討されており、国土交通省は節水を呼びかけている。
以上の出典: フジテレビ系ニュースFNN ==20170719配信==
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■ 東京都区内の水資源状況
□ 荒川水系
二瀬ダム(秩父湖)、滝沢ダム(奥秩父もみじ湖)、浦山ダム(秩父さくら湖)、荒川貯水池(彩湖)。
文京区、中央区、千代田区、品川区、目黒区、世田谷区の一部、杉並区、新宿区、中野区、豊島区、練馬区、板橋区、北区の一部。いわゆる"東京山の手"の水源。
□ 利根川水系
矢木沢ダム(奥利根湖)、奈良俣ダム(ならまた湖)、藤原ダム(藤原湖)、相俣ダム(赤谷湖)、薗原ダム(薗原湖)、下久保ダム(神流湖)、草木ダム(草木湖)、渡良瀬貯水池(谷中湖)。
江東区、台東区、墨田区、葛飾区、江戸川区、荒川区、足立区、北区の一部。いわゆる"東京下町"の水源。
□ 多摩川水系: 渋谷区、港区、大田区の一部。
□ 相模川水系:世田谷区の一部、大田区の一部。
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NHK「首都圏NEWSWEB 荒川など2水系で取水制限」(2017-07-16 09:24)
国土交通省によると、今月7/14(金)現在で取水制限が行われているのは、関東では荒川水系の4つのダム、利根川水系の5つのダム。
特に荒川水系では4つのダムの貯水率が平年の6割程度に止まっていて、1997年以来となる10%の取水制限が行われている。
■ 荒川水系(2017-07-19 00:00現在)
ダム名 有効容量 貯水量 貯水率
(万m3) (万m3) (%)
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二瀬 1,115 330 30
滝沢 2,500 1,289 52
浦山 3,300 2,190 66
荒川貯水池 760 760 100
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4ダム合計 7,675 4,569 60
■ 利根川水系(2017-07-19 00:00現在)
ダム名 有効容量 貯水量 貯水率
(万m3) (万m3) (%)
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矢木沢 11,550 11,413 99
奈良俣 7,200 7,020 98
藤原 1,469 1,394 95
相俣 1,060 839 79
薗原 300 150 50
下久保 8,500 5,907 69
草木 3,050 2,620 86
渡良瀬貯水池 1,220 1,144 94
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8ダム合計 34,349 30,487 89