遂に侍ジャパンが10年ぶりにテッペンに上りました。
ベストナインにはMVPの鈴木誠也・外野手と菊池涼介・二塁手が選ばれただけの少し寂しいものとなりましたが、
何と!!我がオリックスバファローズの張奕・先発投手(台湾代表として)とブランドン・ディクソン中継ぎ投手(米国代表として)選ばれたのです。
尚、応援団長として松田宣浩・内野手も選びたいものです。
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クリスマスシーズンがやって来た。
改めてキリスト教所縁の樹木であるヒイラギとモミの木を調べてみるとともに、それらを都内散歩した時に撮影した写真をスキャンしてみた。
参考となるサイト
クリスマスに因む植物 ヒイラギ、ポインセチア、モミの木 (2009年12月02日)
■ セイヨウヒイラギ (英名 European holly / English holly, モチノキ科)
セイヨウヒイラギは---
古代ローマ人社会では、我が子を食らう "サトゥルヌスの木" とされ、12/17~12/23の「サートゥルナーリア祭 (農神祭)」で贈り物と一緒にセイヨウヒイラギの枝を添えて渡していた。
古代ケルト人社会では、常緑で真冬に目立つ赤い実をつけることから、キリスト教以前にもドルイド(祭司)により "聖木" とされた。
キリスト教では、イエス・キリストの足元から初めて生えた植物とされ、トゲトゲの葉や赤い実はキリストの苦悩と流した血を表すものとされ、そこから異名 "キリストの棘(トゲ)" "聖なる木" と呼ばれるようになった。さらに、白いミルクのような花はキリストの生誕、苦い樹皮はキリストの受難を表すものとされた。以上から、セイヨウヒイラギには魔力が宿っていると信じられ、教会/墓地/民家などに飾り付けられた。
□ 苦い樹皮はイエスの受難。
□ トゲトゲの葉はイエスの苦悩。
□ 白いミルクのような花はイエスの生誕。
「東京国立博物館」(台東区上野公園13-9) 黒門前の庭
20191114撮影
「旧芝離宮恩賜庭園」(港区海岸1-4-1)
20131111撮影
□ 赤い実はイエスの流した血。
「区立都市農業公園」(足立区鹿浜2-44-1)人と自然の共生館
20190117撮影
「東京都写真美術館」(港区三田1-13-3) 横のテラス
20171116撮影
「上野グリーンクラブ」(台東区上野公園3-42) に展示された盆栽
20161127撮影
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■ モミの木
クリスマスツリーの起源としては、中世の聖夜降誕祭序幕において行われたアダムとエヴァの堕罪の舞台劇で使われる「(善悪の) 知恵の樹」として、禁断の木の実を飾るために、(冬に落葉する「リンゴの木」に代わって) 冬の間も緑を保つので強い生命力の象徴とされた、常緑樹の「モミの木」が使用された。
一口にモミの木と呼ぶが、モミそのものは日本自生種(※)というから驚く。欧米では下記のように非常に多くの品種が利用されている。
□ ヨーロッパ
伝統的にヨーロッパモミ (英名Silver fir / European fir, マツ科) が使われて来たが、今日では入手が容易なドイツトウヒ(別名 オウシュウトウヒ / ヨーロッパトウヒ、英名 Norway Spruce, マツ科)、コーカサスモミ / ノーブルモミなど。
□ 北米
バルサムモミ (英名 balsam fir, マツ科) / フラセリーモミ / グランディスモミ、コロラドトウヒ (別名プンゲンストウヒ / アメリカハリモミ、英名 blue spruce、マツ科) / カナダトウヒ (英名 white spruce, マツ科)、アメリカトガサワラ (別名 ベイマツ / ダグラスモミ、英名 Douglas fir / Oregon pine, マツ科) など。
「都立亀戸中央公園」(江東区亀戸9-37-28)
アメリカハリモミ20171024撮影
□ 日本
モミ (英名 Momi fir / Japanese fir, マツ科 ※) が主に使用され、他にトドマツ/エゾマツなど。
「明治神宮」(渋谷区代々木神園町1-1) 南参道
20171119撮影
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序でながら、仏教所縁の樹木と私が撮影した写真も調べてみた。
■ 仏教の三大聖樹
□ 釈迦が誕生した場所に生えていた「ムユウジュ」(無憂樹/幸福の木、英名 Asoka tree / Sorrowless tree, マメ科)
□ 釈迦が悟りを開いた場所に生えていた「インドボタイシュ」(印度菩提樹、英名 Bo tree / Peepal, クワ科)
日本の寺院では、インドボダイジュの代わりに「ボダイジュ」(菩提樹、英名 Linden tree , シナノキ科) が植えられていることが多い。
「東京国立博物館」(台東区上野公園13-9) 庭園
20190403撮影
「都立林試の森公園」(目黒区下目黒5~品川区小山台2)
20181014撮影
□ 釈迦が入滅した場所に生えていた「サラソウジュ」(沙羅双樹、英名 Sal tree, フタバガキ科)
大乗仏教では、古代インドのクシナガラ (クシナーラー)で釈迦が入滅した時、臥床の四方を囲んで植えられていた4双8本の沙羅樹は、時じく(時季外れ)の花を咲かせ忽(たちま)ちに枯れて羽根の如く白色に変じ、然(さ)ながら鶴の群れの如くに彼方に消えたと言う。
「天台宗護国山尊重院天王寺」(台東区谷中7-14-8)
サラソウジュ20190911撮影
小乗仏教のスリランカ/タイ/ミャンマーでは、サラソウジュの代わりに「ホウガンノキ」(砲丸の木、英名 Cannonball Tree, サガリバナ科)を指す。
日本には大乗仏教が伝来したが、耐寒性の弱いサラソウジュの代わりに「ナツツバキ」(夏椿/沙羅の木、英名 Japanese stuartia, ツバキ科)を指す。
「都立木場公園」(江東区木場5/4~平野4~三好4)
ナツツバキ20150607撮影
「都立亀戸中央公園」(江東区亀戸9-37-28)
ナツツバキ20171024撮影