最近、「針」使った?
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■ 「針供養」は、関西地方では12月8日に行われたこともあったが、今日では全国的に2月8日。
針仕事(裁縫)の上達を祈願するため、折れ・曲がり・錆びなどによって使えなくなった縫い針を供養し、「淡島(粟島)神社」または「淡島(粟島)堂がある寺院」に納めたり、豆腐・コンニャク等の柔らかいものに刺したりして供養する行事。
室町時代から、「和歌山の淡嶋信仰」(婦人病治癒・子授け・安産・裁縫上達・人形供養など、女性に関するあらゆることに霊験のある神) と結び付いた風習のようだ。
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調べてみると、今日では全国的に「針供養」は2月8日に行われている。
□ 「淡島神」を祀る社寺
「淡嶋神社」(淡嶋神総本社、和歌山市加太116)・・・針祭2月8日
「西山浄土宗宗徳寺 粟嶋堂」(京都市下京区三軒替地町124)・・・針供養随時?
「聖観音宗金龍山浅草寺 淡島堂」(台東区浅草2-3-1)・・・針供養2月8日
「浄土宗八幡山浄光院森巖寺 淡島堂」(世田谷区代沢3-27-1)・・・針供養2月8日
□ その他「針供養」を行う社寺の例
「警固神社」(福岡市中央区天神2-2-20)・・・針祭2月8日
「曹洞宗護國山太平寺」(大阪市天王寺区夕陽丘1-1)・・・針供養2月8日
「大阪天満宮 吉備社」(大阪市北区天神橋2-1-8)・・・お針まつり2月8日
「真言宗五智教団智福山法輪寺」(京都市西京区嵐山虚空蔵山町68)・・・針供養2月8日
「若宮八幡社」(名古屋市中区栄3-35-30)・・・針供養祭2月8日
「荏柄天神社」(鎌倉市二階堂74)・・・針供養2月8日
「浄土宗明了山正受院願光寺」(新宿区新宿2-15-20)・・・針供養2月8日
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■ そもそも、12月8日は「事始めの日」。新年を司る神様を年神様と言い、人は年神様を迎えるために正月行事の準備を始める。その年越しの神事が始まる日なのである。
一方、正月行事が終わって後片付けも全て納めるのが、2月8日の「事納めの日」なのである。
年神様の視点とは逆に、人間様の視点で見ると、
12月8日は「事納めの日」。針仕事(裁縫)を休んで、折れ・曲がり・錆びなどによって使えなくなった縫い針を集めて社寺に納めたり、豆腐・蒟蒻等の柔らかいものに刺したりして供養をする。
一方、2月8日は「事始めの日」。正月行事が終わって後片付けも全て納め、春が来て暖かくなって農作業が始まるのである。
<私の所感>
「針供養」は、実際のところお正月の晴れ着などを用意するのに余念のない12月にするよりも、お正月行事を終えた2月にする方が座りが良いのではないかな。
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■ お題 「最近、針を使った?」
妻の針仕事の姿は、偶に見ている。
男の私自身は、親から教え込まれただけでなく、"戦後民主教育"で小学校の授業や宿題もあったので、イザとなればやらない訳ではない。
しかし、恐らく1990年代まで遡(さかのぼ)らないと、使った記憶に辿り着かない雰囲気。
縫い針以外でも、医者でもないし薬物使用もしていないし、また魚釣りの趣味もない。